TV-FM DX Report 2021.03 2021.04.02 UP


[受信以外の情報]

■日本

●地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験(地デジ4K8K実験試験局)の電波発射スケジュール続報
 TV-FM DX Report 2021.02に報告した以降、地デジ高度化実験受信対策センターのサイトに掲載されている地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験の電波発射スケジュールで、3月~4月のスケジュールが下記の通り追加・修正されている。2021年3月16日閲覧。
 土日祝日は除く。
◎東京都港区 UHF28チャンネル(560~566MHz)
2月26日(金)~3月5日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎名古屋市昭和区 UHF35チャンネル(602~608MHz)
2月24日(水)~4月9日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎愛知県弥富市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
3月16日(火)~3月26日(金) 10W(定格出力) 25ch 1000~1800
◎三重県津市 UHF25チャンネル(542~548MHz)
3月1日(月)~3月5日(金) 10W(減力) 1000~1800
3月8日(月)~4月9日(金) 30W(定格出力) 1000~1800
◎三重県伊勢市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
3月10日(水) 10W(定格出力) 25ch 1100~1600
3月11日(木)~3月12日(金) 10W(定格出力) 35ch 1000~1800
3月17日(水) 10W(定格出力) 35ch 1400~1800
3月18日(木)~3月26日(金) 10W(定格出力) 35ch 1000~1800
3月29日(月)~4月9日(金) 10W(定格出力) 25ch 1000~1800
◎大阪府東大阪市 UHF19チャンネル(506~512MHz)
当面は電波発射の予定無し。日程が決まり次第お知らせ。
◎福岡市早良区 UHF51チャンネル(698~704MHz)
3月8日(月)~3月19日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html

■中華人民共和国

●中央広播電視総台粤港澳大湾区之声が短波送信開始、公称周波数
 中央広播電視総台粤港澳大湾区之声が短波送信を開始した。中国のBCLのCahcn的自留地さんの情報 < https://cahcn.github.io/posts/2021-03-15-9570kHz-and-13810kHz-CNR7.html > によると、スケジュールは次の通りで、2021年3月14日開始、試験送出とのこと。短波送信が続けばFMのEスポ受信時のパラチェックに使えるだろう。
0555~1000 9570kHz
1000~0305 13810kHz(火曜1505~1755メンテナンス休止)
 スケジュールはHiroshiさんのブログ < http://hiroshi.mediacat-blog.jp/e143075.html > によると3月28日から次のように変更されたとのこと。
0555~0900 7345kHz
0555~1000 9745kHz
0900~2000 15550kHz
1000~0305 13770kHz
2000~0305 7345kHz
 当方が3月17日、3月25日に9570kHzで受信した0555 s/on時のCanned IDによる公称周波数は次の通り。
 広州98.0MHz、深圳101.2MHz、珠海105.4MHz、仏山93.2MHz
 中波1215kHzは告知していなかった。
 言語は0555 s/on時のCanned IDは普通話と広東語だったが、0557~のスポットは広東語が多く(普通話もあり)、0610~の番組(3月25日のみ受信)は広東語だった。

●中央人民広播電台中華之声が中央広播電視総台台海之声に改組
 現地報道 < https://mp.weixin.qq.com/s/d1Qkyzzog-WgHaE60NaYBg > などで中央広播電視総台台海之声が3月24日に開局したと報道され、周波数が中央人民広播電台中華之声と一致することから、中央人民広播電台中華之声(旧・対台湾広播第一套節目)が中央広播電視総台台海之声に改組されたと思われる。
 当方の短波での受信では3月21日0555 s/on 5925kHz受信時には中央人民広播電台中華之声だったが、3月25日1345~1408 11935kHz受信時には中央広播電視総台台海之声と称していた(1400 ID)。
 以前の中央人民広播電台中華之声を3月21日に5925kHzで受信した0555 s/on時のID・周波数アナウンスによる公称周波数は次の通り。
 中波594, 765, 837, 1116kHz、短波5925, 7385, 9665, 9685, 11620, 11935kHz、福州・馬祖地区FM102.3MHz、厦門・金門地区FM94.9MHz
 同日0556の放送開始アナウンス・番組予告による公称放送時間は0555~0205。
 また、中央広播電視総台台海之声を3月29日に9665kHzで受信した0555 s/on時のCanned ID・周波数アナウンスによる公称周波数は次の通り。
 中波594, 765, 837kHz、福州・馬祖地区FM102.3MHz、厦門・金門地区FM94.9MHz
 中波1波と短波を告知しなくなっている。
 同日0557の放送開始アナウンス・番組予告による公称放送時間は0555~0205。
 言語は0555 s/on時のCanned ID・周波数アナウンスは普通話・客家語(?)・閩南語(?)だったが、0557~の放送開始アナウンス・番組予告、0600~の番組は普通話だった。
 もう一つの台湾向けの中央人民広播電台神州之声(旧・対台湾広播第二套節目)は3月25日1530~1609 15710kHzの受信では中央人民広播電台神州之声と称しており(1600 ID)、局名変更は無かった。

●中国のアナログテレビ放送停波情報
 下記ページにまとめて随時報告する。

中国のアナログテレビ放送停波情報

■インドネシア

●インドネシアのMalangの国営放送局TVRI E4chは現在も放送中
 3月24日に配信されたオーストラリアのDXグループICDXの情報メールでTony Mann氏が投稿した情報によると、同氏はAirspy SDRサーバーでインドネシアのEast Java州MalangにあるRTL-SDRで音声が聞けるのを発見した。
 同氏が調べたところ、Band III(174~240MHz)のTVは無く、E22, 24, 26, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50chで12のアナログUHF TVがあったとのこと。
 また、E4ch送信機がまだ放送中であることを発見し、映像キャリアは約62.2502MHz、50Hz、15.625kHz sidebands、FMオーディオキャリアは67.75MHz。
 この67.75MHzのFMオーディオキャリアはE42ch音声 644.75MHz(TVRI)と同一番組で、asiawavesのリストと一致するとのこと。
 情報の信頼性の高いASIAWAVESのNational Television Networks in Indonesia < https://www.asiawaves.net/indonesia-tv.htm > のTVRIの項目を見てみると、確かに次のようにリストされている。
TVRI: Coverage Area / Province / Channel / TRP (kW)
Malang (Oro-Oro Ombo, Batu; relays Surabaya) / Jawa Timur [East Java] / E4 / (空白)
Malang (Oro-Oro Ombo, Batu; relays Surabaya) / Jawa Timur [East Java] / E42 / 2kW
 このページに記載されているLow ch(E2, E3, E4ch)はこのTVRIのMalangのE4chのみであり、これがインドネシアでLow ch(E2, E3, E4ch)で放送している唯一のTV局の可能性がある。
 東京(東京駅)-Malang中心部間の距離は約5625km。これは東京(東京駅)-インド東側と同距離であり、愛知で受信されたE3ch Doordarshan Kashmir ChannelがあるJammu and Kashmirよりは近い。Eスポ、スプレッドFは東西伝搬より南北伝搬が有利なので、受信出来る可能性はある。
 E-chを使用していたタイ、マレーシアの地上アナログTV放送が完全停波しているので、今後狙い目となるが、インドネシアは2022年11月2日までに地上アナログTV放送を停波予定なので、受信チャンス期間は長くはないだろう。

■NHK放送文化研究所 放送研究と調査より

▽2021年3月号
●ベトナム,地上デジタル放送への移行完了
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/monthly/asia/202103.html


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス SJ=ステーションジングル


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), SONY ICF-SW7600GR
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


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