地上デジタルラジオチューナー MonsterTV 1DR (SK-MTV1DR)使用記

2007.07.08 UP

受信画像削除 2008.02.18 UP
一部画像削除 2016.04.11 UP


初めに

 2007年5月末にPCのUSBポートに接続して地上デジタルラジオ放送が聴取出来たり、地上デジタルテレビのワンセグ放送が視聴出来るSKnetのチューナー MonsterTV 1DR (SK-MTV1DR)を購入しました。

 もちろん第一目的は地上デジタルラジオ放送の受信です。2007年5月末現在、社団法人デジタルラジオ推進協会が東京と大阪で実用化試験局(総務省 報道資料 2001年9月19日 予備免許)(各チャンネルは2006年12月または2007年4月から本格的実用化試験放送とし、CMなども放送)の放送を行っています。

 携帯電話以外で地上デジタルラジオが聞ける一般向けのチューナーとしては、先にピクセラからPC用USB接続チューナー PIX-ST050-PU0が発売されていましたが、地上デジタルラジオはWindows Vistaのみの対応で(テレビのワンセグ放送はWindowsXPにも対応)、後日WindowsXPにも対応するとのニュースがありましたが、いつになるのかわからないので、MonsterTV 1DRを購入してしまいました。

 2007年5月25日発売で、価格はオープン価格、購入価格11408円(税込)でした。

MonsterTV 1DRのメーカーのページ
http://www.sknet-web.co.jp/product/mtv1dr.html

 ここでは地上デジタルラジオの受信を中心に書いていきたいと思います。

概要

 本体はBUFFALOのDH-ONE/U2(ちょいテレ)と同じくUSBメモリー形状のコンパクトなもので、ノートPCに本体を接続して受信するのが基本的な使い方ですが、デスクトップPCでも手軽に使用出来るようにUSBドッキングステーション、USBケーブルが付属しています。梱包時から本体がUSBドッキングステーションに入った状態で梱包されており、むしろ本体をUSBケーブルで接続して、本体を受信状態の良い位置に自由に設置して使用することをメーカー側が希望しているような意図が感じられます。

 また、F型コネクタ変換ケーブルが付属しているので、すぐに外部アンテナを繋ぐことが出来る点は大きいです。

 2007年6月22日にはブースター搭載パワーアンテナも発売されました。ただし、私はこのアンテナは未入手です。

ブースター搭載パワーアンテナのメーカーのページ
http://www.sknet-web.co.jp/product/P_antenna.html

 画像をクリックすると、大きなサイズの画像が別ウィンドゥで開きます。


本体がUSBドッキングステーションに入った状態

F型コネクタ変換ケーブル

ノートPCに本体を繋いでロッドアンテナでテレビのワンセグ放送を受信しているところ。

左上のログペリアンテナからのケーブルをF型コネクタ変換ケーブルを通して本体に接続。本体右側からUSBケーブルが出てPCへ。

地上デジタルラジオのチャンネル設定、聴取

 MonsterTV 1DRは専用ソフトによる受信です。

●チャンネル設定

 地上デジタルラジオのチャンネル設定はオートスキャンによるプリセットになっています。

 チャンネルによっては放送のある時間にスキャンしないとプリセット出来ないチャンネルもあり、全局プリセットするには放送のある昼間にスキャンをする必要があります。

 また、9201chは月曜〜水曜(?)がFm yokohama制作の「ハマセグ」、木曜(?)〜日曜がbayfm制作の「digitalBay」となっていますが、スキャンした日に放送している局名がプリセットされるため、例えば「digitalBay」でプリセットされていると、ハマセグの放送日にもチューナー表示には「digitalBay」と表示されます。放送を聞くぶんにはちゃんと聞こえるので、問題はありません。

 付属CD-ROMに収録されている最初のバージョン Ver.2.0.8902.5では3セグ放送に対応しておらず、TOKYO FM DIGITAL RADIOは9701, 9702, 9703chのうち、9701chしか受信出来ず、同chは音声のみでデータ放送・簡易動画は見れませんでしたが、2007年6月11日に出たVer.2.1.9011.1以降は3セグ放送対応となり、9704chで音声放送・データ放送・簡易動画が見れるようになりました。9704chは本来は存在しない同ソフトの独自仕様によるチャンネルで、9701chの音声放送・データ放送・簡易動画が見れます。9701chは従来通り音声放送のみで、データ放送・簡易動画は見れません。


地上デジタルラジオの設定画面。

●地上デジタルラジオの聴取

 選局方法は「∧」「∨」ボタンや、「現在の番組」タブから選局する方法もありますが、「CH」ボタンをクリックするとプリセットされている全チャンネルが表示され、ここから1発選局が出来るので、この方法が一番便利です。

 データ放送は全局行っており、デザインは携帯電話向けといった感じです。

 中央には簡易動画表示部分があります。上でも触れたように、TOKYO FM DIGITAL RADIOの9701ch(701ch)のデータ放送・簡易動画はこのソフト独自仕様の9704chで視聴するようになっており、9701chでは音声放送しか聞こえません。

 簡易動画を行っていないチャンネルは、付属CD-ROM収録の最初のバージョン Ver.2.0.8902.5では中央の簡易動画表示部分は真黒でしたが、、2007年6月11日に出たVer.2.1.9011.1以降は夜景の風景画像が表示されるようになりました。これはこのソフトに内蔵されている独自仕様の画像です。

 2007年7月上旬現在受信出来るチャンネル
 (2007年6月にモニターした受信内容を「TV-FM DX Report 2007.06」に報告してあります)。

ch チャンネル名 制作局 備考
9101ch NHK NHK
9201ch ハマセグ/digitalBay ハマセグ:Fm yokohama
digitalBay:bayfm
ハマセグ:月曜〜水曜(?)。ジャズ専門
digitalBay:木曜(?)〜日曜
9202ch OTTAVA TBSラジオ クラシック専門
9301ch UNIQue the RADIO 文化放送、NACK5
9401ch DiGiPiCO! 伊藤忠商事
9501ch Suono Dolce ニッポン放送 簡易動画放送あり
9502ch JOLF+ --- 常時放送休止中
9701ch TOKYO FM DIGITAL RADIOENERGY 701 TOKYO FM 簡易動画放送あり(データ放送・簡易動画は9704chで視聴)
9702ch TOKYO FM DIGITAL RADIOMAGIC 702 TOKYO FM
9703ch TOKYO FM DIGITAL RADIO
DIGITAL 703 NEWS CHANNEL
TOKYO FM ニュース専門
(9704ch) TOKYO FM DIGITAL RADIOENERGY 701 TOKYO FM 9704chは本来は存在しない同機受信ソフト独自仕様のチャンネルで、9701chのデータ放送・簡易動画が視聴出来る。


9704ch(9701ch)のTOKYO FM DIGITAL RADIO・DIGITAL RADIO CHANNEL 701(現・ENERGY 701)の簡易動画番組。右側がデータ放送、中央上が簡易動画部分。

9202chのOTTAVA。右側がデータ放送。簡易動画放送はないので、中央上の簡易動画部分にはソフト側で用意された夜景風景画像が表示されます。

「CH」ボタンをクリックするとプリセットされている全チャンネルが表示され、1発で選局が出来ます。

地上デジタルラジオの録音

 録音したものは著作権の関係からか、USBワンセグテレビチューナー DH-ONE/U2(ちょいテレ)同様、録音したPCの設定したフォルダに録音ファイルがないと再生出来ません。録音ファイルは独自仕様のファイルになります。

 また、ソフトを起動しただけで、PCの録音用に設定したフォルダ内に「recinfo.xml」というファイルが勝手に作成されてしまい、ちょっとうざったいです。

 さて、本来は独自仕様の録音ファイルにしか録音出来ないはずなのですが、実はPCのオーディオボードにWAVE出力(オーディオボードによって名称は異なります)があれば、普通の録音ソフトを使ってWAVEファイルやMP3ファイルなどに録音が出来てしまいます・・・。WAVE出力とはご存知のようにPCで鳴る音が全て録音出来てしまうものです。

 音質は地上デジタルラジオ放送本来の音質より劣化してしまうかもしれませんが、音質が落ちてもいいから録音したいというものがある時は便利でしょう。私が録音した限りでは大きな劣化は感じられませんが・・・。

地上デジタルラジオの受信状態

 当地(東京西部)では付属のロッドアンテナでは地上デジタルラジオは全く受信出来ません。あとで紹介するテレビのワンセグ放送に比べるとかなり差がありますが、出力もまだ2.4kwですし、仕方ないかもしれません。

 そこで付属のF型コネクタ変換ケーブルを使って、外部アンテナを繋ぐことになります。

 最初に普段のTV視聴用の東京タワー向け8エレVHFアンテナを繋いだところ、地上デジタルラジオが全チャンネル聞けましたが、表示される信号強度(アンテナ本数で表示されます)が中程度でいまいち低い気がするので、当地では電波が弱いのかと思いました。接続配線は下記の通りです。

 東京タワー向け8エレVHFアンテナ+横浜向け22エレUHFアンテナ 東芝 TA-25UWD8---アンテナ直下型35dBUHFブースター兼VU混合器 東芝 HB-35US2---室外3分配器 東芝 HDW-3N---室内用分配器---付属F型コネクタ変換ケーブル---MonsterTV 1DR

 同軸ケーブル…S-5C-FB(アンテナ〜室外3分配器:日本アンテナ S5CFB、室外3分配器〜室内用分配器:四国電線 S-5C-FB)

 次に、当方のアンテナで回転が可能なログペリアンテナ CLP5130-1を繋いで、アンテナを振ってみたところ、東京タワー方向から90度回転させた位置が一番電波が強くて、全チャンネルがフルスケールになりました。ご存知のように東京の地上デジタルラジオはJ7chの帯域を使用していますが、どうやらJ6chのTBSテレビ、J8chのフジテレビの電波障害を受けているようです・・・。ログペリアンテナを繋いだ時の接続配線は下記の通りです。

 広帯域ログペリアンテナ CLEATE CLP5130-1---アンテナ切替器---室内用33dBブースター日本アンテナ VTR-331-SP---中継接栓---付属F型コネクタ変換ケーブル---MonsterTV 1DR

 同軸ケーブル…アンテナ〜アンテナ切替器:KYOWA 5D-FB、アンテナ切替器〜中継接栓:FUJIKURA 5C-2V、中継接栓〜付属F型コネクタ変換ケーブル:S4CFB、

 なお、地上デジタルラジオは1つの電波で送信しているはずですが、なぜかチャンネルによって強弱があります。

 あとは、私はまだ購入していませんが、ブースター搭載パワーアンテナを使って地上デジタルラジオが受信出来るかどうかでしょうか。

テレビのワンセグ放送受信

 地上デジタルラジオの受信を第一目的に購入したので、同機でのワンセグ放送受信には興味がなかったのですが、意外と感度が良いのに驚きました。BUFFALOのDH-ONE/U2(ちょいテレ)より感度が良く、ロッドアンテナだけでも復調出来るチャンネルが多かったのです。

 ノートPCに付属ロッドアンテナを使用したチューナーを繋いで部屋を歩き回ると、DH-ONE/U2は復調出来るポイントは1箇所くらいしかありませんが、MonsterTV 1DRでは部屋のあちこちのポイントで復調が出来ました。

 ログペリアンテナを繋ぐと、東京各局の東京親局、神奈川のtvk、埼玉のテレ玉はもちろんのこと、東京各局の群馬・前橋中継局の復調にも全ch成功です。

 ワンセグ放送のプリセットはオートスキャンが基本ではありますが、送信チャンネルをプルダウンメニューから選択して試し受信をし、復調出来たらプリセットをするというやり方が出来ます。

 送信チャンネルが選択・受信出来る点は評価出来ますが、しかし、DH-ONE/U2と比較すると、電波の受信出来ないチャンネルの事前のチャンネルプリセットが出来ないので、送信チャンネルの直接受信はちょっとやりづらく、チャンネル設定に関してはTV-DX(遠距離受信)向きではありません。

 また、この方法でプリセットすると、チャンネルがチャンネルIDに化けてしまい、プルダウンメニューから送信チャンネルが消えてしまいます。

 なお、BUFFALOのDH-ONE/U2 ちょいテレではワンセグ放送のデータ放送は受信出来ませんが、同機 MonsterTV 1DRではワンセグ放送のデータ放送も復調可能です。


テレビのワンセグ放送の設定画面。右下の「チャンネル」のプルダウンメニューから送信チャンネルが選択でき、「プレビュー」で試し受信が出来ます。プリセットされたチャンネルの送信チャンネルは右下の「チャンネル」のプルダウンメニューから消えてしまいます。

その他

●受信ソフトのバグ

 付属CD-ROM収録の最初のバージョン Ver.2.0.8902.5では、まだソフトが不安定で、突然ソフトが強制終了したり、運が悪いとPC自体が強制終了し、ブルーバック画面になってしまいました。地上デジタルラジオ聴取時では、データ放送画面をいじっていたり、サブチャンネル放送中や、番組の変わり目などに起こりやすいように感じました。

 2007年6月11日に出たVer.2.1.9011.1では地上デジタルラジオが3セグ放送対応になり、3セグ放送受信時には受信強度を示すアンテナ型の表示がちゃんと受信強度に応じて、グレー色から緑色に変わるのですが、他の地上デジタルラジオのチャンネル(1セグ放送)ではちゃんと受信しているにもかかわらず、アンテナ表示が常時グレー色になってしまいました。

 また、ソフトの強制終了も通常の使用時には無くなったようですが、、「現在の番組」タブ(プリセットされているチャンネルの現在の番組を表示するタブ)をクリックすると、データ表示欄がチカチカしてほぼ100%ソフトが強制終了、酷い時にはPC自体が強制終了し、ブルーバック画面になるようになりました。

 2007年6月21日に出たVer.2.1.9021.1はまだ使用頻度が少ないのですが、地上デジタルラジオの1セグ放送のチャンネルでちゃんと受信しているにもかかわらず、アンテナ表示が常時グレー色になっている点は変わりありません。「現在の番組」タブをクリックすると強制終了する点は無くなりました。

●他のチューナーとの併用

 試しにBUFFALOのDH-ONE/U2 ちょいテレと同時起動、テレビのワンセグ放送の同時受信をしてみたところ、私のPCでは各々のチューナーで各々のチャンネルが問題なく視聴出来ました。しかし、このような使い方は危険なので、余程のことがない限りやめた方が無難かと思います。

総評

 2006年12月に初めて一般向けの地上デジタルラジオ受信機としてauの携帯電話が発売され、地上デジタルラジオの各チャンネルも2006年12月/2007年4月から「本格的実用化試験放送」と称して番組を改編しましたが、2007年7月上旬現在、携帯電話以外で地上デジタルラジオを受信するにはPC用チューナーであるピクセラ PIX-ST050-PU0と本機SKnet MonsterTV 1DR (SK-MTV1DR)しかなく、PIX-ST050-PU0はWindows Vistaしか地上デジタルラジオに対応していないので、多くのユーザーがいるWindowsXPに対応した地上デジタルラジオ受信機は同機 MonsterTV 1DRが唯一のチューナーということになります。

 そのような背景から、上述した点や、ソフトのレスポンスが少し悪かったりして、若干の欠点はありますが、地上デジタルラジオが聞きたい人には最も手に入れやすいチューナーでしょう。

 テレビのワンセグ放送もTV-DX(遠距離受信)にはチャンネル設定が不便ではありますが、感度が良い点は評価出来ると思います。ワンセグ放送のデータ放送も見れますし。

 全般的には地上デジタルラジオを前提に考えると、良いチューナーというか、多くの人には選択肢がこれしかないかもしれません。

 なお、地上デジタルラジオ放送を2007年6月にモニターした受信内容を「TV-FM DX Report 2007.06」に報告してありますので、ちょっと偏った報告ではありますが、ご参考にして下さい。


受信地
東京西部

当ホームページでは当コンテンツなど一部コンテンツで東京で受信した国内の地上放送の受信画像を掲載していますが、これらは地上放送受信の参考資料として掲載しているものであり、商用目的ではありません。何か問題がありましたら、TOPページにありますメールアドレス宛てにメールにてご連絡下さい。直ちに削除致します。


All reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN


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