TV-FM DX Report 2006.09 2006.10.15 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信

■日本

●でじたるらじおすいしんきょうかい とうきょうデジタルエフエムほうそうじつようかしけん(推定)…190.2142MHz(J7chの帯域)
 9月18日, 0238〜0459 c/off(途中停波あり)。
 現在、東京の地上デジタルラジオ放送は社団法人デジタルラジオ推進協会(DRP)の実用化試験局「でじたるらじおすいしんきょうかい とうきょうデジタルエフエムほうそうじつようかしけん JOAZ-FM」が190.214286MHz(TV VHF7chの帯域)、出力800W(1セグメントあたり100W)で、毎日午前〜夜間に実用化試験放送を行っているが(総務省 報道資料 デジタル音声放送の実用化試験局に予備免許 2001.09.19社団法人デジタルラジオ推進協会 実用化試験局の概要)、マスコミ研究会HPの日刊合同通信 Headline Newsに下記のように2.4kWでの増力試験電波の記事が掲載されていた。

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2006年9月11日(月) 第51巻 第12489号
2・4kwへ増力目指し送信機器稼動確認
6と8ch協力下混信など影響具合も併せ調査
DRP、17日テレビ放送深夜休止利用し実験

マスコミ研究会 > 日刊合同通信 > バックナンバー
http://www.godotsushin.com/backnumber_nikkan/2006/2006_09.html
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 これに基づき、9月18日未明にチェックをしてみた。
 インターネットの番組表によると、9月17日深夜(9月18日未明)は東京のVHF-TV局はJ1chのNHK東京総合テレビ以外は、各局共、放送休止になっていた。ここ数年毎年9月中旬の月曜未明にはNHK総合以外の各局が一斉に停波する日があり、これは東京タワーのメンテナンスのためらしいが、この機会を狙ってDRPが増力試験電波を行うということだろう。
 フジテレビ(J8ch)は0125〜ID画面&アナウンス、放送終了画面、0126〜カラーバー、0127 c/off。TBSテレビ(J6ch)は0235〜ID画面&アナウンス、0236〜カラーバー、c/off。0245のチェックではJ1ch NHK総合は通常放送、J3ch NHK教育は減力放送のカラーバー、J4ch 日本テレビ、J6ch TBSテレビ、J8ch フジテレビ、J10ch テレビ朝日、J12ch テレビ東京は停波していた。
 IC-R7000、IC-R8500を190.2142MHzに合わせ(両受信機共、小数点以下はここまでしか入力出来ない)、0130頃から断続的にチェックしていたところ、0230までは何も電波は出ていなかったが、TBSテレビが停波した直後の0238に電波が出ているのに気付いた。
 電波は受信機のSメータが振れ、「シャー」というノイズ音が聞こえるもので、ダイヤルと回すと、電波はJ7chの帯域内の188.50MHzあたり〜191.93MHzあたりまで出ており、この帯域内では信号強度はほとんど横ばいで一定していた。これは地上デジタルテレビ放送の電波の傾向と同じである。当然、復調は出来ない。FM Wideモード、FM Narrowモードより、AMモードの方が電波の出ていない所のノイズ音との違いが分かり易い。
 電波の信号強度はIC-R7000のSメータで7くらい、IC-R8500のSメータで5くらいだった。
 アンテナ方向は東京タワーのある方向あたりが最良で、地上デジタルラジオの電波に間違いないだろう。
 0255に一旦c/offした後、0255〜0259は30秒おきにc/on、c/offの繰り返し、0300〜0329は1分おきにc/on、c/offの繰り返し、0330〜0419は9分電波を出し1分停波の繰り返しだった。0430 c/on〜0459 c/offに連続して電波を出した後、0511までチェックしたが電波は出てこなかった。
 停波していたTV局のうち、0259にTBSテレビ(J6ch)とフジテレビ(J8ch)がカラーバー&変調音の試験電波を出しているのに気付き、これ以降ずっと出ていた。これは地上デジタルラジオの電波がc/on、c/offの繰り返しを始めた時刻とほぼ同時刻であり、日刊合同通信の記事中にあるJ6ch、J8chとの混信状況を調査していたのだろう。J4, J10, J12chは停波したまま。
 その後、停波していたTV局の中では日本テレビ(J4ch)が0419に最初に放送を開始した。
 この日の日中、1230に通常放送の信号強度を調べてみると、IC-R8500のSメータで5くらいで、電波の信号強度はあまり変わらなかったが、未明の電波の方が若干強かったような気がする。あくまでも「気がする」程度であり、果たして未明の電波が増力試験電波だったのかどうかは、受信した限りでははっきり判断出来なかった。なお、この日中のチェックではIC-R7000ではVHF-TV局の混変調が酷く、うまく受信出来なかった。
 なお、この日の受信報告書をデジタルラジオ推進協会(DRP)に送ったが、「この内容ですとDRPの放送を受信したという裏付け、すなわち、放送内容およびコールサインを確認したということにはならないため、発行できないということになりますし、まだ、当協会は受信確認証の発行をする段階ではありませんので、誠に申し訳ありませんがご期待にお応えすることができませんことをご賢察の上、ご理解賜りたいと存じます。受信機が発売されましたら受信報告を送っていただければと思います。」との返信があった。

●群馬テレビ ぐんまテレビデジタルテレビジョン…J19ch
●放送大学 JOUD-DTV(東京親局)…J28ch
 群馬テレビの地上デジタル放送が9月1日から本放送を開始した。
 また、引き続き、放送大学の東京親局の地上デジタル放送をモニターした。
 これらの詳細は別のコンテンツにまとめて報告した。

地上デジタル放送 試験電波〜本放送モニター(2006年9月)


[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●MRT 宮崎放送
(1)2005年6月4日・66.83MHz (2)80円切手、受信MD (4)QSLカード(データ記入あり)、礼状、送ったMD (5)10日
技術管理局から返信
●NHK福島FM放送
(1)2006年9月24日・85.3MHz (2)80円切手 (4)QSLカード(データ記入あり) (5)4日
●でじたるらじおすいしんきょうかい とうきょうデジタルエフエムほうそうじつようかしけん
(1)2006年9月18日・190.2142MHz (2)80円切手、PFC (4)手紙(受信確認証が発行出来ない旨) (5)5日
社団法人デジタルラジオ推進協会(DRP) 技術部から返信


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : ICOM IC-R7000, ICOM IC-R8500, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), SONY ICF-SW55, TV tuner for Japan ( For reception of local TV stations )
TV set : SONY KV-AR142M80 ( Multi system ), TV set for Japan ( For reception of local TV stations )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : Panasonic NV-FJ630 ( Multi system ), JVC HR-S5980AH ( Multi system ), HDD/DVD recorder for Japan ( For reception of local TV stations )
ANT : CREATE CLP5130-1, TV antenna for Japan ( For reception of local TV stations )
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES )
Option - TV/FM adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, IC-R8500 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


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