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ワールドワイドビデオデッキ Samsung SV-9000W 使用記

初版 2003.03.09 UP
更新版 2003.11.02 UP

多数画像削除 2014.11.24 UP / 2016.04.11 UP


購入

 サムスンのワールドワイドビデオデッキ SV-9000Wを購入しました。同社のワールドワイドビデオデッキにはコジマなどで販売されているSV-5000Wがありますが、SV-9000Wの方はサムスンのショッピングサイト「サムスンダイレクト」でのみ販売されているようです。購入当初、SV-9000WとSV-5000Wの違いはよく分からなかったものの、値段がコジマのSV-5000Wの価格と全く同じ42800円でしたので、SV-9000Wの方を購入してみることにしました。その後、日本サムスンに問い合わせてみたところでは、SV-9000WとSV-5000Wに機能の違いはなく、SV-9000Wはネット販売専用機種になっているだけだそうです。

 SV-9000W、SV-5000W共通の大きな特徴として、全世界対応のTVチューナー(一部の国を除く)や、複数のカラー方式の録画・再生、そして異なるカラー方式への変換機能を搭載していることが挙げれます。

 もちろん、SONYのマルチシステムビデオデッキ SLV-ED100MEでは、内蔵チューナーではブルースクリーンが解除出来ないというTV-DXにとって欠点がありましたので(「マルチシステムビデオデッキ SONY SLV-ED100ME 使用記」参照)、事前にサムスンにメールでブルースクリーンがOFFに出来ることを確かめてから購入に踏み切りました。しかし、SV-9000WにもTV-DXに不向きな大きな欠点があったのです……。

 夜にサムスンダイレクトから申し込んで、翌日夕方に品物発送完了のメールが届き、申し込んでから2日後に品物が到着。2003年2月下旬にSV-9000Wを入手しました。

日本サムスンのSV-9000Wのページ
http://www.samsung.co.jp/Products/VCR/SV_9000W.html
http://directshop.samsung.co.jp/shop/catg/prditm.jsp?p_prdid=1041&p_prditmid=295

写真

 写真から紹介します。画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます(一部除く)。


本体

本体正面

本体正面アップ(1)

本体正面アップ(2)

本体正面アップ(3)

本体裏側

本体裏側アップ
左が外部ライン出力と入力。
右がアンテナ入力(上)と出力(下)。

本体の電源プラグ
日本国内用の電源プラグになっており、そのまま日本国内の電源コンセントに差し込めます。電圧も問題ありません(主な仕様参照)。


リモコン


付属品

付属品のアンテナ変換コネクター
左が日本F型メス-ヨーロッパPAL型オス。
右が日本F型メス-ヨーロッパPAL型メス。

付属品の同軸ケーブル
左が日本同軸ケーブル。F型オス-F型オス。
右がヨーロッパ同軸ケーブル。PAL型メス-PAL型オス。


取説。日本語のみです。


シャックに収まったところです。

主な仕様(取説より抜粋)

▽チューニングシステム
B/G、D/K、I、M、N、N(取説記載のまま)

▽カラーシステム
NTSC、NTSC4.43、PAL、PAL-M、PAL-N、SECAM

▽テープ録画・再生
NTSC、PAL、PAL-M、SECAM、MESECAM

▽国別カラーシステムの分類
NTSC…韓国、アメリカ、カナダ、日本、台湾、フィリピン
PAL…イギリス、ドイツ、西ヨーロッパ、中国、シンガポール
SECAM…フランス、東ヨーロッパ、ロシア
PAL-M…ブラジル
PAL-N…アルゼンチン(テープはPALと同様)
NTSC4.43…Pseudo NTSC信号は中東でNTSCテープを使用対応(テープはNTSC3.58と同様)
MESECAM…SECAM信号録画方式を使用するテープの名称。再生がSECAM信号中は出力信号。
SECAM-L(フランス地域)を除き、SV-9000Wはワールドワイドの放送システムを認識することができます。
ワールドワイド放送システムはB/G、I、D/K、M、N、L

▽対応ステレオ放送方式
(未記載。ただし日本のTVのステレオ放送は受信出来ることを確認)

▽入出力端子
LINE IN(ピンプラグ):後面…1系統、前面…1系統
LINE OUT(ピンプラグ):後面…2系統

▽電源、電源周波数
100V~240V AC、50/60Hz

 カラー方式やTV放送方式について、取説の説明部分のスキャン画像をいくつかご紹介しておきます。また併せて取説の「仕様」のページも紹介します。画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます。

チャンネルの設定方法 ~ 異なるテレビ方式の同時プリセットが出来ない!

 SV-9000Wのチャンネル設定方法をご紹介します。まず始めに言っておきますが、SV-9000Wのチューナー部分はTV-DXには向きません。異なる国(TV方式)の同時プリセットが出来ないからです。

 チャンネルの設定方法には自動設定(スキャンさせて受信出来るTV局のチャンネルを自動的にプリセットしていく方法)と手動設定があります。

 自動設定・手動設定共に、まず国を選択した後、その国のTVチャンネルを設定していく形になります。自動設定はここでは無視して、手動設定についてご紹介します。

 実際に画面で説明していきましょう。


MENUボタンを押して「メニュー」画面を出し、「インストール」を選択すると、この「インストール」画面になります。
まず最初に国を選択するために「COUNTRY設定」を選択します。取説では一番最初の初期設定で国を選択するように説明されていますが、あとから国の選択をこのように変えることが出来ます。

「COUNTRY設定」画面。
ここでは中国を選択するために「ASIA/OCEANIA」と進んでみましょう。

「CHINA」を選択し、OKを押します。

「マニュアル設定」画面。
次に先ほどの「インストール」画面に戻り、手動設定をするために「マニュアル設定」を選択するとこの画面になります
チャンネルのプリセットをするために「マニュアルチューニング」を選択します。
「マニュアルチューニング」画面。
ここでチャンネルを手動でプリセットします。上に「CHINA」とあるように中国専用の手動チャンネル設定画面で、「PR」はプリセットチャンネル番号、「CH」は受信チャンネルです。
「PR」にカーソルを合わせてリモコンの「→」「←」ボタンを押すとプリセットチャンネル番号の選択、「CH」にカーソルを合わせてリモコンの「CH」ボタンを押すとスキャンが始まり、電波の出ているチャンネルでスキャンが止まります。
上の画面の状態でOKを押すとプリセットチャンネル番号「1」に中国の「1ch」(C1ch)がプリセットされます。「PR」で他のプリセットチャンネル番号を選んで、他のチャンネルもプリセットしていきます。全部で99ch分プリセット出来るようです。
放送方式は自動的に中国のシステムDが入力されます。


例えば最初に国でタイを選択して、手動チャンネル設定に進むと、このような画面になります。


取説の手動設定の説明ページです。画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます。


 手動設定(マニュアルチューニング)でも受信チャンネルはスキャンをして電波の出てるチャンネルでスキャンが止まるようになっています。

 また、大きな罠が隠されており、実は「COUNTRY設定」で国を変更してしまうと、前に設定したTVチャンネルの周波数も変わってしまうのです。

 例えば、上の画像で「COUNTRY設定」で最初に国を中国に選択し、「マニュアルチューニング」でプリセットチャンネル番号「1」に「1ch」(C1ch)をプリセットしましたが、この後「COUNTRY設定」で国を日本に変えると、先ほどプリセットしたプリセットチャンネル番号「1」の「1ch」は日本の1ch(J1ch)に強制的に変えられてしまうのです。

 色々試してみましたが、国を変更してしまうとどうしてもプリセットチャンネルの周波数も変えられてしまいます。上の「COUNTRY設定」の「ASIA/OCEANIA」の所に「OTHERS M/G/I/K : G」とありますが、これは放送システムのシステムM, G, I, Kの中から一つを選択するもので(この場合は「G」の選択になっています)、国を選択するのと変わりありません。

 ワッチ中に入感している国の方式に急いで切り替えるという方法もあるでしょうが、あくまでも最終的な必殺技ですね(苦笑)。異常伝搬では異なる放送方式の複数の国のTV放送が同時入感することが多いですし……。

 ある特定の国のTV放送のみ、あるいは同じ放送方式を採用している国のTV放送のみをターゲットにするならば、あまり問題はないかもしれませんが、TV-DXの場合は異なる放送方式の複数の国をターゲットにするため、SV-9000Wのチューナーは使いづらいと言うか、あまり使えないと言わざるをえません。

ブルースクリーン ~ 微弱信号は強制ブルースクリーン録画に!

 ブルースクリーンが解除出来ない状態はSONYのSLV-ED100MEの内蔵チューナーでありましたので、SV-9000Wの購入前にはサムスンにメールでブルースクリーンがOFFに出来ることを確かめてから購入に踏み切りました。2003年2月の購入直後も、ブルースクリーンをOFFにしていれば、信号の弱いTV局を受信してもブルースクリーンが出ないことを確かめました。外部ライン入力からの映像も同様でした。

 ところがEスポシーズンに実際使ってみると、ここにも大きな落とし穴があるのに気づいたのです。

 ブルスクリーンをOFFにしていると確かに録画待機中や録画時にリアルタイムでモニターしている画面にはブルースクリーンは出ないのですが、録画したテープを再生してみると、録画時・再生時共にブルースクリーンをOFFにしているにもかかわらず、信号の弱い所では強制的にブルースクリーンになっているのです。別のビデオデッキで再生してもその部分ではブルースクリーンが出ますので、録画時に強制的にブルースクリーンが録画されているようです。

 これはSV-9000Wの内蔵チューナー自身で録画した場合も、別のテレビ受信機で受信して外部ライン入力から取り込んだ映像を録画した場合も同じです。外部からの映像は、チューナーにTVコンバーター D-100を使用し、D-100のUHF出力→SV-9000Wのアンテナ入力と直接繋いでも、D-100のUHF出力→海外用テレビ CX-60MEのアンテナ入力→CX-60MEの外部ライン出力→SV-9000Wの外部ライン入力と繋いでも、結果は同じです。

 同機はブルースクリーンがOFFに出来ることを第一目的に購入しましたので、これはかなりショックでした。

 キャプチャー画像で紹介します。

左は録画待機中に何も電波の出ていないチャンネルを受信したところです。
このように録画待機中や録画時にリアルタイムで受信した時には、何も電波が出ていないチャンネルでもブルースクリーンをOFFにしていれば、ブルースクリーンは出ません

次に問題の、録画したテープを再生した場合の画面です。
信号のある程度強い部分では支障なく再生されます。

ところが、信号が弱い部分ではこのようにブルースクリーンが強制的に録画されています。
録画時、再生時にブルースクリーンをOFFにしていても同じです。
カラー方式の変換機能

 SV-9000Wのもう一つの大きな特徴であるカラー変換機能についても調べてみました。

  実際のサンプル画像で紹介します。上の4つの画像は、今年(2003年)Eスポで受信してSV-9000Wのチューナー自体で受信・録画した、中国の徐州電視台新聞綜合(C1ch)の録画テープからの画像、下の2つの画像は、昨年(2002年)Eスポで受信してSONYのマルチシステムビデオ SLV-ED100MEで録画した、中国の中央電視台-1(C1ch)の録画テープからの画像です。どちらももちろんカラー録画出来たもので、カラー方式はPALです。

 これで、PAL・SECAM対応の海外用テレビ JVC CX-60MEでモニターした場合(PAL→PALモニター)と普通の国内用のテレビでモニターした場合(PAL→NTSC変換)などの比較をしてみました。

 画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別窓で開きます。


SV-9000WからPALのまま出力し、PAL・SECAM対応の海外用テレビ JVC CX-60MEでモニターしている画面を、デジカメで撮影したものです。PAL→PALモニターですので特に問題ありません。

SV-9000WからPALで出力し、ビデオキャプチャーでPALでキャプチャーした画像です。PAL→PALモニターです。

SV-9000WからPAL→NTSC変換して出力し、普通の国内用のテレビ(NTSC)でモニターしている画面を、デジカメで撮影したものです。PAL→NTSC変換です。上のPAL→PALモニターのテレビモニターに比べると、PAL→NTSC変換のテレビモニターは若干劣っています。

SV-9000WからPAL→NTSC変換して出力し、ビデオキャプチャーでNTSCでキャプチャーした画像です。上のPAL→PALモニターに比べると、このPAL→NTSC変換の画像は、画像の鮮明さもカラーの色具合も若干劣っていることがこれではっきり分かると思います。

SV-9000WからPALのまま出力し、PAL・SECAM対応の海外用テレビ JVC CX-60MEでモニターしている画面を、デジカメで撮影したものです。PAL→PALモニターです。
ちなみに、SONYのマルチシステムビデオ SLV-ED100MEで再生した場合と大差ありませんでした。
真ん中の黒い線はテレビ画面をデジカメで撮影したため入ったもので、元の映像にはこのような線は入っていません。

SV-9000WからPAL→NTSC変換して出力し、左と同じシーンを普通の国内用のテレビでモニターしている画面を、デジカメで撮影したものですが、ご覧のように白黒になっていて、走査線も正常ではなく画面の下の方が切れています。
これは実はフェーディングで画面の乱れがあった直後の部分で、良好な部分に変わっても、左の画像のようにPAL対応のテレビではすぐにカラー再生され、走査線も正常に再現されるのですが、PAL→NTSC変換ではカラー方式の認識に若干時間がかかるためか、同じ部分でもこちらはカラー再生されず、走査線も正常に再現されていません。

 ご覧のようにカラー変換機能は画質は劣りますが、思っていたよりは使えるかなという印象です。でもやはり同じカラー方式で再生する場合と比べると、画質が劣る以外にも、カラー画面や正常な画面になる比率も少し落ちてしまいます。PAL・SECAM対応のJVC CX-60MEでカラーになる部分を10割とすると、普通の国内用のテレビではそのうちの6~7割くらいがカラーになる程度でした。

 Eスポなど異常伝搬での受信は画面の乱れが多いですので、やはり同じカラー方式に対応したテレビを使用するのが一番です。でも普通の国内用のテレビでPAL・SECAMなどのカラー画像を見るのも「悪くはない」と言った印象です。その辺はコストパフォーマンスの個人の判断の問題になってくるでしょうか……。

チューナー部分の感度

 SV-9000Wのチューナー部分の感度自体は、私の持っているPAL・SECAM対応の海外用テレビ JVC CX-60MEと同じかやや上です。しかし、TVコンバーター D-100には劣ります。D-100>SV-9000W≧CX-60MEといったところでしょうか。

 TV放送の映像の電波が弱い場合や映像の電波の受信出来ないチャンネルでは、リアルタイム受信時には映像・音声共に受信せず、砂嵐&無音になってしまいます。

 ブルースクリーンの項に書いたように、映像の電波の弱い所は録画すると強制的にブルースクリーンが録画されてしまいますが、音声は録音され、再生時にも聞けます。しかし、更に映像の電波が弱く、リアルタイム受信時にも砂嵐&無音になってしまった所はそのまま無音になってしまいます。

総評

 SV-9000Wは、内蔵チューナは異なるテレビ方式の同時プリセットが出来ない上に、ブルースクリーンをOFFにしていても映像の電波の弱い所では強制的にブルースクリーンが録画されてしまうため、TV-DXにはあまり使えないビデオデッキであると言わざるを得ません。特に電波の弱い所で強制的にブルースクリーンが録画されてしまうのは、別のテレビ受信機で受信して外部ライン入力から録画した場合でも同じであるだけにどうしようもありません。

 どうしてもTV-DXに使いたいならば、とりあえずチューナー部分をEスポで頻繁に受信出来る中国にプリセットしておいて、ブルースクリーン録画を我慢しながらも使うという感じでしょうか……。

 なお、サムスンのもう1つのワールドワイドビデオ SV-5000Wも、同機をお使いのTV・FM-DXerの方にお尋ねしたところ、やはりSV-9000W同様、異なるテレビ方式の同時プリセットは出来ないそうです。

 SONYのマルチシステムビデオ SLV-ED100MEは内蔵チューナーではブルースクリーンがOFFに出来ませんが、別のテレビ受信機で受信して外部ライン入力から映像を録画したものではブルースクリーンが出ないことや、異なるテレビ方式の同時プリセットが出来るため(「マルチシステムビデオデッキ SONY SLV-ED100ME 使用記」参照)、SV-9000Wよりはまだましかと思います。

 しかし、SV-9000Wのカラー方式の変換機能についてはまずまず使えますので、これは評価出来ると思います。同じカラー方式に対応したマルチシステムテレビなどを使い、同じカラー方式でモニターするのが一番ですが、カラーや正常な画面になる比率が落ちてもいいからモニターに普通の国内用のテレビを使いたいという方には、同機は良いかもしれません。

私の場合のケーブル類接続状況

 私の場合はTVコンバーター HS PUBLICATIONS D-100 <DE-LUXE>からのUHF出力か、PAL・SECAM対応の海外用テレビ JVC CX-60MEからのビデオ出力を、SV-9000Wに繋ぐことになります。今は映像はD-100のUHF出力→CX-60MEアンテナ入力→同ビデオ出力→SV-9000W外部入力(映像)、音声はIC-R7000 REC出力→SV-9000W外部入力(音声)としています。

 細かく書くと次のような構成です。

▽アンテナ同軸系
 →D-100アンテナ入力→同出力→SV-9000Wアンテナ入力→同出力→CX-60MEアンテナ入力

▽ビデオ・オーディオケーブル系
 CX-60MEビデオ出力(映像)&IC-R7000 REC出力(音声)→SV-9000W外部入力
 →同出力(1)→国内用ビデオデッキ TOSHIBA A-F66外部入力→同出力→国内用テレビ外部入力
 →同出力(2)→CX-60ME外部入力

 こうすることでSV-9000Wへの入力に次のような使い方が出来るからです。SV-9000Wの「COUNTRY設定」は中国にしています。

▽メイン使用(SV-9000Wの外部入力に入力)
 映像:D-100のUHF出力→CX-60MEアンテナ入力→同ビデオ出力→SV-9000W外部入力(映像)
 音声:IC-R7000 REC出力→SV-9000W外部入力(音声)

▽サブ使用(SV-9000Wのアンテナ入力に入力)
 映像・音声共:D-100のUHF出力→SV-9000Wアンテナ入力

 SV-9000Wのビデオ出力は2つあるため、テレビモニターはPAL・SECAMはCX-60ME、NTSCは国内用ビデオデッキを経由して国内用テレビで見ています。カラー変換機能は通常は使用していません。本当はNTSC・PAL・SECAMに対応したマルチシステムテレビに繋げばベストでしょうが、現在私はマルチシステムテレビを所持していないもので……。そのうちマルチシステムテレビも購入したいと思っています。

理想のTV-DX録画用ビデオデッキ

 現在は映像はTVコンバーター HS PUBLICATIONS D-100 <DE-LUXE>からの映像をビデオに録画する形ですが、昨年のEスポシーズンにSONYのマルチシステムビデオデッキ SLV-ED100MEを使っていて気付いたことですが、D-100は弱い信号や混信など障害のあるDX画像の受像には大変FBですが、Eスポなどの強力な信号で良好で比較的安定しているカラーTV画像では画質はSLV-ED100MEの内蔵チューナーの方が上と感じました。D-100はTV-DX用に作られたものですから当然とも言えます。

 ですから、受信状態の悪い時にはD-100からの映像を録画し、受信状態の良い時にはビデオデッキ内蔵のチューナーでそのまま録画するというのが理想的なTV-DXの録画形式だと思っています。

 しかし、SLV-ED100MEもSV-9000Wも欠点がありました。私が今理想にしているTV-DX録画用ビデオデッキの条件は次の3つです。

(1) ブルースクリーンがOFFに出来る。
(2) 複数の異なるTV方式の同時プリセットが出来る。
(3) TV放送の信号が弱いチャンネルでも音声が強制スケルチで無音にならない。

 (3)については不可能だとしても、最低限、(1)と(2)をクリアーするビデオデッキが欲しいところです。今、いくつかのお店にメールで(1)と(2)の条件を満たすビデオデッキがないかどうか問い合わせているところです。以前はこのようなビデオデッキが多かったようで、以前にマルチビデオを購入されたTV-DXerの方がお持ちのビデオデッキはこのようなタイプが多いのですが、最近の機種は(1)と(2)の条件を2つ共満たすものは少ないようです。なんとか探し当てて入手したいと思っています。


All reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN

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