海外TV・FM-DXの将来

初版 2010.06.13 UP
最新更新版 2014.03.11 UP


 世界各国で進んでいるテレビのデジタル化によって、海外TV・FM-DXの将来に大きな影響が及びます。ここではそれについてまとめてみます。

海外FM-DXはどうなる!?

 日本のアナログテレビ放送は2011年7月24日(岩手・宮城・福島の東北3県は2012年3月31日)に終了しましたが、その空き帯域の一部を利用して「携帯端末向けマルチメディア放送」が始まりました。

 207.5〜222MHzのVHF-HIGH帯では2012年4月1日からV-Highマルチメディア放送(全国向け。ISDB-Tmm方式)(モバキャス)として、基幹放送局提供事業者(ハード事業者)をジャパン・モバイルキャスティング、認定基幹放送事業者(ソフト事業者)をmmbi(放送局の愛称:nottv)とする放送が始まっています。

 99〜108MHzのVHF-LOW帯ではV-Lowマルチメディア放送(地方ブロック向けマルチメディア放送とデジタルコミュニティ放送。両者ともISDB-Tsb方式)が計画されています。北海道、関東・甲信越、近畿、九州・沖縄は103.5〜108MHz、東北、東海・北陸、中国・四国は99〜103.5MHzが割り当てられています。

 V-Lowマルチメディア放送のISDB-Tsb方式の電波を通常の音声受信機で受信するとどのように聞こえるのかわかりませんが、地上デジタルテレビ放送のISDB-T方式を基にしていることから、地上デジタルテレビ放送の電波やモバキャスのISDB-Tmm方式の電波と同様に帯域全体にノイズのような音が強力に受信出来ると想像されます。

 このような電波が出ると海外FM放送受信に大きな混信障害となるでしょう。

 また、90〜95MHzは難聴取対策に悩む中波局のFM補完中継局に割り当てられることになりました。更に、J1chにアナログTV放送が出ていた地域ではTVへの混信障害を避けるため、これまで87MHz付近〜90MHzにFM局が割り当てられることはありませんでしたが、ここにもFM局が割り当てられることになりました。これらのFM局が87.5〜95MHzの海外FM放送の混信障害になる可能性があります。

 現在のように90〜108MHzが全くのクリアー状態になっているのは数年間しかないと思われますので、今のうちに海外FM-DXを存分に楽しんでおいた方がいいでしょう。

海外TV-DXが楽しめるのは残り数年?

 日本同様、海外でもテレビのデジタル化、アナログテレビ放送の停波が進んでいます。

 海外の地上デジタルテレビ放送はUHFを使用しているため、日本での受信は一部地域を除いて不可能です。日本で海外の地上デジタルテレビ放送を受信したという話はまだ聞いたことがありませんが、日本で受信可能になる海外の地上デジタルテレビ放送は、トロッポやグランドウェーブで受信可能な九州北部〜本州の日本海側などでの韓国TV、九州西部や沖縄などでの中国TV、沖縄などでの台湾TV、北海道北端や日本海側などでのロシアTVなどに限られるでしょう。しかも、国によって放送方式が異なるため、各々に対応したチューナーやテレビなどが必要になります。

 この件については下記のページを参考にして下さい。

海外地上デジタル放送受信へのチャレンジ

 従来からのアナログテレビ放送は停波されれば、現在楽しめている海外アナログTV-DXもすべて出来なくなります。これは時代の流れとして仕方が無いので、今のうちに海外アナログTV-DXを楽しんでおくしかありません。

 日本でアナログテレビ放送が受信可能な各国のアナログテレビ放送停波予定日は次の通りです。これはあくまでも予定であって、実際の停波は変更になる可能性もあります。

国名 アナログテレビ放送停波予定日(地域ごとに段階的に停波する国が多い)
日本 2011年7月24日・2012年3月31日(済)
韓国 2012年12月31日(済)
北朝鮮 不明
中国 2015年
台湾 2012年6月30日(済)
モンゴル 2014年7月31日
ロシア 2015年
フィリピン 2015年
タイ 2015年
ベトナム 2020年12月末
カンボジア 不明
ラオス 2015年
マレーシア 2015年
インドネシア 2018年
インド 2015年
オーストラリア 2013年12月10日(済)
ニュージーランド 2013年12月1日(済)
アメリカ 2009年6月12日(済)
フランス 2011年11月29日(済)
イギリス 2012年10月24日(済)
アイルランド 2012年10月24日(済)
イタリア 2012年7月4日(済)


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