TV-FM DX Report 2004.06 2004.06.19 UP / 2021.07.28 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信◆

■日本

●ひがしむらやまエフエム・TAMA LAKESIDE FM・FM79…79.0MHz

 引き続き受信モニターした。6月30日に開局した。
〔試験電波〕
▽6月6日(気付き)〜
 6月6日の1850に試験電波の内容が変わっているのに気付いた。流れるBGMが変わり、約10分おきに出るIDも変わっていた。
 「JOZZ3BG-FM、こちらはひがしむらやまエフエムです。周波数79.0メガヘルツ、出力10ワットで、東村山市から試験電波を発射中です。Tama Lakeside FM Seventy nine。6月30日午後6時開局です。ただ今、ボランティアスタッフを募集中。電話番号は042-397-7905、042-397-7905です。FM Seventy nineの放送をお楽しみに」。
 6月1日2330〜2340の受信では以前のままの内容だった。その後もいつワッチしても同内容の試験電波が出ている。
▽6月23日(気付き)〜
 6月23日の0020に試験電波の内容が再び変わっているのに気付いた。約10分おきに出ているIDは下記のように出ていた。
 「JOZZ3BG-FM、こちらはTama Lakeside FMです。ただいま、試験電波を東村山市から発射中です。FM Seventy nine。Tama Lakeside FMは6月21日に総務大臣から正式免許を頂きました。6月30日18時から開局します。FM Seventy nineの放送をお楽しみに」。
 6月21日の本免許交付に伴ってIDの内容が変わったようだが、IDでは局名は愛称の「Tama Lakeside FM」「FM Seventy nine」とのみ告知しており、呼出名称の「ひがしむらやまエフエム」の名は出てこなくなった。また、「総務大臣から・・・」というIDを流すのも私の知る限りでは初耳。
 その後、時折チェックしていた限りではIDは上記IDと若干ニュアンスが異なるIDも数種類流れていたものの、どれもほぼ同一内容のIDが出ており、IDの声や音楽(BGM)は時間帯により色々なものが流れていた。
 平日の6月25日0850〜1830、6月29日0655〜1205にタイマー録音しておいたものをあとで断続的にチェックしてみたが、平日の昼間も試験電波だけで、番組は放送されていなかったようだ。
〔開局日〕
▽6月30日, 0014〜0028, 0558〜翌7月1日0150
 この日は有給を取ってずっとワッチしてみた(一部タイマー録音含む)。
 1745までは引き続き、ずっと試験電波。
 1745〜『ライオンポー・レディオ・ショー』というDJ番組が流れ始めたが、これは局側の送出ミスだったようで、1749に無音になり、1752〜再び試験電波になった。この1752〜の試験電波は局側もあせっていたのか、右音声しか音が出ていなかった。
 そして1800に開局。まともなIDなどはなく、1800〜いきなり通常番組の『ライオンポー・レディオ・ショー』というDJ番組(1745〜と同じもの。録音番組と思われる)が始まった。
 開局第一声(6月30日1800の『ライオンポー・レディオ・ショー』オープニング)
 「Seventy nine point zero, Tama lakeside FM. Let's go」
 「Yes, yes, yes, yes、やってきました。俺、DJバウンスとモンジャマンがお届けする『ライオンポー・レディオ・ショー』。シーン、どうですか、リスナーの皆さん、調子は。これから1時間、レゲエとヒップホップ、俺らがちょっとかけたい曲をさ、メッセージとか色んな思いを込めて1時間の中でかけていきたいと思う。シーン、とりあえずもう1回自己紹介しようかな。(略)」
 1859〜『FMセブンティナインからのお知らせ』で、開局した旨、7月11日までの12日間は開局特別番組である旨、CM・番組提供の受付を告げていた。
 1910〜はFMセブンティナインの開局あたって各方面でご活躍の皆様からのメッセージと題してメッセージの紹介、1930〜『FMセブンティナインからのお知らせ』の後、1932〜引き続きメッセージの紹介。メッセージは作家、元市会議員、フリーライター、元NHK記者、市民オンブズマン代表などからのもので、自由な発言の出来る放送局の誕生を祝うものが多かった。
 2000〜はNPO法人ひがしむらやまエフエム理事長 岡部透氏からリスナーへの挨拶が流れた。
 「ラジオをお聴きの皆さん、NPO法人ひがしむらやまエフエム理事長の岡部です。この度の開局にあたり、この放送局の設立に至った目的と経緯を簡単にお話させて頂きます。新聞に象徴される活字メディアが若年層及び高齢層から敬遠され、現在若年層から浸透したインターネットを手段とした個人が情報の発信と受信を双方向で行う時代になったとされています。(以下略)」
 (インターネットでは地域のコミュニティに限界があること、同局の前身は1984年1月25日から活動を開始したミニFM放送のFM東村山であること、全国のコミュニティ放送は商業的には決して成功していないため同局ではボランティアを中心とした非営利目的で放送を行っていくことなどを話していた)。
 その後、2009〜『FMセブンティナインからのお知らせ』、2010〜CM(ニューセンチュリーレコード)、2012〜歌(直前CMのニューセンチュリーレコード所属の歌手のもの?)、2130〜ボランティアスタッフをご希望の皆様にアナウンス講座をお送りしますと告知して『小学生のためのアナウンス講座』、2129〜番組宣伝スポット、『FMセブンティナインからのお知らせ』、2131〜『FMセブンティナイン カルチャーセンター』、2200〜『ユーロヒット40』(オランダ国際放送の提供とのことだが、日本語のDJ)、2259〜番組宣伝スポット、2301〜『FMセブンティナインからのお知らせ』、2312〜FMセブンティナインの開局あたって各方面でご活躍の皆様からのメッセージ(1910と同じ)、2332〜『FMセブンティナインからのお知らせ』、2334〜FMセブンティナインの開局あたって各方面でご活躍の皆様からのメッセージ(1932と同じ)、0002〜『夢配達ラジオ』、0103〜番組宣伝スポット、0105〜NPO法人ひがしむらやまエフエム理事長 岡部透氏からリスナーへの挨拶(2000と同じ)、0113〜『FMセブンティナインからのお知らせ』、0114〜CM(ニューセンチュリーレコード)、2012〜歌(2012と同じ)、0133〜『FMセブンティナインからのお知らせ』、0134〜『ラジオクラシック深夜便』と続いた。
〔開局日翌日〕
▽ 7月1日, 0455〜2115。タイマー録音によるチェック。
 6月30日の開局後に流れたものと同じものが流れており、『FMセブンティナインからのお知らせ』、FMセブンティナインの開局あたって各方面でご活躍の皆様からのメッセージ(一部新しいメッセージもあった)、NPO法人ひがしむらやまエフエム理事長 岡部透氏からリスナーへの挨拶、『ライオンポー・レディオ・ショー』、ボランティアスタッフをご希望の皆様にアナウンス講座をお送りしますと告知して『小学生のためのアナウンス講座』、『FMセブンティナイン カルチャーセンター』、『ユーロヒット40』、『夢配達ラジオ』、番組宣伝スポット、CM(ニューセンチュリーレコード)、歌(6月30日2012と同じ)などが流れた他、1600〜1859には午後のひとときをクラシックの名曲でお楽しみ下さいと告知してクラシックを流していた。
 6月30日の開局後と7月1日の上記時間にチェックした限りでは、生放送は一切放送されていなかったようで、すべて録音番組のようだった。
〔本放送について〕
 6月30日と7月1日にチェックしただけだが、録音番組だけが繰り返し流れている状態にはちょっと驚いた。このような状態は7月11日までの開局特別番組の期間だけかもしれないが、少しくらいは生放送も欲しいと思った。開局にあたっての各方面からのメッセージでは、同局の掲げる自由な発言の出来る放送を祝うものが多かったが、コミュニティ放送という放送エリアの限られた放送で、その成果をどこまで得られるのかなとも思った。NPO法人局とはこういう放送なのかなという新鮮さもあるが・・・。
 局名は「FM Seventy nine」「Tama Lakeside FM」「ひがしむらやまエフエム」の3つを使用している。
 7月2日以降はチェックしていないので、その後の状況は不明。
〔QSL〕
 受信報告をPFC同封で送ったところ、最初に7日でPFCにスタンプを押した返信があった。スタンプには「FM79放送受信証」「TAMALAKESIDE FM (JOZZ3BG-FM)」の文字や、受信データ、発行No.が書いてある。発行No.はNo.001。
 その後別途、18日で、QSLカードが届き、受信データや発行No.001の記入があった。
 住所(QSLカードより)
 〒189-0014 東京都東村山市本町2-12-13-102 NPO法人ひがしむらやまFM事務局
〔関連リンク〕
総務省関東総合通信局 東村山市のコミュニィティFM放送局に免許 2004.06.21
http://www.kanto-bt.go.jp/press/p16/p1606/p160621.html
(※2021.07.28 「Special Reports」から掲載ページ移動)

●東京・多摩中継局の旧ch停波 テレビ東京…J18ch、テレビ朝日…J20ch、フジテレビ…J22ch、TBSテレビ…J24ch、日本テレビ…J26ch、東京MXテレビ…J28ch、NHK東京総合テレビ…J30ch、NHK東京教育テレビ…J32ch
 東京・多摩中継局の旧chがアナアナ変換に伴い、6月1日にお知らせ静止画面に切り替わり、6月15日に停波した。これまでの様子をチェックした範囲内でまとめてみた。なお、関東総合通信局HPの資料では、多摩中継局のアナアナ変換の対策終了日は5月31日、旧ch停波予定日は6月15日となっていた。

▽4月30日
 1745〜、フジテレビ J22chで放送中の画面上部に右から左にスクロールして、チャンネル変更のテロップが流れているのに気付いた。このテロップは番組中のみで、CM時は出ていなかった。また1752に突然消えてしまい、それ以降は出ていないようだった。
 「ご覧の放送は新しい55チャンネルへ変更を行わないと5月を以って見えなくなります。早急に受信対策センターへご連絡ください。電話0120-401-350(無料) 携帯電話の方は044-829-2713」。
 他のchは1745のチェックでは少なくともJ18, J20, J24chは出ておらず、1800のチェックでは全ch出ていなかった。

▽5月23日〜
 5月23日の15時台に各chでチャンネル変更のテロップが流れているのに気付いた(この時はテレビ東京はチェックし忘れた)。
 内容は下記の通りで、放送中の画面にNHKは下部に、民放は上部に、右から左にスクロールして流れていた。NHKの総合と教育、民放各局は各々新chの記載が違っているだけで内容は同一内容のものだった。

◎NHK東京総合テレビ J30ch 5月23日20時台
 「ご覧の放送は、5月31日をもって49チャンネルに切り替わるため、見られなくなります。チャンネル変更が必要です。至急、「東京・神奈川受信センター」へご連絡ください。電話0120-401-350(無料)、携帯の方は044-829-2713 受付時間 9:00〜21:00」

◎テレビ朝日 J26ch 5月23日20時台
 「ご覧の放送は、5月31日を以って新しい51チャンネルに切り替わるため見えなくなります。至急受信対策センターへご連絡ください。電話0120-401-350(無料) 携帯の方は044-829-2713 平日・土日とも:9:00〜21:00」

 5月23日以降、土日の日中・夜間、平日の夜間に時折チェックしていたが、NHKは当初2100でテロップが消えることがあったが、そのうち常時出るようになった。民放も当初は夜間はテロップを出さないことが多かったが、そのうちほぼ常時出るようになった。民放はCM中はテロップを出していなかった他、局によっては、提供スポンサー紹介時にも出していなかったり、一番組中全く出さないこともあった。一番極端だったのがテレビ東京で、私が見た限りでは同局でチャンネル変更テロップを見たのは、5月31日未明のニュース番組とテニス中継だけだった。

▽6月1日〜
 6月1日0530のチェックでは従来通り、各ch共、放送中の画面にチャンネル変更テロップが流れていた。
 当方のHPにリンクを貼って頂いている東京・八王子市の方のHPに、6月1日の1400に停波する旨書かれていたので、NHK東京総合テレビ J30chを1400前からタイマー録画しておいたところ、通常番組(何故かチャンネル変更のテロップは流れていなかった)の後、1400丁度にお知らせ静止画面&無音に切り替わった。
 帰宅後2330にチェックすると、全chお知らせ静止画面&無音になっていた。NHKの総合と教育が同一画面、民放各局が同一画面だった。
 その後、いつチェックしても常時このお知らせ静止画面が出ていた。

▽6月15日
 ネット上でこの日に多摩中継局旧chが完全停波する旨の情報を得ていたが、体調不良でこの日仕事を休んでいたので、1030〜(元)NHK東京総合テレビのJ30chを中心に各chをチェックしていたところ、1129に全chが停波しているのに気付いた。完全停波である。
 何度も書いているがこの多摩中継局の旧chは東京の地上デジタル放送とチャンネルが重なり、地上デジタル放送の第二段階の出力アップへの障害になっていた中継局だった。現在のところ、第二段階へのアップは10月からと報道されているが、この障害がなくなったことで、早く出力アップして欲しいものだ。できればアテネ五輪の8月までにはと思っているが・・・。


[受信以外の情報]

■NHK放送文化研究所 放送界の動きより


▽アジア
●先行き不透明な韓国の地上波デジタル 〜伝送方式を巡り続く混乱〜
●パキスタン,係争の地カシミールにTV局開設
▽北南米
●米地上デジタルラジオ,アイオワ州で初販売
http://www.nhk.or.jp/bunken/ugoki-region/ur-jpn-s.html
《NHK放送文化研究所 放送界の動き 2004年1月》

▽日本
●携帯端末向け地上デジタル放送,2006年にも開始(3.24)
▽アジア
●中国,CCTVの「音楽チャンネル」放送開始
●ニュージーランド,「マオリTV」が放送開始
http://www.nhk.or.jp/bunken/ugoki-region/ur-jpn-s.html
《NHK放送文化研究所 放送界の動き 2004年3月》

▽日本
●BS・地上デジタル放送,コピー制御開始(4.5)
●2007年からのBS放送のあり方で制度改正(4.16)
▽アジア
●パキスタン,STNが中継局増設で地上放送拡大
http://www.nhk.or.jp/bunken/ugoki-region/ur-jpn-s.html
《NHK放送文化研究所 放送界の動き 2004年4月》


[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●ひがしむらやまエフエム・TAMA LAKESIDE FM
(1)2004年5月5日・79.0MHz (2)80円切手・PFC (4)1通目…確認済みPFC(No.001) 2通目…QSLカード(データ記入あり・No.001) (5)1通目…7日 2通目…18日


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), Pioneer F-208 ( For overseas ), SONY ICF-SW55, TV tuner for Japan ( For reception of local TV stations )
TV set : SONY KV-AR14 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : Panasonic NV-FJ630 ( Multi system ), JVC HR-S5980AH ( Multi system ), Samsung SV-9000W ( Multi system ), Video casette recorder for Japan ( For reception of local TV stations )
ANT : CREATE CLP5130-1, TV antenna for Japan ( For reception of local TV stations )
Booster : Victor AT-A20 ( For ST-SA50ES, F-208 )
Option - TV/FM adapter : ICOM TV-R7000J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


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