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WEST TOKYO TV-FM DX

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TV-FM DX Report 2023.10

2023.11.07 UP


[受信情報]

◆スプレッドFによる受信

■フィリピン

●GMA…A5ch
 10月6日, 2045~2120, 2138~2142, 2155~2235 f/out, 音声のみ。-/81.75MHz。了解度を上げ、地元FM局の混信を避けるためIF30kHzで受信。
 2045~2120の受信内容:2059まではニュース番組"24 Oras"。CMの後、2050~ニュース本編があり、ニュース項目の最後の2052, 2055に番組名が"Nakatutok Veinticuatro Oras"("Veinticuatro"はスペイン語で"24"の意味)と出たり、ニューストーク中には2052に"... sa GMA Integrated News. マルソル アドゥラマン. Nakatutok Veinticuatro Oras"、2055に"... GMA Integrated News. ..."、2059のエンディングトークでは"... GMA Integrated News. ... Nakatutok カミン Veinticuatro Oras"と出た。
 2059にMTRCBの視聴評価「SPG」のアナウンスが出て、2059~はドラマ"Maging Sino Ka Man"。2113~番組宣伝スポットがあり、局名を含む番組宣伝スポットは2114に"... Six fifteen PM sa GMA"、2116に"... GMA Telebabad ..."と出た。2118~はCM(?)だったが、電波が弱くなり内容がわからなくなったので2120で一旦受信終了。
 2138~2142の受信内容:番組宣伝スポット。電波が弱く、後述の50.75MHzとのパラだけを確認した。
 2155~2235 f/outの受信内容:再び電波強度が上がって来たので再受信。2234まではドラマ"Love Before Sunrise"。ドラマ中、番組宣伝スポットやCMが2159~2204, 2211~2215, 2220~2224, 2227~2231にあり、局名を含む番組宣伝スポットは2201に"... GMA"、同2201に"... GMA"、2202に"... GMA ..."、2211に"... Eight PM sa GMA"、2213に"... GMA Show ... Prime Time ... GMA ... GMA ..."、2222に"... GMA Show ... GMA ..."、2223に"... GMA ..."、2227に"... GMA"、2230に"... PM GMA"と頻繁に出た。
 2211~の番組宣伝スポット、2214~のCMの後、2215にMTRCBの視聴評価「SPG」のアナウンスが出たが、2215~ドラマが再開していた。
 ドラマ"Love Before Sunrise"が終わった直後、2234にMTRCBの視聴評価「SPG」のアナウンスが出て、次の不明番組が始まったがこの頃には電波が弱くなっており、2235 f/out。
 GMA公式サイト番組表で受信日の金曜の番組表 < https://www.gmanetwork.com/entertainment/schedule/friday > によると、該当時間の番組は1930~2100JSTはニュース番組"24 Oras"、2100~2150JSTはドラマ"Maging Sino Ka Man"、2150~2235JSTはドラマ"Love Before Sunrise"となっており、受信内容と一致する。ちなみに2235~2320JSTは情報番組"Amazing Earth"。
 ニュース番組"24 Oras"はGMA Integrated News公式YouTubeに"24 Oras Livestream: October 6, 2023 - Replay"のフル動画 < https://www.youtube.com/watch?v=QjWuXaN0LXI > があり、2050~2059のニュース本編が完全に一致した。動画に時刻が入っているので比較しやすかった。2050までのCM部分は動画では別の映像が流れていた。
 ドラマ"Maging Sino Ka Man"はGMA Network公式YouTubeに"Maging Sino Ka Man: Full Episode 20 (October 6, 2023)"のフル動画 < https://www.youtube.com/watch?v=yHplIOzj4Nw > があり、2059~2113のドラマ本編が完全に一致した。
 ドラマ"Love Before Sunrise"はGMA公式サイトに"Love Before Sunrise: Full Episode 10 (October 6, 2023)"のフル動画 < https://www.gmanetwork.com/entertainment/tv/love_before_sunrise/201930/love-before-sunrise-full-episode-10-october-6-2023/video > があり、全てのドラマ本編が完全に一致した。
 前サイクルのサイクル24では2014年2月と3月にA5chで同局を受信確認(TV-FM DX Report 2014.02TV-FM DX Report 2014.03参照)、今サイクルのサイクル25では今年3月20日にA5chで同局と推測される局を受信しており(TV-FM DX Report 2023.03参照)、サイクル25での受信確認はこれが初めて。
 NTC2022年6月付け公式リストでGMA Network, Inc.でA5chを使用している局には次の局がある。
DZVG Mt. Amuyao, Mountain Province
D-5-AS San Nicolas, Ilocos Norte
D-5-ZR Bayombong, Nueva Vizcaya
D-5-ZG Iba, Zambales
D-5-ZB Baler, Aurora
PA San Jose, Antique, Antique
DYAM Roxas City, Caplz
D-5-YB Dumaguete City, Negros Oriental
DYAS Calbayog City, Samar
DXGM Ozamis City, Misamis Octeidetntal
DXMJ Davao City, Daruao Del Sur
 このリストには出力がないがWikipediaのList of GMA Network stations < https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_GMA_Network_stations > には出力が載っている。
 当地ではスプレッドFでは周波数の高いFMはフィリピン中南部が入感しやすいこと、Davaoの出力が25kWと突出して高いこと(他は500W~5kW)からロケーションはDavaoの可能性があるかもしれない。

 10月25日, 2032~2055, 音声のみ。-/81.75MHz。AR5000A+3でIF30kHz、AR5000でIF110kHzで同時受信。IF110kHzでも81.9MHz NHK(横浜)FM放送の混信がありながらも聞くことが出来た。
 内容はニュース番組"24 Oras"で、ニューストーク中、2036に"... GMA Integrated News. ... Nakatutok Veinticuatro Oras"、2038に"... GMA Integrated News. ... Veinticuatro Oras"、2040に"... GMA Integrated News"と出ていた。
 2032(受信開始)~2034, 2041~2046にCM枠があり、番組宣伝スポットは2033に次のように出ていた。
 "... Mindanao ... sa At Home with GMA Regional TV. ... GMA Regional TV Mindanao Channels. ... GMA Integrated News. ... GMA Regional TV. ... Local News Matters"
 GMA Regional TVについてだが、GMA公式サイトにはGMA Regional TVのページ、YouTubeにはGMA Regional TV公式チャンネルがある。
https://www.gmanetwork.com/regionaltv/
https://www.youtube.com/@GMARegionalTV
 下記の公式サイトお知らせ(2020年5月30日付)やWikipediaによると、番組宣伝スポットに出てくる番組"At Home with GMA Regional TV"はthe first and only unified morning program in Mindanaoとのことで、GMA TV 5 DavaoなどMindanao島のGMA各局で放送されているとのこと。
https://www.gmanetwork.com/news/topstories/regions/740464/gma-network-launches-at-home-with-gma-regional-tv-this-june-1/story/
https://en.wikipedia.org/wiki/At_Home_with_GMA_Regional_TV
 受信した番組宣伝スポットのバックで流れている音楽はGMA Regional TV YouTube公式チャンネルの番組動画の番組音楽と一致していた。
At Home with GMA Regional TV: October 25, 2023
https://www.youtube.com/watch?v=ddaGfRDNO7U
 ただし、この音楽はGMA Cebu Station、GMA Dagupan Stationなどのローカル番組も同じだった。
GMA Regional TV Live: October 25, 2023
https://www.youtube.com/watch?v=dOQ8Bfne3-M(GMA Cebu Stationのローカル番組)
Mornings with GMA Regional TV: October 25, 2023
https://www.youtube.com/watch?v=mWVV9q_Ytk8(GMA Dagupan Stationのローカル番組)
 10月6日の報告に書いたように、当地では夜間のスプレッドFではフィリピン中南部が入感しやすいことや、NTC公式リスト、出力から、A5chで受信出来るGMAのロケーションはDavaoと想像しているが、上記の番組宣伝スポットをローカルスポットと判断して良いのかどうかはわからない。
 GMAのMindanao島局(Davao?)がローカルスポットを差し込んで放送したのか、あるいはGMAが全国ネット放送でこの番組宣伝スポットを放送したのか、どちらも考えられるだろう。

●PTV…A4ch
 10月6日, 2050~2120, 映像・音声共。67.25/71.75MHz。映像はゴーストが酷くて内容が不鮮明だったため、音声の受信内容を報告する。
 2100までは英語報道番組"Global Round Up"で、最後の2100にアナウンスが"... Global Round Up. ... right here on PTV"と出た。
 2100に音楽(ストリーミング放送の映像によると次の番組案内"UP NEXT")。
 2101に"PTV Consumer Watch"で、アナウンスが"PTV Consumer Watch. ..."と出た。
 続けて2101に音楽(ストリーミング放送の映像によると今晩の番組案内"TONIGHT")
 続けて2101に女声SJが"... Para sa Bayan"と出た(ストリーミング放送によるとこの時の映像は映像ID"PEOPLE'S TELEVISION", "PARA SA BAYAN"など)
 続けて2101にMTRCBの視聴評価「PG」のアナウンスが出て、2102~報道番組"Bagong Pilipinas Ngayon"になり、冒頭の2102にアナウンスが"... Bagong Pilipinas Ngayon ... October six, twenty twenty three"と出た。
 言語は"Global Round Up"が英語だった以外はフィリピノ語。
 2106まで音声が零コンマ数秒の時間差で2局聞こえていた。フィリピンのTV局で同一chで同一局が複数入感しているのを受信したのはEスポ、F2、スプレッドFを含めて初めてである。
 NTC2022年6月付け公式リストでPeople's Television Network, Inc.でA4chを使用している局には次の局がある。これらのうちの2局が受信出来たものと思われる。
DWGT Quezon City, Metro Manila
DWAE Vigan, Ilocos Sur, Ilocos Sur
D-4-ZA Ilagan, Isabela
DYGS Puerto Princesa, Palawan
DWPI Goa, Camarines Sur
 ライブストリーミング放送(約27秒遅れ)< https://www.youtube.com/watch?v=KBHQinb5yiA >, < https://www.youtube.com/watch?v=SmvA9uDEI3E > とのパラも2050~2102, 2107~2111, 2113~2120に確認。ストリーミング放送を見ると"Global Round Up"、"Bagong Pilipinas Ngayon"の放送中は画面右上に常時局名テロップ"PTV"と局ロゴが交互に出ていた。
 スプレッドFでA4chのPTVを受信確認したのはこれが初めてである。これまでは同chのABS-CBNの電波が強く、ABS-CBNが2020年5月5日に全局停波したため受信出来たのだろう。

●GMA…50.75MHz
 10月6日, 2135~2142 f/out。この日はA2ch~A5chでフィリピンのTVがFBに入感しており、そのような中プリセット周波数をチェックしていると、かつてA2chフィリピンTV音声のスプリアス波が受信出来た50.75MHzでフィリピンのTV音声が受信出来た。
 内容はドラマ"Maging Sino Ka Man"で、2137~番組宣伝スポットとなり、番組宣伝スポットが2137に"... GMA ..."、2139に"... sa GMA Afternoon Prime. ..."、2141に"... sa GMA ..."と出て、GMAのTV音声と確認出来た。
 ドラマ"Maging Sino Ka Man"はGMA A5chの報告に書いたGMA Network公式YouTubeの"Maging Sino Ka Man: Full Episode 20 (October 6, 2023)"のフル動画と完全一致していた。
 A5chのGMAのTV音声とパラであることも2138~2142に確認。
 A2ch(2局入感)、A4chのフィリピンTV音声とはパラではなかった。
 50.75MHzは古くは1980年代の「短波」誌、「DX年鑑1983」にA2chフィリピンTV音声のスプリアス波が受信出来ると報告されており、私自身も1989年に受信し、PTV2と局名確認した。受信報告書に対する局からの返信によるとBacolodのPTV-2とのことだった。
 BacolodのPTV-2の送信機は整備されたのか、1990年以降50.75MHzでフィリピンTV音声のスプリアス波が受信出来ることはなかった。今回34年ぶりに受信出来たことになるが、受信局はPTVではなくGMAであり、50.75MHzでGMAを受信したのは初めてである。
 A2chを使用しているGMA地方局のTV音声スプリアス波が受信出来たものと思われる。55.25x2-59.75=50.75。A2ch音声59.75MHz本波ではGMAは受信出来なかったが、これは1989年に数回PTV2/PTVを受信した時も同様だった。
 NTC2022年6月付け公式リストでGMA Network, Inc.でA2chを使用している局には次の局がある。このうちのいずれかの局の可能性がある。
DWGA Mt. Bintacan, Juban, Sorsogon
DYBB Kalibo, Aklan
DXRC Tandag, Surigao del Sur

 10月25日, 2051~2055。この日もA2ch~A5chでフィリピンのTVがFBに入感している中で受信。
 10月6日に比べると電波は弱かったが、A5chのGMAのTV音声81.75MHz(番組宣伝スポットで局名確認)とパラになっているのを2053~2055に確認して局名確認。内容はニュース番組"24 Oras"。A2chで入感していたフィリピンTV音声とはパラではなかった(A2ch本波受信出来ず)。

◆赤道横断伝搬(TEP)による受信

■オーストラリア

●ABC News Radio…94.3MHz 推定QTH:Townsville IF110kHz受信可
 10月12日, 1857~1908。1900までは自局の女声ニュース解説番組で、最後の1859にIDと時刻アナウンスが"That's it for me here on ABC News Radio. Have a good night. It's nine o'clock Eastern Daylight Time, Eight thirty in South Australia, Eight in Queensland, Seven thirty in the Northern Territory, and Six in the West. It's News time"と出た。
 1900~1905は"ABC News"で、アナウンスが冒頭1900に"ABC News with ..."、最後1904に"... listening to the latest from ABC News"と出た。
 1905~天気予報で、最後の1905に"That's it for ABC News. It's time (now to) link up (with) our broadcast (partners at the BBC)"と出た。括弧内は受信音でははっきり聞き取れないが、パラのライブストリーミング放送(後述)ではこう言っているので間違いないのだろう。
 1906~はBBC World Serviceの"Newsroom"
 公式サイトライブストリーミング放送 < https://www.abc.net.au/news/newsradio >(約39秒遅れ)との1857~1908受信全時間のパラも確認。
 TV-FM DX Report 2023.09の[受信情報]、[受信以外の情報]でABC News Radioは9月下旬から平日の1900までと1905~は独自番組になったと報告したが、この日の受信では1906~はBBC World Serviceの番組だった。
 これは10月1日からオーストラリアが夏時間になって1時間繰り上がったためで、9月下旬のストリーミング放送のモニターでは2006~BBC World Serviceとなっていたのが1時間繰り上がったものだろう。
 時刻アナウンスも9月20日 104.9MHz受信のように"East"、"Center"、"West"の3つだったのが、上記のように5つに増えていた。
参考サイト:JTB 夏はオーストラリアがサマータイム期間に!日本との時差は? 2023年9月20日
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/AU/2015/10/summer-time.html
 当地で入感しやすい19時台(1906~)が自局番組でなくなってしまったのは残念である。
 この日はTownsville、Cairnsの多くの周波数でオーストラリアFMが入感していた。


[受信以外の情報]

■フィリピン

●フィリピンの2023年地上アナログテレビ放送停波は延期か
 フィリピンでは今年2023年までに地上アナログテレビ放送を停波する予定だったが、今年2月のフィリピンの各ニュースサイトの報道によると、地方で地上デジタルテレビ放送の普及が遅れているため、NTCが2023年中の停波の可能性は低いと判断しているとのこと。
 複数の報道のうち一つを引用する。
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NTC rules out immediate shut down of analog TV broadcasts
(原文英語をDeepL翻訳日本語訳)
NTC、アナログテレビ放送の即時停止を否定
 国家電気通信委員会(NTC)は地方における地上デジタルテレビ(DTT)の普及が遅れていることを主な理由として、今年中にテレビ信号のアナログ放送を停止することを否定しました。
 NTCのElla Blanca Lopez委員は「我々は今年(アナログ停波)を検討していますが、まだ暫定的なものです」と述べました。
 政府はそれ以来今年中にアナログテレビ放送を停止する計画を立てていますが、Lopez氏は特に地方ではほとんどの世帯がデジタル放送に対応していないと述べました。
 情報通信技術省は先に全国で1400万以上の世帯が無料放送のアナログテレビに依存していると推定しました。
 「すべての人がデジタル放送に対応しているわけではないので、放送を停止するのは難しい」とLopez氏は言い、国内のデジタルテレビの普及率は50%以下であることを指摘しました。
 「マニラ首都圏での普及率は高いですが地方ではそうではありません。しかし、他のネットワークはそれぞれ独自の展開をしているので、いずれはそうなるでしょう」と彼女は付け加えました。
 昨年、GMA Network Inc.はデジタルテレビ放送を全国に拡大するために10億ペソ以上を追加投資すると発表しました。
 2020年、GMAはデジタルテレビ放送を受信するためにアナログテレビに簡単に接続できるプラグアンドプレイ機器「GMA Affordabox」を発売しました。
 TV5 Network Inc.は2021年9月にSulit TV BoxというDTTトップボックスセットを発売し、ABS-CBN Corp.は2015年にTVplus boxを発売しました。
 2013年11月、NTCは覚書回覧No.05-11-2013を発行し、日本のISDB-T規格をデジタルテレビ放送と受信への移行に採用しました。
Context.Ph 2023年2月21日
https://context.ph/2023/02/21/ntc-rules-out-immediate-shut-down-of-analog-tv-broadcasts/

■ロシア

●地上アナログテレビ放送の使用期限はR6~R12ch, R21~R60chは2023年12月31日まで延長、R1~R3chは引き続き継続中
 ロシアの無線周波数割り当ての決定を行っているロシア連邦デジタル発展・通信・マスコミ省傘下の無線周波数国家委員会(SCRF)の2022年7月4日、2023年7月17日の会議により新たな事項が決定した。これはTV-FM DX Report 2021.08の「地上アナログテレビ放送の使用期限はR6~R12ch, R21~R60chは2022年8月19日まで延長、R1~R3chも継続中(?)、R4, R5chは廃止」の続報となるもの。
 まずは同省公式サイトからSCRF議事録を転載する。文中の「TVK」は原語ロシア語:ТВКで、ТВК=テレビチャンネルの意味。DeepL翻訳日本語訳転載はDeepL翻訳の機械翻訳のおかしな箇所、名称は当方判断で修正してある。

Заседание ГКРЧ от 4 июля 2022 г. (протокол No. 22-63)
(原文ロシア語をDeepL翻訳日本語訳)
2022年7月4日付けのSCRF会議(議事録No.22-63)
 (略)
 アナログテレビ放送用の無線送信装置の使用ための無線周波数帯域174~230MHz及び470~790MHzの使用可能性の拡大について(SCRC決定 No.22-63-02)
 アナログテレビ放送用の無線送信装置の使用のための無線周波数帯域174~230MHz及び470~790MHzの使用可能性を拡大する問題に関するロシア連邦デジタル開発・通信・マスメディア省の報告を聴取し、SCRCは以下のように決定しました。
 1. 2009年8月19日付け No.09-04-01「デジタルテレビ放送への移行期間中(2015年まで)のアナログテレビ放送用の無線送信装置による無線周波数帯域174~230MHz及び470~790MHzの使用について」のSCRF決定において次の変更を行います。
 1.1. 第4条の第2段落の「策定し、又は」を削除します。
 1.2. 第4条の第3段落を以下のように修正します。
 「2023年8月19日までの期間、本決定第2条でアナログ無線送信装置について規定された条件の下で、無線周波数または無線周波数チャンネルの使用のために以前に発行された許可の有効期間を延長するか、または新たな法人または個人に再発行します。ただし、ロシア連邦におけるデジタルテレビ放送ネットワークの第1及び第2周波数領域割当計画に含まれる、全ロシア義務的公共テレビチャンネル及びラジオチャンネルの放送を目的とする許可は例外とします」
 1.3. 第8条の「2022年8月19日」という言葉が「2023年8月19日」という言葉に置き換えられます。
 2. 2020年7月13日付けのSCRC決定「アナログテレビ放送用の無線送信装置の更なる使用に関する件」は、全ロシア義務的公共テレビチャンネル、及びロシア連邦全域のマルチプレックスの位置を使用して地上デジタル放送をオンエアする権利を取得したテレビチャンネルの放送を目的とする無線電子手段による無線周波数または無線周波数チャンネルの使用には適用されないものとします。
 3. 本SCRC決定は採択日から発効します。
 (略)
Министерство цифрового развития, связи и массовых коммуникаций Российской Федерации(ロシア連邦デジタル発展・通信・マスコミ省)公式サイト
https://digital.gov.ru/ru/documents/8255/

Заседание ГКРЧ от 17 июля 2023 г. (протокол No.23-67)
(原文ロシア語をDeepL翻訳日本語訳)
2023年7月17日付けのSCRF会議(議事録No.23-67)
 (略)
 1) アナログテレビ放送用の無線送信装置の使用ための無線周波数帯域174~230MHz及び470~790MHzの使用可能性の拡大について(SCRC決定 No.23-67-01)
 アナログテレビ放送用の無線送信装置の使用のための無線周波数帯域の使用可能性を拡大する問題に関するロシアデジタル通信省、"TV-51"LLC及び"NORDIS" LLCの上訴を検討した結果、SCRCは以下のように決定しました。
 1. 2009年8月19日付け No.09-04-01「デジタルテレビ放送への移行期間中(2015年まで)のアナログテレビ放送用の無線送信装置による無線周波数帯域174~230MHz及び470~790MHzの使用について」のSCRF決定において次の変更を行います。
 第4条の第2段落を削除し、第4条の第3段落を次のように改めます。
 「本SCRC決定の付属文書に記載されたリストに基づき、無線周波数または無線周波数チャンネルの使用について、有効期間の延長または既に発行された許可の再発行を行います」
 第8条の「2023年8月19日」という言葉が「2023年12月31日」という言葉に置き換えられます。
 2. 2009年8月19日付け No.09-04-01のSCRC決定を本SCRC決定の付属文書の文言で補足します。
 3. 本SCRF決定は採択日から発効します。
 (略)
Министерство цифрового развития, связи и массовых коммуникаций Российской Федерации(ロシア連邦デジタル発展・通信・マスコミ省)公式サイト
https://digital.gov.ru/ru/documents/9103/

 TV-FM DX Report 2021.08の「地上アナログテレビ放送の使用期限はR6~R12ch, R21~R60chは2022年8月19日まで延長、R1~R3chも継続中(?)、R4, R5chは廃止」、TV-FM DX Report 2020.11の「地上アナログテレビ放送の使用期限はR4~R12ch, R21~R60chは2021年8月19日まで延長、R1~R3chは詳細不明」で触れたように、SCRFの議事録は1995年5月15日付け No.30/1「放送サービスに割り当てられた無線周波数帯域の使用条件について」(原文:Об условиях использования полос радиочастот, распределенных радиовещательной службой)を基本として、これを改正・追加する形で次々と報告されるため、議事録1つを見ただけでは意味が掴みにくい。
 これまでの議事録を追いかけると、上記議事録の意味する所は次の通りである。
◎174~230, 470~790MHzのR6~R12ch, R21~R60chの使用期限は、2022年7月4日付け議事録の第1条の1.3によりこれまでの「2022年8月19日まで」から「2023年8月19日まで」に延長され、更に2023年7月17日付け議事録の第1条により「2023年8月19日まで」から「2023年12月31日まで」に延長された。
◎48.5~56.5, 58~66, 76~84MHzのR1~R3chの使用期限は、これまで理解出来ていなかったが、1995年5月15日付け議事録の2007年12月17日改正版 < https://docs.cntd.ru/document/902068211 > に「48.5~56.5MHz, 58~66MHz, 76~100MHz - 周波数帯域I~II(1~5 TVK)のテレビ送信機用」と記載があり、この項目の改正はTV-FM DX Report 2021.08に報告した2021年8月2日付け議事録の「『76~100MHz - 周波数帯域I~II(1~5 TVK)のテレビ送信機用』という言葉は『76~84MHz - テレビ送信機用(1~3 TVK)』という言葉に置き換えられます」だけのようなので、R1~R3chは現在でも地上アナログテレビ放送に使用されていることになる。
◎84~100MHzのR4, R5chは、TV-FM DX Report 2021.08に報告したように2021年8月2日付け議事録により、テレビ送信機用無線周波数帯域から削除され、廃止された。
 なお、SCRF会議の議事録はロシア連邦デジタル発展・通信・マスコミ省公式サイトの下記URLで見れる。
https://digital.gov.ru/ru/documents/


[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信周波数/チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●教育広播電台・教育電台
(1)2023年5月27日・101.7MHz (2)受信音声録音CD、米1ドル紙幣3枚、返信用自分宛て宛名シールなど (3)中国語(繁体字) (4)QSLフォルダー(受信データ記入あり)、送った米1ドル紙幣3枚 (5)21日
返信部署:國立教育廣播電臺 推廣組
TV-FM DX QSL Gallery


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語・用語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス Canned ID=録音されたID SJ=ステーションジングル
主持人=中国の放送の番組ホスト


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX: AOR AR5000A+3, AOR AR5000, SONY ST-SA50ES (For Japan), SONY ST-SA5ES (For West Europe), KENWOOD KT-6040 (For West Europe), SONY ICF-SW7600GR
TV set: JVC CX-60ME(K) (For overseas)
TV converter: HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
ANT: CREATE CLP5130-1
Booster: Nippon Antenna VTR-331-SP (For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040)
Option - TV/FM Adapter: ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J (For recovery of FM stereo of AR5000A+3, AR5000)

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。