TV-FM DX Report 2019.08 2019.08.27 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信

■日本

●マリンエフエム・マリンFM…86.1MHz 神奈川県横浜市中区のコミュニティ放送局
〔試験電波〕
 8月6日, 1918〜2021, 2336〜2408, SINPO33553。試験電波を初受信。
 音楽と1〜5分おきにIDで、IDは1922, 1926, 1930などに女声で次のように出ていた。
 「JOZZ3CO FM。こちらはマリンエフエムです。横浜市中区立野より周波数86.1メガヘルツ、送信出力20ワットで試験電波を発射中です。こちらはマリンエフエムです。」
 86.0MHzのNHK甲府FM放送(三ッ峠中継局)のサイド混信がきつく、AR5000A+3で86.12〜86.13MHz付近までずらすと聞き取れる。ステレオチューナー SONY ST-SA50ES、IC-R7000、TECSUN PL-398MPは86.0MHzのNHKのサイド混信が酷く、RTL-SDR DVB-T+FM+DAB (RTL2832U+R820T2)はNHKのサイド混信は避けられるが感度が足りず、いずれも良く聞こえない。AR5000A+3の素晴らしさを思い知った。
〔試験電波:開局日前日〕
 8月25日, 1750〜1804, 1843〜1849, 2331〜2436, 2504〜2554, SINPO33553/SINPO35553(後者は2504〜2554の受信)。QRMは86.0MHzのNHK甲府FM放送(三ッ峠中継局)(2501 ID)。音楽と1〜5分おきに女声または男声のID(8月6日と同じ内容のID)。
 86.0MHzのNHK甲府FM放送(三ッ峠中継局)はメンテナンスで2503でc/offしたため(2500 放送休止のお知らせ、「君が代」、2501 ID、変調音、2503 c/off)、2504〜2554の受信では混信が全く無い状態で受信出来た。ステレオチューナー SONY ST-SA50ESでも受信してみたが混信が無くてもステレオ受信は出来なかった。
 なお、インターネットライブストリーミング放送に使われるスマホアプリListenRadioを1838〜聞いてみたところ、開局記念式典のリハーサルと思われるもの、「防災インフォメーション」、SJなどが聞けた。その後、1855頃〜「防災インフォメーション」、CM、ID、19時の時刻アナウンスと続き、1900〜「マリンセレクトミュージック」となり、本放送と同じ内容が流れていた。1925まで聴取。2350〜2401, 2415〜2425のチェックでも本放送と同じ内容が流れていた。
〔開局日〕
 8月26日, 0853〜1205, SINPO33553。QRMは86.0MHzのNHK甲府FM放送(三ッ峠中継局)(1159 ID)。この日の1000に開局。
 0933までは試験電波で、音楽と1〜5分おきに女声ID(8月6日と同じ内容のID)。
 0933〜無音(?)、0934〜Non-stopの音楽(途中0939にCanned ID"Hello. Number one. Marine FM.")。
 そして0959(40秒)〜ファンファーレ音楽、女声の時刻アナウンスと開局する旨のアナウンスが「まもなく10時です。繋がる地域の放送局マリンFMが開局致します。」と出て、1000に開局、時報、男声の開局アナウンス(開局第一声)が「ただいま繋がる地域の放送局マリンFMが開局しました。」と出て、「マリンFM開局記念式典」となった。
 1000〜1049の「マリンFM開局記念式典」は女声の司会で、代表取締役の挨拶、来賓の祝辞、祝電紹介などだった。
 来賓の祝辞では関東総合通信局放送部長の話があったが、その中で関東地区では一旦FM放送用の周波数が逼迫して逼迫宣言をしたが、地上放送のデジタル化によって若干FM周波数帯の高い帯域の部分が余裕が出たので、逼迫宣言を解除した上でまたコミュニティFMが開局し始めたが、現在また更に厳しい状態になっていると言っていた(この部分は受信ではNHKの混信で聞き辛かったためListenRadioで内容を聞き取った)。近年続いている関東のコミュニティ放送局や民放FM中継局の増加がそろそろ鈍化するかもしれない。
 続いて1049〜1130の「マリンFM……特番」(受信ではNHKの混信のため聞き取れなかったがListenRadioで聞き取った番組名は「マリンFM開局特番」)はパーソナリティが新井昌和、内子で、開局についての話、局紹介、横浜市会議員などをゲストに呼んでのトーク、リスナーからのお祝いメッセージなどで、途中1050〜1052には「マリンFM防災インフォメーション」があった。
 リスナーからのメッセージはFMラジオを聞いたものとしては神奈川県横浜市磯子区洋光台から来ていた。
 その後、1130〜SJ、「ごきげんラジオ開局特番」、1155〜「マリンFM防災インフォメーション」、1159〜CM、時刻アナウンス「マリンFMが正午をお知らせします」、1200〜時報、「マリンセレクトミュージック」となった。
 SJは"Marine FM. Eighty six one"(1053, 1103, 1142(不明瞭)。女声)、"... one"(1147, 1153。不明瞭。男声。ListenRadioで聞き取ると"Eighty six point one")と出ていた。
 開局後初めて流れたCMは1052の横浜成田山。開局後初めて流れた音楽は1108のQueenの「Radio Ga Ga」。
 試験電波の時は何とか聞き取れていたが、本放送になると流石に86.0MHzのNHKの混信で聞き辛い。
 なお、ライブストリーミング放送のListenRadioは0905のチェックでは聞けなくなっていたが、0930〜聴取可能になりNon-stopの音楽が流れており、この時点では86.1MHzは試験電波でパラではなかったが、0934〜86.1MHzがListenRadioと同じ内容を流し始めた。ListenRadioは0934〜0945のチェックでは86.1MHzより約34秒遅れ。
 公式サイト、公式Twitter、公式Facebook
http://marine-fm.com/
https://twitter.com/fm_marine
https://www.facebook.com/marin861/

◆Eスポによる受信

■ロシア

 特にニュース性のない報告もあるが、ロシアのFMは受信し易い65.9〜74.0MHzのロシアバンドのFMが近年削減されつつあるのでRadio Rossiiのローカル放送を詳しく調べてみた。

●Radio(?) Rossii Sakhalin…70.40MHz
 8月11日(日曜), 0910 f/in〜0914 f/out。ローカル放送。
 トークの後、0910にCanned ID・番組タイトルコール"... Rossii Sakhalin. Pogoda."(音声が頻繁に途切れており冒頭は音声が途切れていて聞こえず)、0910〜「Pogoda」(=天気)、0911〜トーク番組。0914 f/out。
 音声が頻繁に途切れていた。局名は厳密にはRadio(?) Rossii Sakhalinと一部推定。
 この日1138〜1142 f/outに不明ロシアFMを70.40MHzで受信した時には音声の途切れは無かった。
 TV-FM DX Report 2019.07及び今月の「受信以外の情報」で報告したように、Radio Rossii SakhalinのブログによるとRadio Rossii SakhalinのUglegorsk(70.40MHz)は8月5日〜8月8日まで(RTRSのサイトでは8月5日〜8月9日まで)の送信設備の設置工事後に107.5MHzにQSYすることになっているが、70.40MHzはまだ電波が出ている。
 その後、70.40MHzで8月12日の0801 f/in〜0824 f/outにRadio Rossii、0909 f/in〜0912 f/outに不明ロシアFMを受信している。


[受信以外の情報]

■日本

●地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験(地デジ4K8K実験試験局)の電波発射スケジュール続報
 TV-FM DX Report 2019.07に報告した以降、地デジ高度化実験受信対策センターのサイトに掲載されている地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験の電波発射スケジュールで、8月、9月、10月、11月のスケジュールが下記の通り追加、修正されている。2019年8月27日閲覧。
 原則土日祝日除く。下記スケジュールで該当する祝日は9月23日(月)、10月14日(月)、10月22日(火)、11月4日(月)。変更がある場合はその都度お知らせ。
◎東京都港区 UHF28チャンネル(560〜566MHz)
8月1日(木)〜8月9日(金) フルパワー送信 最長0900〜1800
8月10日(土)〜9月1日(日) 休止
9月2日(月)、9月3日(火) フルパワー送信 最長0900〜1800
9月4日(水) 休止
9月5日(木) フルパワー送信 最長0900〜1800
9月6日(金)〜9月8日(日) 休止
9月9日(月)〜9月12日(木) フルパワー送信 最長0900〜1800
9月13日(金)〜9月16日(月) 休止
9月17日(火)〜11月22日(金) フルパワー送信 最長0900〜1800 9月24日、10月8日、10月9日は休止の予定
◎愛知県弥富市 UHF35チャンネル(602〜608MHz)
9月2日(月)〜9月6日(金) フルパワー送信 最長0900〜1800
◎名古屋市昭和区 UHF35チャンネル(602〜608MHz)
9月2日(月)〜9月6日(金) フルパワー送信 最長0900〜1800
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html

■ロシア

●Radio Rossii SakhalinのUglegorsk 70.40MHzが8月上旬に107.5MHzにQSY予定(続報)
 TV-FM DX Report 2019.07の「受信以外の情報」で報告したUglegorskのRadio Rossiiの停波日だが、Inoさんに教えて頂いたRTRSのサハリン州のВРЕМЕННЫЕ ОТКЛЮЧЕНИЯ ТЕЛЕРАДИОКАНАЛОВ(日本語訳:テレビおよびラジオチャンネルの一時的なシャットダウン)、Кратковременные отключения телерадиосигнала 5-11 Августа(日本語訳:8月5〜11日のテレビおよびラジオ信号の短期シャットダウン)のページ < https://sakhalin.rtrs.ru/tv/breaks/sakhalin--5-11-/ > では、Uglegorskでは8月5日〜8月9日までRadio Rossiiの70.4MHz、地上デジタルテレビ放送のRTRS-1、RTRS-2が0700〜1500まで放送停止となっており、放送停止最終日が違っている。2019年8月9日閲覧。


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス SJ=ステーションジングル


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), TECSUN PL-398MP
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


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