TV-FM DX Report 2021.09 2021.09.22 UP


[受信以外の情報]

■日本

●地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験(地デジ4K8K実験試験局)の電波発射スケジュール続報
 TV-FM DX Report 2021.08に報告した以降、地デジ高度化実験受信対策センターのサイトに掲載されている地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験の電波発射スケジュールで、9月~12月のスケジュールが下記の通り追加・修正されている。2021年9月14日閲覧。
 土日祝日は除く。下記スケジュールで該当する祝日は9月20日(月)、9月23日(木)、11月3日(水)、11月23日(火)。
◎東京都港区 UHF28チャンネル(560~566MHz)
10月4日(月)、10月13日(水)~10月26日(火) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎名古屋市昭和区 UHF35チャンネル(602~608MHz)
9月27日(月)~10月29日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎愛知県弥富市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
9月27日(月)~10月29日(金) 10W(定格出力) 1000~1800
◎三重県津市 UHF25チャンネル(542~548MHz)
9月27日(月)~10月29日(金) 30W(定格出力) 1000~1800
◎三重県伊勢市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
日程が決まり次第お知らせ。
◎大阪府東大阪市 UHF19チャンネル(506~512MHz)
9月27日(月)~10月29日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎福岡市早良区 UHF51チャンネル(698~704MHz)
5月28日(金)~9月1日(水) 1kW(定格出力) 1000~1800
9月3日(金)~12月24日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html

■モンゴル

●モンゴルの声日本語放送「モンゴルにおけるラジオ事情」
 9月1日にモンゴルの声の日本語放送で「モンゴルにおけるラジオ事情」という特別番組が放送されていたと知り、同日の下記URLアーカイブを聞いてみた。
http://www.vom.mn/ja/b/26148
 「モンゴルにおけるラジオ事情」は上記アーカイブの13:47~26:40に放送されており、興味ある点を以下にピックアップする。一部意味が理解出来ない点もあるが、放送で言っていた通りに記した。
・モンゴルでは1931年5月1日の19時に初めての実験放送が流された。
・公式にはモンゴルのラジオは1934年に設立されたことになっている。
・現在、モンゴル公共ラジオ局はFMで番組を流している。
 2つのFM波を持っており、1つは全国向けの106MHzで、もう1つはウランバートル専用の100.9MHzで放送するP3 FMラジオ。
・我が国の民間放送は地方や山間部では受信出来ない場合が多いのに対し、公共ラジオ局は全国どこでも受信出来ることを売り物にしている。
・昔は特別なラジオ受信機を使っていたが、現在はFMラジオを聞く時は車の中でも携帯電話でも聞けるようになった。
・87年間にモンゴルのラジオ局は技術的なアップグレードを3回行った。
 ラジオのチーフエンジニアによると、1959年に初技術革新を行い、次にラジオ・テレビ局の新しい施設が稼働された1989年に2回目の技術的なアップグレードをした。
 最後は2012年~2013年に段階的に技術革新をした。これはモンゴル公共ラジオ局の番組送信をデジタル系に移す計画とされた大作業。1989年に設置した27年間使われた機器を完全に変えた。ラジオの番組収録、送信する活動をハーフデジタルに移した。この意味は送信する活動はアナログ系で、スタジオで番組を収録するプロセスはコンピューターで収録されるようになったということ。モンゴル公共ラジオ局のスタジオはデジタルに移ったが、送信機はアナログのままということ。これから送信機がデジタル系に移った場合、我がモンゴル公共ラジオ局の番組の送信機もデジタルに完全に移る。この活動を来たる3年間にする企画をしている。
・ラジオ番組をリスナーに届けるため、モンゴルの35の中心地でウランバートルからモンゴル公共ラジオ局の番組を周波数105.5というFMラジオの電波で流すようになった。

■ロシア

●Radio Rossii Primor'eの69.32MHz→95.8MHzにQSY
 Inoさんブログで知ったRTRS公式サイトのРАДИОВЕЩАНИЕ(ラジオ放送)の沿海州のページの2021年9月21日の記事 < https://vladivostok.rtrs.ru/tv/analog/rtrs-nachal-fm-translyatsiyu-radio-rossii-v-dalnerechenske/ > によると、RTRS支部"Primorskiy KRTPTS"はDalnerechensk市でRadio RossiiをFMバンドの95.8MHz 1kWで始め、VHF-FMバンドの69.32MHzの放送は打ち切られたとのこと。このRadio RossiiはGTRK"Vladivostok"("Primorskoye Radio")のローカル番組を挿入して放送される。
 これで9月21日現在、ロシア極東地域でロシアバンドで放送しているのはRadio Rossii Primor'eの72.08MHz、Radio Rossii Blagoveshchenskの68.72MHzのみということになる。

■ブルネイ

●ブルネイの89.1MHz/99.7MHz コーラン朗読局の運営元は?
 ブルネイと思われる89.1MHz/99.7MHz コーラン朗読局はEスポやスプレッドFで度々日本でも受信されているが、コーラン朗読を流すのみで、コーラン朗読以外のIDなどは全く出ないため、局名確認が出来ない状況になっている。
 以前からブルネイの89.1MHz/99.7MHz コーラン朗読局の運営元が気になって調べており、Alan G. DaviesさんのASIAWAVESのRadio Stations in Brunei Darussalam < https://www.asiawaves.net/brunei-radio.htm > ではこの89.1MHz/99.7MHzの"Recitation of Al Quran"はKristal Radioの系統となっているが、Kristal Radioのもう1つの系統のKristal FMのHP < https://www.kristal.fm >や、Kristal FMの運営会社Kristal Media Sdn Bhdが属しているDataStream Technology DevCo Group / Datastream Digital (DST)のHP < https://dst.com.bn > を見ても89.1MHz/99.7MHzのコーラン朗読放送に関する記述は見当たらない。
 また、ブルネイの無線周波数帯の計画と管理をしているThe Authority for Info-communications Technology Industry (AITI)の"Bruei Darussalam RADIO SPECTRUM PLAN 2014/2015 EDITION" < https://www.aiti.gov.bn/Shared%20Documents/Brunei%20Darussalam%20Radio%20Spectrum%20Plan%202014-2015.pdf > の225ページ(PDF227ページ)にブルネイのFMリストがあるが、"89.1 Al-Quran"と記載されているだけで運営元は記載されていない。
 最近になって更に調べていると、Khazanah NegaraというFacebook < https://www.facebook.com/khazanahNBD > に89.1MHz/99.7MHz コーラン朗読局の番組予告が掲載されているのを見つけた。ヘッダーには"Dengarkan Bacaan Ayat-Ayat Suci Al-Quraan Oleh Qari-Qari Ternama Negara Brunei Darussalam Di 89.1 & 97.7 FM"(Google日本語訳:89.1 & 97.7FMでブルネイ・ダルサラームの有名なカリスによるコーランの聖句の朗読を聞いて下さい)と書いてあるが、投稿には"rangkaian 89.1FM dan 99.7FM"(89.1FMと99.7FMネットワーク)や"siaran radio Al-Quran 89.1 & 99.7 fm"(コーランラジオ放送89.1&99.7 fm)と書いてあるので、ヘッダーの"97.7"は"99.7"の誤りと思われる。
 Khazanah Negaraは「国宝」という意味だが、このFacebookがどのような組織によって運営されているのかまではわからなかった。このFacebookは2017年11月3日に作成され、同年11月7日で更新が止まってしまっている。このFacebookがブルネイの89.1MHz/99.7MHz コーラン朗読局の運営元判明の突破口になればと思っている。


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語・用語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス Canned ID=録音されたID SJ=ステーションジングル
主持人=中国の放送の番組Host


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, AOR AR5000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), SONY ICF-SW7600GR
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of AR5000A+3, AR5000 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


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