TV-FM DX Report 2015.08 2015.09.07 UP
[受信情報]
◆グランドウェーブによる受信
■日本
●IBS茨城放送・i-fm…94.6MHz(S)
FM補完中継局の試験電波、サイマル放送、本放送開始日などを受信モニターした。「i-fm」はFM補完中継局 94.6MHzの愛称で、8月14日のサイマル放送開始以降番組中で聞かれ、8月17日の本放送開始以降はSJにも使われている。
〔試験電波〕
8月3日, 1200 c/on〜1215 c/off、1230 c/on〜1245 c/off、1300 c/on〜1340, S-4。試験電波を初受信。
1200にc/on、変調音(音声左)→ID@(音声右)→変調音(音声右)→音楽(ステレオ)→IDA(音声中央)→変調音(音声中央)→IDB(音声左)→変調音(音声左)→ID@(音声右)→(以降繰り返し)。1215にc/off。
ID@「右チャネル。こちらはIBS茨城放送、FM補完中継局です。周波数94.6メガヘルツ、桜川市加波山から試験電波を発射中です。」(女声。12:00, 12:03, 12:05など)
IDA「こちらはIBS茨城放送、FM補完中継局です。周波数94.6メガヘルツ、桜川市加波山から試験電波を発射中です。」(女声。12:01, 12:04, 12:07など)
IDB「左チャネル。こちらはIBS茨城放送、FM補完中継局です。周波数94.6メガヘルツ、桜川市加波山から試験電波を発射中です。」(女声。12:02, 12:05, 12:08など)
1230 c/on〜1245 c/off、1300 c/on〜1340も同内容。
受信状態は比較的良好で、ステレオで無音部分を聞いてもノイズはほとんどなく、聴取にはほとんど問題がない。
電波強度はヨーロッパ仕様チューナー SONY ST-SA5ESの電波強度測定でIBS茨城放送 94.6MHzが28dB前後、日本国内仕様チューナーSONY ST-SA50ESの電波強度測定でNHK水戸FM放送 83.2MHzが49dB前後。InterFM 89.7MHzの電波強度をST-SA5ESとST-SA50ESで測定すると、ST-SA50ESの方が10dB程度高く表示されるので単純比較はできないが、IC-R7000で両局を受信するとNHKの方が明らかに電波が強いので、当地ではIBS茨城放送 94.6MHzは同じ送信地のNHKより電波が弱いのは間違いない。
同局の中波放送は当地では電波が弱い上にノイズもあって聞きづらいが、FM補完中継局は十分実用になるほど良好に聞き取れ、リスナーとしては楽しみな一方、海外FM受信の混信原が増えてしまったのも事実である。
〔サイマル放送開始日〕
8月14日, 0450〜0920, S-4。この日の0600からサイマル放送が始まった。
0600までは試験電波(8月3日と同じパターンだが、音楽が長めのものに変わっていた)。
そして0600〜s/on、中波1197kHzとパラのサイマル放送となり、時報、「Morningナビ!!」になった。
「Morningナビ!!」ではニュースの後の番組冒頭でi-fm 94.6MHzが今日6時からサイマル放送を開始した旨を話していた。番組中で私が送ったメールを読んで頂いた他、長野県長野市でも受信できているというメールも読んでいた。
0858〜CM、0900〜「HAPPYパンチ!」。
内容は音楽などステレオだが、普通のFM局に比べると少し音質が悪い気がする。
〔サイマル放送〕
8月15日, 0430〜0555, S-4。未明の放送終了アナウンス、放送開始アナウンスをチェックしてみた。アナウンス中に94.6MHzはまだ含まれていなかった。
「朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0」(番組内容はモノラル。ローカルCMのみステレオ)の後、0458〜放送終了アナウンス、0500〜s/off、音楽、0545〜s/on、放送開始アナウンス、0550〜「目覚まし!歌謡曲」。
放送終了アナウンス(8月15日 0458)
「お聴きのラジオはIBS茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワットでお送りしてまいりました。ただいまからしばらくの間、機器調整のためテスト音楽を放送致します。」
放送開始アナウンス(8月15日 0545)
「お聴きのラジオはIBS茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワットでお送りします。IBS茨城放送です。IBS、こちらは茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワットでお送りします。IBS茨城放送です。まもなく放送開始になります。おはようございます。ご機嫌よくお目覚めでしょうか。まもなくIBS茨城放送の放送開始の時刻です。では今日一日茨城放送でお楽しみください。IBS茨城放送です。」
8月16日, 2350〜翌日0006 c/off, 翌日0006 c/on〜翌日0017, S-4。月曜未明の放送終了アナウンスもチェックしてみた。こちらもアナウンス中に94.6MHzはまだ含まれていなかった。放送開始アナウンスは下記の8月17日参照。
放送終了アナウンス(8月17日 0000)
「お聴きのラジオはIBS茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワットでお送りしてまいりました。IBS茨城放送です。」
〔本放送開始日〕
8月17日, 0525〜0640, 0835〜0955, 1240〜1905, 2155〜2224, S-4。この日の0900から本放送開始になった。
無音の後、0545〜s/on、放送開始アナウンス(8月15日と同内容で94.6MHzはまだ含まれていなかった)、0550〜「目覚まし!歌謡曲」、0600〜「Monringナビ!!」。
0835〜の受信では、「Monringナビ!!」の後、0858〜CM、0900〜本放送開始、「HAPPYパンチ!」になった。
「HAPPYパンチ!」の冒頭で北島社長のi-fm開局宣言が「IBS茨城放送、I FM、94.6メガヘルツ。ただいま開局を宣言します」と出て、SJが「Ninety four point six, I FM」と流れた。その後、社長とi-fm開局について話していた。
0934にID・周波数アナウンスが「皆様のお聴きのラジオはIBS茨城放送です。AM、JOYF、水戸局1197キロヘルツ、JOYL、土浦局及び県西中継局1458キロヘルツ、FM、水戸局94.6メガヘルツです。IBS茨城放送です。」と出た。正式なIDで94.6MHzが含まれるようになったのはこれが初めて。
0946のタレントからのi-fm開局お祝いコメントではバックで0900とは異なるSJが使われており、「... I FM, I FM, Ninety
four point six, I FM」と出ていた。
1240〜の受信では、「HAPPYパンチ!」の後、1254〜CM、1255〜「お昼の聞き耳ガイド」、1259〜CM、1300〜1854は「FM開局特別番組
スタート!! i-fm FM!AM!よくばりラジオ」となった。
この開局特番はパーソナリティがたかとりじゅん、菊池真衣で、内容はi-fm開局について、外からのレポート中継、歌手からのお祝いコメントなどであった。メールのテーマはi-fmがどこで聞こえているか、何を使って聞いているか、受信状態を教えてくださいというもので、茨城県内の他、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川から聞こえたというメールが届いていた。私のメールも読んで頂いた。
番組中、SJ(0900と同じもの)、ID・周波数アナウンス(0934と同じもの)がよく出ていた他、頻繁に流れた歌手からのi-fm開局お祝いコメントのバックでもSJ(0946と同じもの)が使われていた。
1854〜CM、1855〜「IBSニュース」「天気予報」、1859〜CM、ID、1900〜「footballいばらき」。
2155〜の受信では、2155〜「IBSニュース」「茨城県の天気予報」、2159〜CM、ID、2200〜「バカリズムのオールナイトニッポンGOLD」。
「バカリズムのオールナイトニッポンGOLD」はニッポン放送からのネット番組だが、ニッポン放送 1242kHz(AMステレオ。ST-SA50ESで受信)が音楽など番組内容もステレオであるのに対し、茨城放送の94.6MHzは音楽など番組内容はモノラルだった。茨城放送のローカルCMだけは内容もステレオ。
昼間のワイド番組を聞く限り、i-fmのSJを頻繁に流しており(中波のSJは無かった)、同局がFMをメインにしていくような姿勢が感じられた。
また、開局特番のメール募集では遠方からのメールを待っており、山梨のFM-FUJIがNHK甲府FM放送の三ッ峠中継局 86.0MHzが首都圏に広く聞こえているのに着眼して、三ッ峠中継局 78.6MHzを東京向けとしたのと同様、茨城放送ではNHK水戸FM放送 83.2MHzが首都圏に広く聞こえているのに着眼して、同じ送信場所にあるFM補完中継局 94.6MHzを首都圏を意識しているように思えた。
〔本放送〕
8月18日, 0525〜0555, S-4。8月19日, 0457〜0506, S-4。未明の放送開始アナウンス、放送終了アナウンスをチェックしてみた。アナウンス中に新たに94.6MHzが加わっていた。
放送開始アナウンス(8月18日 0545)
「お聴きのラジオはIBS茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワット、加波山FM補完中継局、94.6メガヘルツ、出力1キロワットでお送りします。IBS茨城放送です。IBS、こちらは茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワット、加波山FM補完中継局から94.6メガヘルツ、出力1キロワットでお送りします。IBS茨城放送です。まもなく放送開始となります。おはようございます。まもなくIBS茨城放送の放送開始の時刻です。では今日一日IBS茨城放送でお楽しみください。IBS茨城放送です。」
放送終了アナウンス(8月19日 0459)
「お聴きのラジオはIBS茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワット、加波山FM補完中継局から94.6メガヘルツ、出力1キロワットでお送りしてまいりました。ただいまからしばらくの間、機器調整のためテスト音楽を放送致します。」
9月6日, 2355〜翌日0005 c/off, S-4。9月7日, 0540〜0555, S-4。月曜未明の放送終了アナウンス、放送開始アナウンスもチェックしてみた。こちらもアナウンス中に新たに94.6MHzが加わっていた。
放送終了アナウンス(9月7日 0000)
「お聴きのラジオはIBS茨城放送です。JOYF、水戸から1197キロヘルツ、出力5キロワット、JOYL、土浦及び県西中継局から1458キロヘルツ、出力1キロワット、加波山FM補完中継局から94.6メガヘルツ、出力1キロワットでお送りしてまいりました。IBS茨城放送です。」
放送開始アナウンス(9月7日 0545)
(8月18日と同じ)
●FM Kawaguchi…85.6MHz
埼玉県川口市のコミュニティ放送局。
〔試験電波〕
8月29日, 1256〜1550, SINPO25352。試験電波を初受信。音楽が流れており、IDが1300, 1311, 1317などに「JOZZ3CD
FM、JOZZ3CD FM。こちらはFM Kawaguchiです。周波数85.6メガヘルツ、出力20ワット、実効輻射電力44ワット。ただいま川口市末広から試験電波を発射しています」と出た。
またSJが1311などに「……。FM Kawaguchi はちごろく studio」、FM Kawaguchiのステーションスタイルの案内(担当:中本真理さん)が1312〜1317などに出ていた。
局名は愛称の「FM Kawaguchi」のみ使用しており、呼出名称の「かわぐちエフエム」は聞かれなかった。
出力、距離のわりには電波は弱く、IC-R7000、AR5000A+3で受信してもノイズが出る。ステレオチューナー ST-SA50ESで受信してもステレオ受信はできない。内容は聞き取れる。
関連サイト
同局HP
http://fm856.co.jp
同局ツイッター
http://twitter.com/856studio
同局親会社のセントラルグループ広報室のブログ(アンテナ設置工事、スタジオ工事など興味深い写真が掲載されている)
http://central-pr.jugem.jp
[受信以外の情報]
■日本
●J-WAVEとFm yokohamaの中継局に予備免許
空き周波数が無くなってきました・・・。
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概要
◎J-WAVE
送信所設置場所 東京都港区
周波数 88.3MHz
出力100W ERP110W
放送開始予定日 平成27年11月
◎Fm yokohama
送信所設置場所 神奈川県磯子区
周波数 87.0MHz
出力 100W ERP720W
放送開始予定日 平成27年12月
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総務省 報道資料 2015年8月27日
株式会社J−WAVEのFMラジオ中継局に予備免許
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/27/0827ho-1.html
総務省 報道資料 2015年8月27日
横浜エフエム放送株式会社のFMラジオ中継局に予備免許
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/27/0827ho-2.html
[QSL返信情報]
(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数
●IBS茨城放送
(1)2015年8月3日・94.6MHz (2)82円切手 (4)QSLカード(データ記入あり)、礼状、i-fmのステッカー (5)4日
礼状によると、今後、i-fm仕様のベリカードも作成予定とのこと
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/ibs-2ab4.html
●エフエムインターウェーブでんぱでんぱんじっけん
(1)2014年2月21日・89.7MHz (2)80円切手 (4)QSLカード(データ記入あり・「電波伝搬実験」の記入あり)、礼状、Timetable (5)532日
エフエムインターウェーブ(InterFM)宛てに送付、InterFMから返信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/interfm-3e3f.html
(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順
All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : ICOM IC-R7000, AOR AR5000A+3, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), SONY ICF-SW55
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )
情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。