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マルチシステムビデオデッキ SONY SLV-ED100ME 使用記

2002.11.03 UP

多数画像削除 2014.11.24 UP / 2016.04.11 UP


購入

 今年(2002年)の3月にSONYの全世界対応マルチシステムビデオデッキ SLV-ED100MEを購入しました。SONYは海外仕様製品のサイト"Sony Overseas Models"や"Sony World Model"を持っていることや、好きなメーカーでしたので(^_^;)、この機種に決めました。

 事前にSONYのサイトのSLV-ED100MEのページを見たり、不明な点はSONYにメールで問い合わせたりして、日本で受信可能な国のTVが受信出来ることを確かめてから購入しました。実はここで問い合わせ忘れた事が一つがあり、これが後で問題となるのですが、詳しいことは後ほど……。

 LAOX DUTYFREE AKIHABARAでの購入で、値段は44800円+消費税2240円。おまけでPAL型のアンテナプラグ(海外用テレビ、ビデオのアンテナプラグ)を付けてもらいました。

SONYサイト内のSLV-ED100ME掲載ページ
(上側のページは私が購入を検討していた時期にはありませんでした)。
http://www.ecat.sony.co.jp/tourist/video/products/index.cfm?PD=1124&KM=SLV-ED100ME(JE)
http://www.sony.jp/products/Models/Library/SLV-ED100ME_JE.html

写真

 まず写真から紹介します。画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます(一部除く)。


本体

本体正面

本体裏側

リモコン→


付属品

右が本体の電源プラグ、左が付属の変換プラグで、変換プラグを繋ぐことで日本国内の電源コンセントに差し込めるようになります。

取説。日本語、英語、アラビア語の3冊。


こんな感じで海外用テレビに繋いでモニターしています。画面はメニュー画面。

主な仕様(取説より抜粋)

▽受信チャンネル(取説記載のまま)
VHF…R1-R12, E2-E12, NZ1-NZ11
UHF…E21-E69, R21-R60(471.25-863.25MHz(C57))
※HPには「主なチャンネル方式:西/東ヨーロッパ、米国、日本、中国、英国、豪州」と書いてあります。

▽対応カラー方式
PAL(B/G, D/K, I)、MESECAM(B/G, D/K)、NTSC(M)

▽ほとんどの既存の放送方式とカラー方式に対応していますが、フランス、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどで使用されている方式には対応していません。
※カタログにはラオスで使用されている方式にも対応していないと書いてあります。

▽対応ステレオ放送方式
ZWEITON(ドイツ)、NICAM

▽入出力端子
LINE IN(ピンプラグ):後面…2系統、前面…1系統
LINE OUT(ピンプラグ):後面…1系統+音声のみ1系統

▽リモコンで操作可能なテレビのメーカー
ソニー、アカイ、Blaupunkt、Ferguson、Grundig、日立、ITT/Nokia、三菱、NEC、パナソニック、Philips、Saba、Samsung、三洋、シャープ、TEAC、Telefunken、Thomson、東芝

▽電源
AC110~240V、50/60Hz

設定画面

 英語とアラビア語があります。


英語の設定画面

アラビア語の設定画面
チャンネルの設定方法

 気になるチャンネルの設定方法ですが、もちろん自動設定もありますが、自動設定は例のスキャンさせて自動的に受信出来るTVのチャンネルをプリセットしていくものなので、DXには当然利用出来ず、手動設定することになります。

 手動設定ですが、E, AU, NZ, R, C, A, J-chなどが設定出来ます。ビデオ独自のチャンネル番号があり、取説にそのビデオ独自のチャンネル番号と各TV方式のchとの対応表があります。これを元にビデオ独自のチャンネル番号に合わせ、更にTVシステム(B/G, D/K, I, M)を設定します。これを1つのchごとに設定します。

 具体的に書きますと、例えばビデオ独自のチャンネル番号「2」はE2ch, C1ch, R1chに対応しており、ビデオ独自のチャンネル番号「2」を選んだ後、TVシステムのB/Gを選択して記憶させればE2chがプリセット出来ます。ビデオ独自のチャンネル番号「2」を選んだ後、TVシステムのD/Kを選択して記憶させるとC1ch/R1chがプリセットされます。

 つまり、映像周波数の近いものを選んだ後、音声周波数を設定するパターンになっている訳です。E2chの映像周波数は48.25MHz、C1ch/R1chの映像周波数は49.75MHzで、離れていますが、そこはAFT(自動微調整機能)を使って設定させているようです。もちろん手動で微調整も出来ます。

 全部で50ch分プリセット出来るようです。

 個人的にはチューナーはビデオの内蔵チューナ部分ではなく、TVコンバーター D-100を利用しようと思っていたので、ビデオのチャンネル設定はあまり重視していませんでしたが、もちろんあった方が良い訳で、その上でこのビデオを選び、このビデオのチャンネル設定には満足しています。

 実際に画面で説明してみましょう。

取説の手動設定の説明ページです。画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます。
ビデオ独自のチャンネル番号(=「CHANNEL SET」)と各TV方式chとの対応表です。画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます。この表を元に下の画像のようにチャンネルを一つずつ設定します。

下がチャンネル設定画面です。画面右上の「PROG (数字)」はビデオにプリセットされる番号です。これに一つずつchを設定します。上でも書きましたが、全部で50ch分プリセット出来るようです。

C1ch(中国方式の1ch)の設定画面です。上の取説の対応表を見ながら、「CHANNNEL SET」で「2」、「SYSTEM」で「DK」を選択します。

A2ch(アメリカ方式の2ch)の設定画面です。上の取説の対応表を見ながら、「CHANNNEL SET」で「3」、「SYSTEM」で「M」を選択します。

E2ch(西ヨーロッパ方式の2ch)の設定画面です。上の取説の対応表を見ながら、「CHANNNEL SET」で「2」、「SYSTEM」で「BG」を選択します。

AU0ch, NZ1ch(オーストラリア方式の0ch、ニュージーランド方式の1ch)の設定画面です。上の取説の対応表を見ながら、「CHANNNEL SET」で「1」、「SYSTEM」で「BG」を選択します。
同機の欠点 ~ ブルーバックについて

 ここまでは良かったのですが、TV-DXに使うには若干の欠点があるのに気付きました。使用用途によってはTV電波の信号の弱い所でブルーバック、つまり画面が強制的に青い画面や黒っぽい画面になってしまい、それを設定解除出来ないことです。冒頭で書いたSONYに問い合わせ忘れた事というのがこの事です。

 内蔵チューナーの場合と、別のテレビ受信機で受信して外部ライン入力から取り込んだ場合とで状況が変わりますので、各々について説明します。

▽内蔵チューナーの場合
・録画待機中→信号の弱い所は画面は強制的にブルーバック(青い画面)になり、音声も無音になります。
・録画中→信号の弱い所でも画面はブルーバックにならず、受信しているものがそのまま映りますが、音声は無音になります。
・録画したテープを再生した時→信号の弱い所は画面は黒っぽい画面が録画されており、音声も無音のままです。

 実際にSLV-ED100MEの内蔵チューナーでEスポ受信、録画して、その録画テープを再生した画像で説明しますと……(中国 中央電視台第一套節目 C1ch 2002年5月受信)。


状態の良い所はFBに録画されています。

しかし、フェーディングで状態が悪くなると……

フェーディングの底ではこのように黒っぽい画面が録画されていて、音声も無音になっています。

▽別のテレビ受信機で受信して外部ライン入力から取り込んだ場合
・録画待機中→信号の弱い所は画面は強制的にブルーバックなりますが、音声は聞こえます。
・録画中→信号の弱い所でも画面はブルーバックにならず、受信しているものがそのまま映り、音声も聞こえます。
・録画したテープを再生した時→信号の弱い所でも画面は録画したもの(受信したもの)がそのまま録画されていて、音声もあります。

 外部ライン入力の場合は、ここでは映像はD-100--(同軸ケーブル)-→海外用テレビ CX-60ME→CX-60MEのビデオ出力--(ピンプラグケーブル)-→SLV-ED100MEの外部ライン入力、音声はIC-R7000 REC音声出力--(ピンプラグケーブル)-→SLV-ED100MEの外部ライン入力と繋いで試しました。

 SLV-ED100MEは内蔵チューナーでは強制ブルーバック&無音という欠点があり、内蔵チューナーの感度自体は良い(CX-60MEと同等くらい)だけに残念ですが、別のテレビ受信機で受信してSLV-ED100MEの外部ライン入力から録画すれば、録画したテープ自体はちゃんと録画されていますので、TV-DXに使うには外部ライン入力から録画する方法が良いようです。

結果 ~ 外部ライン入力を利用したいSLV-ED100ME

 チャンネル設定はとても良いのですが、内蔵チューナーでは強制ブルーバックや無音になってしまう欠点があるのは残念です。

 しかし、別のテレビ受信機で受信して、それをSLV-ED100MEの外部ライン入力から録画すれば、録画したテープ自体はちゃんと録画されるため、TV-DXでは外部ライン入力を利用した録画方法で使用したいマルチシステムビデオデッキです。

 Samsungのワールドワイドビデオデッキ SV-5000Wはブルーバックが解除出来るらしいので、こちらを購入してみようかと思っています。

 ちなみに現在は次のような構成にしています。

 D-100で受信したTV映像とIC-R7000で受信したTV音声をSLV-ED100MEの外部ライン入力から録画したり、SLV-ED100MEの内蔵チューナー自体でブルーバックの障害がありながらも録画したりしています。

▽アンテナ同軸系
 →SLV-ED100MEアンテナ入力→同出力→D-100アンテナ入力→同出力→CX-60MEアンテナ入力。
 本当はD-100の方を手前に持って来たいのですが、ビデオのアンテナ出力がオス型で、この端子に接続出来るのはビデオ付属のアンテナケーブルしかないことと、CX-60MEのアンテナ入力はMコネに改造済みのため、ビデオ付属のアンテナケーブルは接続出来ず、このような構成になっています。

▽ビデオ・オーディオケーブル系
 CX-60ME映像出力&IC-R7000 REC音声出力→国内用ビデオデッキ TOSHIBA A-F66入力→同出力→SLV-ED100ME入力→同出力→CX-60ME入力。
 国内用ビデオデッキ A-F66はブルーバックをOFFにでき、DX画像の録画に向いていますので(その代わりカラー録画はNTSCしか出来ませんが)、SLV-ED100MEの手前に置いています。


All reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN

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