TV-FM DX Report 2007.04 2007.04.30 UP / 2021.07.28 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信

■日本

●あさかエフエム・すまいるエフエム…76.7MHz 埼玉県朝霞市のコミュニティ放送局
 試験電波を初受信。4月28日に開局した。
〔試験電波〕
▽4月12日, 0030〜0200。
 試験電波を初受信。60〜70年代の古い洋楽が流れており、0031, 0037, 0042など約6分おきにIDが「JOZZ3BK-FM、JOZZ3BK-FM。こちらはあさかエフエムです。送信周波数76.7メガヘルツ、送信出力1ワットで、ただいま試験電波を発射しています。JOZZ3BK-FM。あさかエフエムです。」と出ていた。
 受信状態はS-3くらい。同周波数では群馬県太田市のFM TAROも受信出来るが、アンテナを北北東から北側に向けると太田、南側に向けると朝霞が入ってくる。電波が弱すぎるためか、チューナーのST-SA50ESを使ってもステレオでは受信出来ない。ST-SA50ESでステレオ受信出来ない局は珍しい。
 インターネット上では3月中旬から受信の報告があったが、送信時間や送信設備の調整の関係からか、私はこの日初めて受信した。
▽4月14日〜
 ほぼ同内容。24時間出ているようだ。
〔サービス放送〕
▽4月26日
 0505〜0514の受信では今まで通りの試験電波。
 この日の未明にメールで開局前のサービス放送について問い合わせたところ、この日、本免許が交付され、1818に届いたメールには「本日17:00に、無事に免許が出まして、ただ今サービス放送を開始しました。サービス放送中ですので、番組内容などは通常放送と異なりますので、ご了承ください。この後19:00まで「おかえりすまいる」という情報番組を生放送で流します。明日も生放送を中心に(断続的ですが)朝7:00よりサービス放送を流しまして、28・29日は開局特別編成番組を放送し、来週月曜日より通常放送を開始いたします。」と書かれていた。恐らくこの日の1700からサービス放送が始まったものと思われる。
▽4月27日, 0355〜0615, 0655〜1156, 1258〜1811, 2255〜2301, 2328〜翌日0223。
 帰宅後、メールの内容を見て早速チェックしたところ、Non-stopのBGM音楽が流れていたが、IDが全く出ておらず、前日未明とは明らかに様子が異なっていた。
 そして、0459にはすまいるエフエムへのFAX宛先のお知らせスポット、時刻スポットが出た。0500〜はNon-stopの洋楽で、0559, 0659にすまいる町内会会員募集スポット、FAX宛先スポット、時刻スポットが出た。
 その後、0700〜0859は朝ワイド番組の「おはようすまいる」となり、番組中でサービス放送である旨を言っていた。
 日中は録音モニターで、その後、0900〜Non-stopの邦楽、1000〜「遊友ユートピア」、1130〜Non-stopの洋楽、1258(途中から録音)〜「清水貴行のランチパラダイス」、1400〜「GoGo Happy Cafe」、1600〜Non-stopの邦楽、1700〜「おかえりすまいる」(〜1811まで録音)となっていた。
 2255(途中から受信)〜はNon-stopの邦楽、翌日0100〜Non-stopのBGM音楽。
 毎時59分にはすまいる町内会会員募集スポット、FAX宛先スポット、時刻スポットが出ていた。
 日中の放送は同局HPの番組表にあるレギュラー放送にほぼ近い内容だったが、一部のコーナーがサービス放送のためにという断りで別のコーナーに差し替えられていたり、夜間の番組はNon-stopの音楽に差し替えられていたようだった。
〔開局日〕
▽4月28日, 0655〜1901, 1957〜翌日0105。
 0700まではNon-stopの洋楽、0700〜はNon-stopの邦楽。毎時59分にはすまいる町内会会員募集スポット、FAX宛先スポット、時刻スポットの他、CMも既に流れていた。私は0659に初めてCMを聞いた(柏木タイヤ、ちから建設)。
 1000〜は無音。
 1159にBGM音楽、すまいる町内会会員募集スポット、時刻スポット。
 そして、1200に開局、1200〜1459は「開局記念特別番組」となった。社長の第一声で始まり、DJの美和さなえさんと共にすまいるエフエムの今日までとこれからを話したり、リスナーからのメッセージ紹介(メールとFAXで募集)、朝霞市長・志木市長の挨拶、番組紹介、ライブ演奏などだった。余談だが、私のFAXも読んで頂いた。
 この日と4月29日は開局特番のため特別編成で、レギュラー放送は4月30日からとのこと。
=4月28日 1200の開局第一声(「開局記念特別番組」の冒頭部分)=
柏木恭一社長
「みなさーん、聞いてますかー。すまいるエフエム、本日開局です。ラジオの前でみんなガッツポーズよろしくお願いします。代表の柏木です。いよいよ開局しました。今日午前中、無音だったので、非常に心配の声も頂きましたが、敢えて音を出していませんでした。12時スタートしました。」
美和さなえさん
「それでは記念すべき第1曲目、柏木さんご紹介お願いします。」
柏木社長
「はい、実は25日にですね、折り込ませて頂いた「サン」というフリーペーパーがあって、第2号から「すまいる町内会」という名前で出るんですが、ここの下にですね、Here Comes The Sunということで、この街に太陽、明るさを持って来たいなという意味を込めて、Beatlesの"Here Comes The Sun"をお願いします。どうぞ。」
 その後、1500〜はNon-stopの邦楽、2000〜はNon-stopの洋楽で、2300まではレギュラー番組は無かったが、2300〜2359の「ワンレン ボディコン」だけは放送されていた。この番組は埼玉県さいたま市浦和区のREDS WAVEでも放送されるとのこと。
 翌日0000〜はNon-stopの洋楽。
 一日中、毎時59分にはCM、すまいる町内会会員募集スポット、FAX宛先スポット、番組宣伝スポット、時刻スポットが出ていた。
 なお、この日の1200直前、同局のHPにインターネットラジオが設置されているのに気付いた(1000頃はまだ無かった)。内容はFM放送と同内容で、音楽もそのまま流れていた。
〔開局日翌日〕
▽4月29日, 1210〜1235, 1320〜1901, 2000〜翌日0055。
 すっかり寝坊してしまい、1210からの受信になったが、既に開局特別番組が始まっていた。担当DJが歌手の人らしく、音楽関係のトークが中心の内容だった。番組中の話によると、この開局特別番組は1200〜1500の放送とのこと。午前中の状況は不明。
 その後、1500〜はNon-stopの邦楽、2000〜はNon-stopの洋楽で、番組は放送されていなかったようだ。毎時59分はCM、すまいる町内会会員募集スポット、FAX宛先スポット、番組宣伝スポット、時刻スポット。
〔レギュラー放送初日〕
▽4月30日, 0655〜1005。
 古い歌謡曲、0659にCM、すまいる町内会会員募集スポット、時刻スポットの後、0700〜0859は朝ワイド番組の「おはようすまいる」になった。0900〜は「朝霞市、志木市、新座市、和光市の各行政情報をお送りしていく番組」。
 その後はチェックしていないので、詳細は不明。
〔局名〕
 私が聞いていた限りでは、4月27日(気付き)のサービス放送以降は愛称の「すまいるエフエム」としか言っておらず、呼出名称の「あさかエフエム」は全く言っていない。
〔関連リンク〕
すまいるエフエム
http://fm767.net/
総務省関東総合通信局 埼玉県朝霞市のコミュニティ放送局に予備免許を交付 平成18年10月31日
http://www.kanto-bt.go.jp/if/press/p18/p1810/p181031.html
総務省関東総合通信局 埼玉県朝霞市のコミュニティ放送局に免許 平成19年4月26日
http://www.kanto-bt.go.jp/if/press/p19/p1904/p190426.html
(※2021.07.28 「Special Reports」から掲載ページ移動)

●たちかわエフエム・FM844…84.4MHz(S)
 引き続き受信モニターした。4月22日に開局した。
〔試験電波〕
▽4月14日(気付き)〜
 私のワッチ頻度の低い断続的なチェックでは、長い間試験電波の内容に変化はなかったようだが(音楽が邦楽や洋楽に変わったりはしたが)、4月14日の0340〜に気付いてからはIDに開局日のアナウンスが加わった。4月10日 0150〜0200の受信ではIDは以前のままだった。開局日は4月22日とのこと。IDは下記の通り。
 「JOZZ3BL-FM、こちらはたちかわエフエムです。周波数84.4メガヘルツ、出力5ワットで、立川市曙町から試験電波を発射しています。この試験電波により、現在お聴きの放送、またはご覧のテレビに障害が発生している場合は、電話042-524-0844までご連絡下さい。エフエムラジオ立川は4月22日日曜日開局予定です」。
▽4月17日(気付き)〜
 4月17日 0319〜0343, 0355〜0400、4月18日 0311〜0401の受信ではIDは出ておらず、BGM音楽のみだった。4月15日 1800〜1841の受信では以前のままだった。4月16日の本免許交付で放送内容が変わったようだ。
▽4月19日(気付き)〜
 4月19日 0055〜0235, 0250〜0315の受信でIDが出ているのに気付いた。IDが出た時刻は0109, 0209, 0309と頻度が減っており、上記の4月17日の時点で既に同内容のIDが出ていた可能性もある。IDは下記の通り。「試験電波」のアナウンスが無くなっている。
 「JOZZ3BL-FM、こちらはたちかわエフエムです。周波数84.4メガヘルツ、出力5ワット。エフエムラジオ立川は4月22日日曜日午前8時44分開局致します。どうぞお楽しみに」。
▽4月21日(開局日前日)
 0040〜0110, 0955〜1115, 1300〜1901, 2002〜2050, 2125〜2330, 2352〜翌日0040, 0110〜0130。
 Non-StopのBGM音楽、波の音で、午前は毎時0分過ぎのIDのみ(4月19日気付きと同じもの)だったが、午後(1338気付き)からは毎時0分過ぎにID、毎時30分過ぎに開局特番の番組宣伝スポットが出るようになった。開局特番の番組宣伝スポットは下記の通り。
 「4月22日日曜日、お昼12時からは『FM8・4・4開局スペシャル、合言葉はラジオ』。3時間の生放送でお送りします。あなたからのメッセージもお待ちしています。22日日曜日、FM8・4・4、是非聞いて下さい」。
 そして、1518〜は突然、MUSIC BIRDのコミュニティチャンネルの番組中継に切り替わった。しかし、毎時0分過ぎにはID、毎時30分過ぎには開局特番の番組宣伝スポット(夜間は「AREAREA」放送時間変更のお知らせスポットに変わった)が挿入する形で出ていた。
 MUSIC BIRDのコミュニティチャンネルの番組中継はそのままずっと深夜に受信を打ち切るまで流れ続けていた。
 事前に同局に開局前のサービス放送についてFAXで問い合わせたところ、「開局前の放送につきましては、現段階では予定しておりません。21日はプレイベントとして実験的放送を考えていますが、時間などは未定です。」とのメールでのお返事があったが、同局自体の番組は放送されていなかったようだ。
〔開局日〕
▽4月22日, 0655〜1530, 1730〜1901, 2001〜2011, 2114〜2116, 2341〜2345, 2352〜翌日0001, 0050〜0103, 0150〜0227, 0317〜0318。
 引き続き、MUSIC BIRDのコミュニティチャンネルの番組中継で「おはようサンデー」が放送されていた。たちかわエフエムのIDなどは挿入されていなかった。
 そして、0844に開局、社長の挨拶が流れた。コミュニティ放送局設立のきっかけと言うと1995年の阪神・淡路大震災でのラジオ局の活動を挙げることが多いが、同局設立のきっかけは1978年の宮城県沖地震でのラジオの活動とのこと。社長の挨拶が終わると、0847〜再びMUSIC BIRD コミュニティチャンネルの「おはようサンデー」の中継になり、単純にMUSIC BIRDの中継に社長の挨拶が挿入されて流れた形になっており、無理矢理周波数になぞって0844開局に結び付けた感があった。
=4月22日 0844の開局第一声(山田昌夫社長の挨拶全文)=
 「また一つ立川に夜明けがやってまいりました。27年間夢に見たラジオ局の開局です。おはようございます。エフエムラジオ立川の社長、山田昌夫です。平成19年4月22日午前8時44分開局しました。今後とも末永く地元多摩のラジオ局を応援よろしくお願い致します。顧ますと、1980年、昭和54年、その2年前に起こった宮城沖地震の教訓を生かして公共業務をはじめ、市民一人一人の消息まで電波に乗せてパニックを防いだラジオ局の働きが多摩にラジオを、のきっかけとなりました。27年間に渡り、地元の市民の皆様と関係省庁にラジオ局設置を働きかけてまいりました。長い長い道のりでした。そして、四半世紀の時を経て、総務省より開局の朗報が届きました。これまでに多くの方々のご指導、ご声援に改めて御礼申し上げます。さて、このラジオ局は癒し、優しさ、豊かな心をコンセプトに番組に生かしていきたいと考えております。環境、福祉を中心にコミュニティFM局として地元情報へ貢献してまいります。災害情報はもちろんのこと、情報の過疎にも手を伸ばしてあらゆる分野に渡って、どこよりも早くをモットーに全社一丸となって心がけて前へ前へ進む覚悟でです。ゴールのないマラソンのランナーとして一歩また一歩市民の皆様と共に多文化共生の街作りを目指して走り続けます。エフエムラジオ立川、8・4・4にどうぞ限りない応援をよろしくお願い致します。ご清聴ありがとうございました。」
 そのまま、MUSIC BIRDのコミュニティチャンネルの番組中継が続いたが、0902〜はクラシック番組に切り替わった。これは番組内容、番組担当者名、MUSIC BIRD HPの番組表から察するに、MUSIC BIRDのTHE CLASSICの番組中継と思われる。
 1200〜は開局特番が放送される予定だったが、1200になると無音状態が続き、1208〜クラッシク音楽、1222〜洋楽が流れ、1230に社長の挨拶(0844に流れたものの短縮版)、1231〜1459は開局特番「FM8・4・4 開局スペシャル 合言葉はラジオ」となった。恐らく1200から放送されるはずが何かのトラブルがあって、急遽1230からに変更されたものと思われる。
 「FM8・4・4 開局スペシャル 合言葉はラジオ」の担当はボンバー森尾さん。内容は昭和記念公園からの中継、開局までのヒストリー、リスナーからのメッセージ紹介(メール、FAXでメッセージ募集)、レギュラー番組紹介などだった。毎時59分にはCMも流れていた。番組内での話によると、同局の通称は「FM8・4・4」(エフエムはちよんよん)。立川市、昭島市、日野市、国立市、東大和市、八王子市、武蔵村山市、国分寺市などにお住まいのリスナーの方へ、と言っていた。
 1500〜はMUSIC BIRDのコミュニティチャンネルの番組中継となった。FM844 HPの番組表とMUSIC BIRD HPの番組表を比較すると、FM844 HPの番組表で色付けされている番組が同局の自主制作番組、白色の番組がMUSIC BIRD コミュニティチャンネルの番組のようだ。FM844 HPの番組表ではこの日(日曜)の2200〜翌日0100は自主制作番組になっているようだが、私の断続的チェックでは1500以降はMUSIC BIRDの中継のみで、同局自体の自主制作番組やスポットは全く放送されていなかったようだった。もっとも、日曜の2200〜翌日0100の自主制作番組は平日の番組の再放送のみとなっているため、まだ番組が無かったためかもしれない。
 少なくとも0227まではMUSIC BIRDの中継が流れていたが、0317にチェックすると無音になっており、放送終了時の状況はチェック出来なかった(同局HPの番組表によると月曜未明は放送休止になっている)。
〔開局日翌日(レギュラー放送初日)〕
▽4月23日, 0455〜0512, 0655〜0730受信。
 0500までは無音で、0500に開始アナウンスも何も無く、Non-stopのBGM音楽が流れ始めた(恐らくMUSIC BIRD コミュニティチャンネルの「Morning Stream」)。
 0655〜の受信では古い歌謡曲(恐らくMUSIC BIRD コミュニティチャンネルの「リメンバー・ミュージック(邦楽)」)が流れており、0700〜朝ワイド番組「立川モーニングデリバリー」となった。
 その後はチェックしていないので、詳細は不明。
〔局名〕
 私が聞いていた限りでは、開局日の4月22日以降は通称の「FM844」(エフエムはちよんよん)としか言っておらず(まれに「FMたちかわ」などとは言っていた)、呼出名称の「たちかわエフエム」は全く言っていない。
 同局HPでは1月に気付いて以来、愛称を募集しており、採用者などに賞金が用意されていたが、2月末の締め切り以降更新されていない。通称はHPに気付いた1月以来HPでロゴが使用されている「FM844」と決まり、愛称募集の件はいったいどうなったのだろうか?
〔QSL〕
 2月6日受信の受信報告書に対し、9日でQSLカード(データ記入あり。発行番号000003)、礼状、ステッカーの返信があった。
 なお、同局のHPには専用の受信報告書(PDFファイル)が用意されている。開局まではFAXでも受け付けていた。当初このFAX番号が間違っており、FAXを送っても現在使われていない旨のアナウンスが流れていたが、その後、修正された。
 宛先(HPによる。礼状には「菊屋ビル」は「菊屋ビルディング 901」と記載されていた)
 〒190-0012 東京都立川市曙町2-9-1 菊屋ビル エフエムラジオ立川株式会社 業務部
〔関連リンク〕
FM844
http://www.fm844.jp/
総務省関東総合通信局 東京都立川市のコミュニティ放送局に予備免許 平成19年1月9日
http://www.kanto-bt.go.jp/if/press/p18/p1901/p190109c.html
総務省関東総合通信局 東京都立川市のコミュニティ放送局に免許 平成19年4月16日
http://www.kanto-bt.go.jp/if/press/p19/p1904/p190416a.html
(※2021.07.28 「Special Reports」から掲載ページ移動)


[受信以外の情報]

■タイ

●タイの放送局事情
 今年の1月〜2月にかけて当方HPのリンク集を充実させるため、タイの放送局のHPを調査したが、タイでも放送事情がかなり変化しているのに気付いた。
 ラジオ局、TV局(兼営局含む)のHPの他、一見ラジオ局のHPのように見えるものでも実は民間番組制作会社のHPであるものが多数あった。
 タイでは従来通り、放送局はPRD(政府広報局)、軍、警察、MCOT(政府系会社)、州立大学など、政府系機関によって所有されているが(唯一の民間TV局だったITVは最近PRD運営になった)、数年前からマスコミの民間開放のためか、所有している周波数の一部を全時間あるいは一部時間、民間番組制作会社に委託し、その民間番組制作会社が愛称を付けて放送している例が多数見られる。つまり、"Own"は政府系機関なのだが、"Operate"は民間番組制作会社である周波数が多数存在するのである。
 このような周波数のインターネット放送を聞くと、"Own"の政府系機関の放送局名と"Operate"の民間番組制作会社の愛称の両方の局名を告知している場合もあれば、"Operate"の民間番組制作会社の愛称のみを告知している場合もある。
 これらに加え、タイでもFMの低出力で放送するCommunity Radio(タイ語では"Witthayu Chomchun"という)が非常に盛んである。Community RadioはPRDの管理下にあり、PRDのHPにリストが掲載されているが、日本とは違って、1つの市に数局〜十数局、県単位では数十局もあり、非常に多くのCommunity Radioが放送を行っている。タイ全土では2000局以上のCommunity Radioが存在するとのニュース記事も見かけた。しかしながら、インターネット上の百科事典であるWikipediaのMedia of ThailandのRadioの項によると、Community Radioの中には規定の出力以上のハイパワーで送信しているものもあり、そのような局は行政側の摘発を受けたりしているそうだ。ただ、(前タクシン首相時代の話であるが)タイのマスコミに詳しい記者は反政府的な放送を行ったために摘発を受けたと語っているともある。
 更に"Witthayu Thaawng Thin Tai (Wor. Thor. Thor.)"(英語では"Thai Local Radio"の意味)という放送局も存在する。"Witthayu Chomchun"の連盟組織と"Witthayu Thaawng Thin Tai"の連盟組織を並列して記載しているニュース記事を見かけたので、これはCommunity Radioとはまた別の放送局のようだが、いまいちよくわからない。Community Radioの一部の局が単にこう名乗っている可能性もある。
 インターネットラジオでは、政府系機関直営放送、民間番組制作会社委託放送、Community Radio、"Witthayu Thaawng Thin Tai"のいずれも放送を聴くことができ、非常に多彩な状況となっている。
 今回、タイのこれらの放送局、会社のホームページに掲載されているデータや、インターネットラジオで実際に聞いた局名などのデータをリンク集の方にまとめてあるので、参考にして頂ければ幸いである(ちょっと見づらくてすみません)。Community Radioはあまりにも数が多くて底なし沼状態であり、一部しか掲載していない。


[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●NHK横浜FM放送
(1)2007年3月31日・81.9MHz(エフエム文字多重放送受信) (2)80円切手 (4)QSLカード(データ記入、エフエム文字多重放送受信の旨記入あり)、礼状、パンフレット、番組表、シール (5)2日
●NHKさいたまFM放送
(1)2007年3月31日・85.1MHz(エフエム文字多重放送受信) (2)80円切手 (4)QSLカード(データ記入、エフエム文字多重放送受信の旨記入あり)、礼状、パンフレット、シール数種類、番組の絵葉書数枚 (5)2日
●NHK千葉FM放送
(1)2007年3月31日・80.7MHz(エフエム文字多重放送受信) (2)80円切手 (4)ベリカードや受信証を発行していない旨の手紙、パンフレット、シール (5)5日


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : ICOM IC-R7000, AOR AR5000A+3, ICOM IC-R8500, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), SONY ICF-SW55, TV tuner for Japan ( For reception of local TV stations )
TV set : SONY KV-AR142M80 ( Multi system ), TV set for Japan ( For reception of local TV stations )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : Panasonic NV-FJ630 ( Multi system ), JVC HR-S5980AH ( Multi system ), HDD/DVD recorder for Japan ( For reception of local TV stations )
ANT : CREATE CLP5130-1, TV antenna for Japan ( For reception of local TV stations )
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES )
Option - TV/FM adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, IC-R8500 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


Logs 2007.04>


<TV-FM DX Report, Logs Menu


<TOP