TV-FM DX Report 2018.08 2018.08.25 UP


[受信情報]

◆Eスポによる受信

■日本

●MRTラジオ…90.40MHz FM補完中継局
 8月7日, 1205〜1213, SINPO32332。当地では東京のTBSラジオ 90.5MHzが超強力なため、サイド混信を避けるために受信機のIFを狭帯域にして、良好に入感していた66.83MHz(放送中継波)と同時受信でパラになっているのを確認し、66.83MHzで1207に「時刻は12時7分を回っています。再びMRTラジオ第一スタジオから生放送でお送りしていきます、スイッチ音Time、火曜日のお相手は小畑香理です。」と聞き取れて確認した。
 個人的にはFM補完中継局は初受信。

■ロシア

●Telekanal Rossiya 1…R1ch
 8月7日, 1237〜1310, 映像・音声共。画面右上に常時局ロゴ「РОССИЯ1」があって確認したが、局ロゴの左側には「A」の文字があった。
 TV-FM DX Report 2018.06の受信以外の情報でロシアのアナログテレビ放送終了のニュース記事の中で、アナログテレビ放送には画面隅に「A」の文字が表示されているとの情報があったがこれがその「A」の文字表示だろう。
 内容は1258までは対談番組で、途中1244〜1249にCMがあった。1246には映像IDの音楽が聞こえた(TV-FM DX Report 2018.07のTelekanal Rossiya 1 R2ch 7月6日受信参照。ピコピコ音は無し)。
 この対談番組は受信した全時間(CMの時間以外)、同局YouTube公式チャンネルにある番組「Sud'ba cheloveka s Borisom Korchevnikovym」の当日2018年8月7日の動画 < https://www.youtube.com/watch?v=PzO4vzuGIZw > と完全に一致していたのでこの番組だろう。
 1258に次の番組案内(?)が映像で「60」と見えた。この映像は後述の「60 minut」の動画のオープニング映像のラスト部分と同じだったので、この番組の番組案内かと思う。
 1258〜1259はCM。
 1259〜は討論番組。
 この討論番組は受信した全時間、Telekanal Rossiya 1の番組「60 minut」のYouTube公式チャンネルにある前日2018年8月6日の動画 < https://www.youtube.com/watch?v=7iidao-AJhA > と完全に一致していたのでこの番組だろう。
 音声は1242〜1248, 1302〜1310は良好に聞こえたが、1248〜1302はC1chの不明中国TVや同chのNTVの混信があり聞き取りづらかった。1310にNTVにカバーされ、その後、不明中国TVの混信の中から時々討論番組が浮き上がってきたが混信でよくわからなかった。
 映像は1237〜1248, 1250〜1252, 1257〜1302は時々浮き上がってくる程度、1302〜1306は良好に受像出来た。
 49.75/56.25MHz。
 同局サイトのこの日の番組表 < https://russia.tv/tvp/index/date/07-08-2018 > を見ると、「12:00 Судьба человека с Борисом Корчевниковым」(Sud'ba cheloveka s Borisom Korchevnikovym)(=Boris Korchevnikovと男の運命)、「13:00 60 минут」(60 minut)(=60分)とあり、受信時間と受信内容が一致している。
 日本時間と同じ時間(=モスクワ時間+6時間)に放送されている時差送信Dubl'-2と思われる。
 Telekanal Rossiya 1の番組も時差送信とは言っても、モスクワより先行して放送される番組とモスクワで前日に放送された番組の2つのパターンがあるようだ。

●NTV…R1ch
 8月7日, 1238〜1326, 音声のみ。1302までは報道番組で、途中1251〜1257にCM、番組宣伝スポットがあった。
 番組中、レポートの最後の1239に「... NTV Moskva」、1301に「... Telekompaniya NTV」と言っていて、CM入り前の1251にはキャスターが「... reklama na NTV」と言っていた。
 1256の番宣スポットは「... NTV ...」と出ていた。
 この報道番組は同局YouTube公式チャンネルにある番組「CHP」の前日2018年8月6日の動画 < https://www.youtube.com/watch?v=Alf-YXzuO5E > と一部の報道項目が完全に一致していたのでこの番組だろう。番組全体が完全に一致している訳ではなく、1238(受信開始)〜1239, 1239〜1243, 1301(b/in)〜1301の報道項目が完全に一致していたのは確認したが、1243〜1246(b/out)の報道項目は一致していなかった。1246〜1301は混信で聞きづらかったため不明。同局のインターネットライブストリーミング放送(後述)でこの日1924〜2001に放送されていた同番組は、受信時に良好に聞こえた部分は少なくとも一致していなかった。
 この番組はWikipedia < https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A7%D1%80%D0%B5%D0%B7%D0%B2%D1%8B%D1%87%D0%B0%D0%B9%D0%BD%D0%BE%D0%B5_%D0%BF%D1%80%D0%BE%D0%B8%D1%81%D1%88%D0%B5%D1%81%D1%82%D0%B2%D0%B8%D0%B5_(%D1%82%D0%B5%D0%BB%D0%B5%D0%BF%D1%80%D0%BE%D0%B3%D1%80%D0%B0%D0%BC%D0%BC%D0%B0) > によると、正式な番組タイトルを「Чрезвычайное происшествие」(Chrezvychaynoye proisshestviye)(=極端な事件)と言い、略して「ЧП」(CHP)になる。
 1302〜はドラマで、途中1310〜1316に番組宣伝スポット、CMがあった。
 1310の番組宣伝スポットは「... na NTV」、1314の宣伝スポットは「... NTV Khit ...」、1315の番組宣伝スポットは「... na NTV」と出ていた。
 このドラマはYouTubeにある同局のドラマ「Mentovskiye voyny」とオープニング音楽が一致したのでこのドラマだろう。
 この日同局のインターネットライブストリーミング放送(後述)を録画しておいたが、1256の番組宣伝スポットがストリーミング放送で1632に流れていたスポット、1310の番組宣伝スポットがストリーミング放送で1634と1831に流れていたスポットと完全に一致した。
 1314に宣伝スポットがあった「NTV Khit」はNTV-PLUSのHP < https://ntvplus.ru/channel/ntv-hit-450 > によるとNTVの有料衛星テレビNTV-PLUSのチャンネルの1つとのこと。
 1238〜1243, 1310〜1326は良好に受信出来たが、1243〜1310はC1chの不明中国TVや同chのTelekanal Rossiya 1の混信があり聞き取りづらかった。1326にTelekanal Rossiya 1と思われる討論番組にカバーされ、その後は不明中国TVの混信でよくわからなくなった。
 映像は同時に入感していたTelekanal Rossiya 1は頻繁に受像出来たが、同局の映像は音声が強い時間帯でも受像は出来なかった。
 -/56.25MHz。
 同局を受信したのは個人的には初受信。ロシアのアナログテレビ放送が受信出来る最後のEスポシーズンになると思われる今年に受信出来たのはラッキーだった。
 「NTV」(ロシア語キリル文字表記は「НТВ」)の発音は「enteve」になるが、放送での発音も「エンタヴァー」くらいに聞こえた。
 同局サイトのこの日の番組表 < http://www.ntv.ru/programma/ > < http://www.ntv.ru/2018/08/07/ > を見ると、「10:00 Сегодня」(Segodnya)(=今日)、「10:25 ≪Возвращение Мухтара≫ (продолжение)」("Vozvrashcheniye Mukhtara" (prodolzheniye))(=「ムフタールの帰還」(続き))、「13:00 Сегодня」、「13:25 ЧП」(CHP)、「14:00 Остросюжетный сериал ≪Ментовские войны≫」(Ostrosyuzhetnyy serial "Mentovskiye voyny")(=アクション満載のシリーズ「メントフスキー戦争」)とある。
 同局のこの日のインターネットライブストリーミング放送 < https://www.youtube.com/watch?v=G2eFjCnFgUE >(番組表の6時間前と放送内容が一致するので恐らくモスクワで放送されているもの)の6時間後の放送内容は1617(モニター開始)〜1627は「Сегодня」、1627〜1900(途中1721〜1830モニター中断)は「Возвращение Мухтара-2」、1900〜1923は「Сегодня」、1923〜2001は「ЧП」、2001〜2110(モニター終了)は「НТВ」の局ロゴと「ПРЯМОЙ ЭФИР ОТКЛЮЧЕН」(=Direct Air Off)の文字表示のみとなっていた。2001〜はストリーミング放送がオフになっていたが(ドラマの著作権の関係だろうか)、これ以外はこの日の番組表の通りだった。
 受信以外の情報に報告したように同局も時差送信を行っており、この日受信出来たのは日本時間1302まで「CHP」と思われる報道番組、1302〜「Mentovskiye voyny」と思われるドラマで、番組表では1325〜「CHP」、1400〜「Mentovskiye voyny」になっていることから、受信したのは日本時間+1時間(=モスクワ時間+7時間)に放送されている時差送信NTV-7と思われる。


[受信以外の情報]

■ロシア

●NTVの時差送信と使用チャンネル・出力
 記載したのは8月10日に閲覧したデータ。地域名、都市名は原文のロシア語をGoogle翻訳で英訳したもの。
◎NTVは4系統の時差送信を実施中
 Pervyy Kanal(Orbita)、Telekanal RossiyaのRossiya 1(Dubl')は5系統の時差送信を行っているが、NTVのHPのСтруктура вещания НТВ(NTV放送構造)のページ < http://www.ntv.ru/kompania/veschanie/ > を見たところ、同局は4系統の時差送信を下記のように行っている。
 NTV放送構造はEkspress-AM7、Yamal-402、Yamal-401、Ekspress AM5を使用した衛星デジタルネットワークに基づいており、高品質のNTV放送はロシアの全地域で120以上の放送局と700以上のケーブルテレビ事業者によって提供されているとのこと。
☆NTV-0
 タイムゾーン 0。衛星"Ekspress-AM7"
 Adygea、Arkhangelsk、Astrakhan、Belgorod、Bryansk、Vladimirskaya、Volgogradskaya、Vologda、Voronezhskaya、Dagestan、Ivanovskaya、Ingushetia、Kabardino-Balkaria、Kaliningrad、Kalmykia、Kaluga、Karachay-Cherkessia、Karelia、Kirov、Komi、Kostromskaya、Krasnodar、Crimea、Kursk、Leningradskaya、Lipetsk、Mari El、Mordovia、Moscow、Murmansk、Nenets、Nizhny Novgorod、Novgorod、Orel、Penza、Pskov、Rostov、Ryazan、Samara、St. Petersburg、Saratov、North Ossetia Alania、Smolenskaya、Stavropolsky、Tambov、Tatarstan、Tverskaya、Tula、Udmurtskaya、Ulyanovskaya、Chechen、Chuvashia、Yaroslavl
☆NTV-2
 タイムゾーン +2。衛星"Yamal-402"
 Bashkortostan、Kurgan、Orenburg、Permian、Sverdlovskaya、Tyumen、Khanty-Mansiyskiy、Chelyabinsk、Yamal-Nenets
☆NTV-4
 タイムゾーン +4。衛星"Yamal-401"
 Altai、Altaic、Buryatia、Irkutsk、Kemerovo、Krasnoyarsk、Novosibirsk、Omsk、Tomsk、Tyva、Khakassia
☆NTV-7
 タイムゾーン +7。衛星"Yamal-401"、"Ekspress AM5"
 Amurskaya、Jewish、Trans-Baikal、Kamchatsky、Magadanskaya、Seaside、Sakha (Yakutia)、Sakhalin、Khabarovsk、Khakassia、Chukchi
◎NTVの使用チャンネルと出力(日本で受信可能な地域のみ)
 このページには各都市のチャンネル、出力も掲載されており、日本でEスポで受信可能なアムール州、ユダヤ自治州、ザバイカリエ地方、カムチャツカ地方、マガダン州、沿海地方、サハ共和国、サハリン州、ハバロフスク地方、ブリヤート共和国、イルクーツク州で、1ch〜5chを使用している都市を抜粋する。

 都市名		ch	出力
☆Jewish
 Bijan			2	0.2
 Birobidzhan		5	1.0
 Teploozersk		5	0.01
☆Trans-Baikal
 Novopavlovka		4	0.1
☆Kamchatsky
 Apache		3	0.01
 Apuca			5	0.01
 Achaivayam		3	0.001
 Degve			3	0.01
 Kamenskoye		5	0.01
 Keys			3	0.1
 Lazo			3	0.05
 Ozernovsky		3	0.1
 Ossora		3	0.1
 Palana		3	0.01
 Dummy			5	0.001
 Radon			3	0.001
 Average Pahachi	3	0.001
 Tigil			1	0.1
 Tilichiki		1	0.1
 Khailino		5	0.001
☆Sakha (Yakutia)
 Lensk			4	0.1
 Peaceful		1	0.2
 Neryungri		3	0.1
 Yakutsk		5	2.0
☆Sakhalin
 Vakhrushev		3	0.01
 Gornozavodsk		2	0.01
 Kurilsk		2	0.1
 Makarov		5	0.01
 Okha			3	0.1
 Chekhov		3	0.01
☆Khabarovsk
 Nikolaevsk-on-Amur	1	0.1
 Okhotsk		4	0.1
 Khabarovsk		1	2.0
 Hurmuli		4	0.001

[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●NHK宮崎FM放送(NHK宮崎放送局)
(1)2018年8月7日・86.2MHz (2)受信音録音CD、PFC、82円切手 (4)QSLレター(データ記入なし。「報告書の内容から、受信いただいた電波は確かにNHK宮崎放送局から放送したものに相違ありません。」との確認文)、NHK宮崎放送局広報誌、番組ポストカード2枚、送った82円切手 (5)9日
送ったPFCの返信はなし。現在ベリカードを発行していないとのこと。
放送受信技術から返信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/nhkfmnhk-0eb2.html

●MRTラジオ(宮崎放送)
(1)2018年8月7日・90.40MHz (2)82円切手 (4)QSLカード(データ記入あり)、礼状 (5)17日
技術局放送技術部から返信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/mrt-52cd.html


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス SJ=ステーションジングル


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), TECSUN PL-390
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


Logs 2018.08>


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