TV-FM DX Report 2018.11 2018.11.22 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信

■日本

●地デジ4K8K実験試験局(推定)…J28ch帯域(560.22MHz付近〜566.06MHz付近)
 地デジ高度化実験受信対策センターのサイト < http://tvkoudoka.jp/ > によると、NHKと(株)NHKアイテックは総務省から「地上テレビジョン放送の高度化技術に関する研究開発」の委託を受け、2018年秋から東京地区と名古屋地区で地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験を行うとある。
 同サイトの実証実験の電波発射スケジュールによると、東京都港区からはJ28chで10月31日から発射されるとあり、これは同chの放送大学が停波した翌日からであり、送信地は東京タワーと思われる。
 専用受信機を持っていないため復調は出来ないが、同サイトの電波発射スケジュールに基づいて音声受信機でワッチしたところ、J28ch帯域の560.22MHz付近〜560.06MHz付近でこの地デジ4K8K実験試験局と思われる電波が受信出来たのでモニター状況を報告する。
 総務省サイトに免許情報が見当たらないため、局名は後述の公式Twitterから地デジ4K8K実験試験局(推定)とした。
 同サイトの電波発射スケジュールによると第一段階減力送信、第二段階減力送信、第三段階減力送信、第四段階減力送信、第五段階フルパワー送信、フルパワー送信の各期間があり、このスケジュールは「受信以外の情報」に報告した。
〔第一段階減力送信期間〕
◎10月31日 スケジュールではこの日の1000〜電波発射開始になっており、0955〜音声受信機のAR5000A+3を562.0MHzに合わせていたが、1000を過ぎてもAR5000A+3のSIGNALメーターに変化は無く、電波が受信出来ているようには感じなかった。地デジチューナー(TU-MHD500)の物理チャンネル28chのアンテナレベルは0。
◎11月1日 1010〜1019, S-2。0950〜AR5000A+3でワッチしていたがスケジュールの電波発射開始時間の1000を過ぎてもAR5000A+3のSIGNALメーターに変化は感じなかった。しかし1010〜1019によくチェックしてみると560.26MHz付近〜559.99MHz付近で非常に微弱ながらAR5000A+3のSIGNALメーターが振れて電波が出ていた。アンテナを回転すると入感方向は東よりやや南の東京タワー方向だった。地デジ4K8K実験試験局の電波と思われる。地デジチューナーの物理チャンネル28chのアンテナレベルは0。
〔第二段階減力送信期間〕
◎11月2日 1000 c/on〜1227, 1313, 1525〜1905, 1947〜2000 c/off, S-3。
 0950〜AR5000A+3を560.30MHzに合わせていたところ、スケジュール通り1000〜電波がc/onして、AR5000A+3のSIGNALメーターで6振れ、560.20MHz付近〜566.10MHz付近に電波が出ていた。音はザーという通常の地デジと同じ音。アンテナ入感方向は東よりやや南の東京タワー方向。地デジ4K8K実験試験局の電波と思われ、この日から第二段階減力送信になったため電波強度が上がったと思われる。
 1050にはAR5000A+3のSIGNALメーターで7だったが、1101(気付き)〜は1に落ち、1117(気付き)〜は6に戻った。一時的に減力送信していたのだろうか。
 1530〜RTL-SDR(DVB-T+FM+DAB、RTL2832U+R820T2)で受信してみたところ、560.22MHz付近〜566.06MHz付近に波形があり、以降RTL-SDRでの測定周波数には変化がないので、これが正確な受信周波数だろう。RTL-SDRの1633の560.40MHzの電波強度はPeak -44.5dBFS前後、Floor -48.4dBFS前後。AR5000A+3では時間経過と共にSIGNALメーターの電波強度や受信周波数帯域が若干変化したがこれは受信機の特性と思われ、これ以降は時間が経過しても受信機の特性による変化がないRTL-SDRを基準にしてメイン受信機にすることにした。
 1525にAR5000A+3のSIGNALメーターで4だったが、1607(気付き)〜は1に落ちた。この時RTL-SDRでは弱いながら波形で電波が出ているのがわかった。1619(気付き)〜はAR5000A+3のSIGNALメーターで4に戻った。一時的な減力送信か。
 1947〜RTL-SDRとAR5000A+3で同時受信していたところ、スケジュール通り2000でc/offした。RTL-SDRの1955の560.40MHzの電波強度はPeak -45.0dBFS前後、Floor -48.4dBFS前後。
 地デジチューナーや地デジテレビの物理チャンネル28chのアンテナレベルは10時台、15時台のチェックで0。
◎11月3日 1020〜1221, 1306〜1340, 1751〜1801 c/off, S-3。RTL-SDRの1755の560.40MHzの電波強度はPeak -45.8dBFS前後、Floor -49.0dBFS前後。地デジチューナーの物理チャンネル28chのアンテナレベルは10時台、13時台のチェックで0。
◎11月4日 1000 c/on〜1108, S-3。RTL-SDRで1000の560.40MHzの電波強度はPeak -44.5dBFS前後、Floor -48.1dBFS前後。地デジチューナーや地デジテレビの物理チャンネル28chのアンテナレベルは10時台のチェックで0。
◎11月5日 1347〜1350, 1748〜1800 c/off, S-3。RTL-SDRの560.40MHzの電波強度は1347にPeak -45.5dBFS前後、Floor -48.5dBFS前後、1750にPeak -45.0dBFS前後、Floor -48.3dBFS前後。地デジチューナーの物理チャンネル28chのアンテナレベルは13時台、17時台のチェックで0。
〔第三段階減力送信期間〕
◎11月6日 1000 c/on〜1142, 1745〜1800 c/off, S-3。RTL-SDRの560.40MHzの電波強度は1000,1010にPeak -41.0dBFS前後、Floor -44.8dBFS前後、1749にPeak -41.0dBFS前後、Floor -44.7dBFS前後。前日11月5日までより電波強度が上がっており、この日から第三段階減力送信になったためと思われる。地デジチューナーの物理チャンネル28chのアンテナレベルは10時台、17時台のチェックで0。
〔第四段階減力送信期間〕
◎11月13日 1000 c/on〜1205, 1745〜1759 c/off, S-3。RTL-SDRの560.40MHzの電波強度は1000にPeak -38.0dBFS前後、Floor -41.5dBFS前後、1759にPeak -38.5dBFS前後、Floor -42.0dBFS前後。11月6日より電波強度が上がっており、この日から第四段階減力送信になったためと思われる。地デジチューナーの物理チャンネル28chのアンテナレベルは1006, 1759のチェックで0。
◎11月19日 1750〜1759 c/off, S-3。RTL-SDRの560.40MHzの電波強度は1753, 1759にPeak -38.0dBFS前後、Floor -41.5dBFS前後。地デジチューナーの物理チャンネル28chのアンテナレベルは1754のチェックで0。
〔第五段階フルパワー送信期間〕
◎11月20日 1000 c/on〜1105, 1745〜1800 c/off, S-4。RTL-SDRの560.40MHzの電波強度は1000にPeak -35.0dBFS前後、Floor -38.3dBFS前後、1759にPeak -35.0dBFS前後、Floor -39.3dBFS前後。前日11月19日までより電波強度が上がっており、この日から第五段階フルパワー送信になったためと思われる。地デジチューナーや地デジテレビの物理チャンネル28chのアンテナレベルは1005, 1747, 1759のチェックで0。
 第五段階フルパワー送信期間になっても地デジチューナーや地デジテレビのアンテナレベルは0のままである。隣りのNHK東京総合デジタルテレビジョン J27chは1007にRTL-SDRでPeak -20.6dBFS前後、Floor -24.0dBFS前後、地デジチューナーでアンテナレベル87前後あった。RTL-SDRではNHKの3分の2程度の電波強度がありながら地デジチューナーや地デジテレビのアンテナレベルは0で全く反応がないということは、既存の地デジチューナーや地デジテレビでは地デジ4K8K実験試験局 J28chは電波が出ていることさえ確認出来ないようだ。
関連公式サイト
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html
地デジ4K8K実験試験局情報 Twitter
https://twitter.com/nagoya4k8k_info
総務省 放送の高度化に関する研究開発
http://www.soumu.go.jp/main_content/000539299.pdf
総務省 電波資源拡大のための研究開発
http://www.soumu.go.jp/main_content/000585641.pdf




第二段階減力送信期間 2018年11月3日 1022, 1024 RTL-SDRで受信中のスクリーンショット
560.22MHz付近〜566.06MHz付近に電波の波形が出ているのがわかる
559.93MHz付近まで出ている大きな波形はNHK東京総合デジタルテレビジョン J27chの地デジ電波

●YBSラジオ(坊ケ峯、三ツ峠)…90.9MHz(S) 山梨のYBSラジオ・山梨放送のFM補完中継局
 同局サイトのワイドFMのページ < http://www.ybs.jp/radio/wfm909/ > によると、これまで同局のワイドFMは笛吹市境川町坊ケ峯のYBS甲府FM 1kWだけだったが、2018年12月から身延町身延山のYBS身延FM、南都留郡三ツ峠山のYBS三ツ峠FMから100Wで送出予定と記載がある。
 また、FM中継局開設に向けた工事のお知らせ! < http://www2.ybs.jp/pr/fm_koji/ > にはFM中継局開設に向けた機器調整のため11月13日〜28日の深夜時間帯にFM放送のみ休止する場合があると記載がある。
 深夜に90.9MHzで坊ケ峯、三ツ峠、身延山の3局同一周波数同期放送と思われる試験電波や、これまで受信出来ていた弱い坊ケ峯送信(YBS甲府FM)と思われる電波に加えて新たに強力な三ツ峠送信(YBS三ツ峠FM)と思われる試験電波を受信したのでモニター状況を報告する。
◎11月16日 0232〜0331, SINPO25452。0313に飛行機反射と思われる電波で浮き上がってきた時に(S)。
 0325までは試験電波で、音楽(イージーリスニング)が流れており、0237, 0248, 0254などにIDが女声で次のように出ていた。
 「こちらはYBSラジオFM補完中継局です。ただいま周波数90.9メガヘルツで笛吹市坊ケ峯、南都留郡三ツ峠、身延町身延山からワイドFMの試験電波を発射中です」
 0254, 0318にはIDに続いて、アナウンス「両チャンネル」→1kHz変調音→アナウンス「左チャンネル」→1kHz変調音→アナウンス「右チャンネル」→1kHz変調音があった。
 0325〜通常番組になり、0327に765kHzとパラ確認。
 試験電波のIDの内容から坊ケ峯、三ツ峠、身延山の3局同一周波数同期放送の試験電波と思われるが、電波強度からこの日受信出来たのは坊ケ峯送信だけと思われる。三ツ峠送信のFM-FUJI(78.6MHz 300W)やNHK甲府FM放送(86.0MHz 100W)の三ツ峠中継局は当地では強力に受信出来るため、三ツ峠から電波が出ていれば強力な電波が受信出来るはずである。
◎11月17日 0050〜0110 c/off, 0122 c/on〜0151 c/off, 0153 c/on〜0210 c/off, 0216 c/on〜0310, SINPO25452, (S)。
 0100までは通常放送で、「嵐・相葉雅紀のレコメンアラシリミックス」の後、0059〜FM宣伝スポット、SJ。
 0100の時報の後、無音になり、その後コツコツという1秒刻みの時刻音が流れていた。0110 c/off。0122〜c/on、コツコツという1秒刻みの時刻音、0126〜無音、0139〜400Hzと1kHzの変調音、0151 c/off。0153〜c/on、400Hzと1kHzの変調音、0159〜無音。
 0200に試験電波のID、両左右チャンネルアナウンス&1kHz変調音が出て、その後は音楽と時々IDの試験電波になった。0224, 0248に両左右チャンネルアナウンス&変調音。0210に一旦c/offしたが0216 c/onに再開。試験電波のID、両左右チャンネルアナウンス&変調音は11月16日と同じもの。
 0300に時報が出て通常番組の「Fine」になった。
 コツコツという1秒刻みの時刻音は同期放送の調整のために流していたのだろうか。
 この日も電波強度から受信出来たのは坊ケ峯送信だけと思われる。
◎11月18日 0048〜0507, SINPO25452, (S)。通常放送の後、0300に放送終了アナウンスが「皆様今日もYBSラジオをお聞き下さいましてありがとうございました。JOJF、山梨放送。……」と出て0301〜無音になりそのまま無音が続き、0459〜放送開始アナウンスが出て0500〜通常番組。
 この日は3局同一周波数同期放送と思われる試験電波は無し。電波強度から受信出来たのは坊ケ峯送信だけと思われる。
◎11月19日 0054〜0405, SINPO25452, (S)。通常放送の後、0100に放送終了アナウンス(11月18日0300と同じ)が出て0101〜無音。
 0245, 0247, 0255, 0256, 0331, 0332, 0345には試験電波のIDが出ていたが、中波と甲府FM放送局 90.9MHzを告知しており通常の試験電波のIDだった。試験電波のIDの前後は1kHz変調音、無音、音楽。
 0359に放送開始アナウンスが出て、0400〜通常番組。
 この日も3局同一周波数同期放送と思われる試験電波は無し。電波強度から受信出来たのは坊ケ峯送信だけと思われる。
◎11月20日 0045〜0340, SINPO25452, (S)。通常放送のみ。
 この日も3局同一周波数同期放送と思われる試験電波は無し。電波強度から受信出来たのは坊ケ峯送信だけと思われる。
◎11月21日 0047〜0510, SINPO25452(坊ケ峯)・SINPO55555(三ツ峠)(S)。この日初めて三ツ峠送信と思われる強力な試験電波が受信出来た。この日は坊ケ峯送信と思われる電波はやや電波が弱くステレオにならなかった。
 最初はいつも通り坊ケ峯送信と思われる弱い電波が受信出来ており、0100までは通常放送で、「レコメン」の後、0059〜FM宣伝スポット、SJ。
 0100の時報の後、無音になったが、0102に突然強力な無音のステレオ電波がc/onしてきた。三ツ峠送信の電波と思われる。
 0102〜0458はこの三ツ峠送信と思われる強力な電波の状況を中心に報告する。
 三ツ峠送信と思われる強力な電波は0102にc/on、無音、0136〜変調音、0146〜無音、変調音、0147〜無音、変調音、無音。変調音は1kHz、50Hz、200Hz、4kHzなどに変化したり、左右片方から音を出していた。
 0140, 0141〜0142, 0144, 0145に三ツ峠送信と思われる強力な電波は停波したが、この停波時に坊ケ峯送信と思われる弱い電波は無音が受信出来た。
 0147〜無音、0226〜かすかなコツコツという1秒刻みの時刻音、0233〜無音、0314〜ビーゴロゴロという音、0352〜コツコツという1秒刻みの時刻音(11月17日に坊ケ峯送信と思われる電波で流れていたものと同じ)、無音、コツコツ1秒刻み時刻音、0404〜無音、0408〜コツコツ1秒刻み時刻音、無音、左1kHzと右400Hzの変調音。
 0357〜0401, 0402〜0403, 0422〜0423に三ツ峠送信と思われる強力な電波は停波したが、この停波時に坊ケ峯送信と思われる弱い電波は0357 c/on〜0359 c/off, 0402 c/on〜0403, 0422〜0423に三ツ峠送信と同じコツコツ1秒刻み時刻音や1kHzと400Hzの変調音を流しているのが受信出来た。
 0426に試験電波のIDが途中から「周波数90.9メガヘルツで笛吹市坊ケ峯、南都留郡三ツ峠、身延町身延山からワイドFMの試験電波を発射中です」と出て、アナウンス「両チャンネル」→1kHz変調音→アナウンス「左チャンネル」→1kHz左のみ変調音→アナウンス「右チャンネル」→1kHz右のみ変調音があり、0427〜音楽と試験電波のID、0434〜左1kHzと右400Hzの変調音、0435〜音楽と試験電波のID、0446〜左1kHzと右400Hzの変調音、0453〜音楽と試験電波のID。
 試験電波のIDは11月16日と11月17日に坊ケ峯送信と思われる電波で出ていたものと同じで、0433, 0443, 0456に次のように出ていた。
 「こちらはYBSラジオFM補完中継局です。ただいま周波数90.9メガヘルツで笛吹市坊ケ峯、南都留郡三ツ峠、身延町身延山からワイドFMの試験電波を発射中です」
 0429, 0449, 0450, 0454〜0455に三ツ峠送信と思われる強力な電波は停波したが、この停波時に坊ケ峯送信と思われる弱い電波は三ツ峠送信と同じ音楽や1kHzと400Hzの変調音を流しているのが受信出来た。
 三ツ峠送信と思われる強力な電波は0458で完全にc/offし、0458〜は坊ケ峯送信と思われる弱い電波が受信でき、音楽の後、0500〜通常放送で、「歌の花束」、0504〜CM、0505〜「テレフォン人生相談」となった。
 欧州仕様チューナー SONY ST-SA5ESでの電波強度測定で坊ケ峯送信と思われる電波は16dB、三ツ峠送信と思われる電波は41dB。
◎11月22日 0152 c/on〜0410, SINPO25452(坊ケ峯)・SINPO55555(三ツ峠)(S)。この日も三ツ峠送信と思われる強力な試験電波が受信出来た。坊ケ峯送信と思われる電波はやや電波が弱くステレオにならなかった。
 0106〜ワッチしたが無電波で、坊ケ峯送信と思われる弱い電波すら受信出来なかったが、0152 c/on〜三ツ峠送信と思われる強力な電波が出てきた。
 0152〜0400はこの三ツ峠送信と思われる強力な電波の状況を中心に報告する。
 0152〜c/on、無音、0236〜ビーゴロゴロ音、0240〜無音、0241〜ビーゴロゴロ音、0245〜無音、0246〜コツコツ1秒刻み音、0308〜無音、1kHz左のみ変調音、0320〜左1kHzと右400Hzの変調音、0334〜無音、音楽と試験電波のID(0335〜0336, 0359〜0400は両左右チャンネルアナウンス&変調音)。
 試験電波のID、両左右チャンネルアナウンス&変調音は11月21日と同じもの。
 0253〜0304, 0310, 0321〜0322, 0340〜0341, 0348〜0354, 0356〜0358に三ツ峠送信と思われる強力な電波は停波したが、この停波時のうち0253〜0304は無電波、0310, 0321〜0322, 0340〜0341, 0348〜0354, 0356〜0358は坊ケ峯送信と思われる弱い電波が三ツ峠送信と同じ1kHz変調音、1kHzと400Hzの変調音、音楽、試験電波のIDを流しているのが受信出来た。
 三ツ峠送信と思われる強力な電波は0400に両左右チャンネルアナウンス&変調音が出ている途中で完全にc/offし、0400〜は坊ケ峯送信と思われる弱い電波が受信でき、引き続き左右チャンネルアナウンス&変調音、音楽、0402〜無音、通常番組の「Fine」となった。


[受信以外の情報]

■日本

●地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験(地デジ4K8K実験試験局)の電波発射スケジュール
 地デジ高度化実験受信対策センターのサイトによると、NHKと(株)NHKアイテックは総務省から「地上テレビジョン放送の高度化技術に関する研究開発」の委託を受け、2018年秋から東京地区と名古屋地区において、地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験を行うとのことで、同サイトによると実証実験の電波発射スケジュールは下記の通り。2018年11月20日閲覧。
◎愛知県弥富市 UHF35チャンネル(602〜608MHz)
8月1日(水)〜8月3日(金) 北・西方面送信 1000〜1700
8月4日(土)〜8月19日(日) 休止
8月20日(月)〜9月7日(金) 西方面送信 1000〜1700 8月25日・26日・9月1日・2日(土日)は休止
9月8日(土)〜9月9日(日) 休止
9月10日(月)〜9月28日(金) 北方面送信 1000〜1700 9月15日〜17日・22日〜24日(土〜月)は休止
9月29日(土)〜10月8日(月) 休止
10月9日(火)〜11月12日(月) 北・西方面送信 1000〜1800 10月11日・12日・18日・19日・25日・26日・11月1日・2日・8日・9日(木金)は1000〜2000
11月13日(火)〜11月18日(日) 北・西方面送信 0800〜1800 11月15日・16日(木金)は0800〜2000
11月19日(月)〜2019年3月末 北・西方面送信 0900〜1800 土日祝日除く 変更がある場合はその都度お知らせ
◎名古屋市昭和区 UHF35チャンネル(602〜608MHz)
9月25日(火)〜9月28日(金) 第一段階減力送信 1000〜1800
9月29日(土)〜10月8日(月) 休止
10月9日(火)  第二段階減力送信 1400〜1800
10月10日(水)〜10月11日(木) 第二段階減力送信 1000〜1800
10月12日(金)〜10月18日(木) 第一段階減力送信 1000〜1800 10月12日(金)・18日(木)は1000〜2000
10月19日(金)〜10月22日(月) 第二段階減力送信 1000〜1800 10月19日(金)は1000〜2000
10月23日(火)〜10月29日(月) 第三段階減力送信 1000〜1800 10月25日・26日(木金)は1000〜2000
10月30日(火)〜11月5日(月) 第四段階減力送信 1000〜1800 11月1日・2日(木金)は1000〜2000
11月6日(火)〜11月12日(月) 第五段階フルパワー送信 1000〜1800 11月8日・9日(木金)は1000〜2000
11月13日(火)〜11月18日(日) 第五段階フルパワー送信 0800〜1800 11月15日・16日(木金)は0800〜2000
11月19日(月)〜2019年3月末 フルパワー送信 0900〜1800 土日祝日除く 変更がある場合はその都度お知らせ
◎東京都港区 UHF28チャンネル(560〜566MHz)
10月31日(水)〜11月1日(木)  第一段階減力送信 1000〜1800
11月2日(金)〜11月5日(月) 第二段階減力送信 1000〜1800 11月2日(金)は1000〜2000
11月6日(火)〜11月12日(月) 第三段階減力送信 1000〜1800 11月8日・9日(木金)は1000〜2000
11月13日(火)〜11月19日(月) 第四段階減力送信 1000〜1800 11月15日・16日(木金)は1000〜2000
11月20日(火)〜11月26日(月) 第五段階フルパワー送信 1000〜1800 11月22日(木)は1000〜2000 11月23日〜25日(金〜日)は休止
11月27日(火)〜12月2日(日) 第五段階フルパワー送信 0800〜1800 11月29日・30日(木金)は0800〜2000
12月3日(月)〜2019年3月末 フルパワー送信 0900〜1800 土日祝日除く 変更がある場合はその都度お知らせ
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html

■ロシア

●GTRK Bira (Radio Rossii Birobidzhan)から返信
 Eスポで今年7月13日に70.07MHzで受信したユダヤ自治州のRadio Rossii Birobidzhanの受信報告書を運営国営放送局のGTRK Biraに送ったところ、QSLレターの返信があった。英文で受信報告書を送ったが、返信はロシア語であった。
 QSLレターによると私が受信した70.07MHzは出力4.0kW、アンテナ高はタワー底部から196m、ロケーションはユダヤ自治州のBidzhanとのこと。
 別掲のQSLレターはロシア語で書かれていたためOCRで読み込んで日本語に訳してみた。
----- ここから -----
 親愛なる〇〇さん!
 ラジオ局「ラジオロシア」に注目していただきありがとうございます。GTRK「Bira」はユダヤ自治州(EAO)の全ロシア州テレビラジオ放送会社の支店です。ラジオロシアで現地時間平日8:10から9:00と14:10から14:30に放送しています。
 あなたは実際に2018年7月13日、周波数70.07MHz、出力4.0kWのPolyus 4.0PM送信機からのラジオロシアのローカル放送を聴きました。アンテナのサスペンションの高さはタワーの底部から196mです。送信機はユダヤ自治州のBidzhan村にあります。
 送信機の所有者:FGUP(=連邦州統一企業)支店「ロシアテレビラジオ放送ネットワーク」「EAO(=ユダヤ自治州)ラジオテレビ送信センター」。住所:ул. Советская, д.13, г. Биробиджан, ЕАО, Россия。ウェブサイト:http://eao.rtrs.ru。
 私たちはソ連とロシアの5個のコインを贈り物としてあなたに送ります。
敬具
副ディレクター
GTRK「Bira」
〇〇(名前)
----- ここまで -----
社名
Филиал федерального государственного унитарного предприятия
≪Всероссийская государственная телевизионная и радиовещательная компания≫
≪Государственная телевизионная и радиовещательная компания ≪Бира≫
(ГТРК ≪Бира≫)
住所
Октябрьская ул., д. 15, г. Биробиджан, Еврейская автономная область, 679016

●RTRSのサイトにロシアのラジオ周波数・テレビチャンネルの公式リスト
 GTRK BiraのQSLレターに書かれていたロシアの送信施設管理組織であるRTRS(ロシア語略称:PTPC)のサイトにアクセスしたところ、ロシアの公式のラジオ周波数とテレビチャンネルの記載があるのを見つけた。
 QSLレター記載のRTRSのユダヤ自治州トップページ。
http://eao.rtrs.ru/
 ユダヤ自治州の地上デジタルテレビチャンネルの公式リスト
 地図の下の「Сеть эфирного цифрового телевещания」をクリック
http://eao.rtrs.ru/tv/digital/
 ユダヤ自治州の地上波アナログテレビチャンネルとラジオ周波数の公式リスト
 地域名をクリック
http://eao.rtrs.ru/tv/analog/
 各ページの上部にある青い地域名を変えると他のロシア各地のテレビチャンネルとラジオ周波数が出てくる。例えばハバロフスク地方のアナログテレビチャンネルとラジオ周波数はここに記載されている。
http://khabarovsk.rtrs.ru/tv/analog/
 ラジオの周波数をJVUDXCの「TV-FM受信ガイド2018」と比較すると、情報が若干古いようだが、ロシアの公式リストを見つけたのは初めてで、今後活用出来るだろう。


[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●放送大学・ほうそうだいがくがくえんとうきょうエフエム
(1)2018年10月30日・77.1MHz (2)82円切手 (4)QSLカード(データ記入あり・FM)、QSLカード(データ記入あり・地デジTV)、礼状、送った82円切手 (5)5日
放送部企画管理課から返信。最終日の停波時の受信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-2122.html

●放送大学
(1)2018年10月30日・J28ch (2)82円切手 (4)上記のFMと同じ封筒で返信 (5)5日
放送部企画管理課から返信。最終日の停波時の受信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-2122.html

●Radio Rossii Birobidzhan
(1)2018年7月13日・70.07MHz (2)受信音録音CD、米1ドル紙幣など (3)英語 (4)ロシア語QSLレター、ソ連とロシアのコイン (5)75日
GTRK Bira宛て送付
GTRK "Bira"のзаместитель директора(=副ディレクター)から返信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/gtrk-bira-radio.html


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス SJ=ステーションジングル


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), TECSUN PL-390
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


Logs 2018.11>


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