TV-FM DX Report 2006.06 2006.07.06 UP
[受信情報]
◆グランドウェーブによる受信
■日本
●東京メトロポリタンテレビジョン・東京MXテレビ…J20ch
7月1日に本社が江東区青海のテレコムセンターから千代田区麹町の新社屋に移転するのと同時に、今までアプコン番組だけしか放送していなかった地上デジタル放送がフルデジタル放送を開始した。それに伴い、6月下旬には深夜放送を休止して試験電波を発射した。状況をモニターしてみた。
▽6月26日
0309〜0405 c/off,0530 c/on〜0601。月曜未明は定例の放送休止日で、アナログは停波していたが、地上デジタル放送では独自の試験電波が出ていた。
深夜フィラー用の「Healing Time」の風景映像&BGM音楽で(左右黒帯のアプコン)、テロップが画面右上に「JOMX-DTV」「東京メトロポリタンテレビジョン」、左下に「試験電波発射中」と出ていた。
0320頃にEPGを見ると、091ch MXTV1、092ch MXTV2があり、表示番組は下記の通り。
0300〜0330 TESTHD1、0330〜0340 デジタル2-1(※)、0340〜0400 TESTHD3、0400〜0410 デジタル4-1(※)、0410〜0420 TESTHD5、0420〜0430 デジタル6-1(※)、0430〜0459 TESTHD7、0459〜0558(空白)、0558〜0600 MXTVオープニング、以下通常番組。
※=MXTV1のみ、MXTV2は空白。他はMXTV1、MXTV2共通。0558以降の番組にはデータ放送のマークが付いていた。
チャンネルを回すと、092chはなかったが、098chが存在するのを見つけた。しかし、098chに合わせてもすぐに091chに飛ばされてしまった。
0330にテロップが一旦消え再表示されたものの、放送内容はそのまま続行していた。0332にチャンネルをチェックしてみると、092chが存在していた(ただし、真黒画面にこのチャンネルは放送を休止している旨のチューナー表示)。
0340〜はカラーバー&変調音で、カラーバーは左上から右下にスクロールする16:9のフルワイド画面だった。同局の地デジでフルワイド画面を見たのは初めて。ただし、HD(ハイビジョン画質)なのかSD(標準画質)なのかは未確認。試験電波のテロップは上記と同じものが出ていた。
0344〜再び「Healing Time」の風景映像&BGM音楽(左右黒帯のアプコン)。0350のチェックでは092chはなし。
0400〜カラーバー&変調音(0340〜と同じもの)。
0405にc/off。EPGの内容とは異なり、これ以降は出てこなかった。
0530にc/onし、カラーバー&変調音になったが、通常のアナログと共用のもので、左右黒帯のあるアプコンのカラーバーだった。EPGからは092chが消え、局名も元の「東京MXテレビ」に戻った。0600以降の番組のデータ放送のマークも消えており、実際にデータ放送はまだ放送されていなかった。チャンネルも092ch、098chはなくなっていた。全て従来からの状態に戻ってしまった。0558にs/on。
▽6月26日〜6月28日
通常通り、未明には深夜放送が行われていたようだ。
▽6月29日
0250〜0300 c/off、0310 c/on〜0419 c/off。未明に深夜放送を休止して、試験電波を発射していた。
0215のチェックでは停波していたが、0250にチェックすると、カラーバー&変調音が出ていた(6月26日の0340〜と同じスクロールするフルワイド画面のもの)。試験電波のテロップも6月26日と同じもの。
0251にEPGを見ると、091ch MXTV1、092ch MXTV2があり、表示番組は下記の通り。
0245〜0300 TESTHD55、0300〜0300 TESTHD1、0330〜0340 デジタル2-1、0340〜0400 TESTHD3、0400〜0410 デジタル4-1、0410〜0420 TESTHD5、0420〜0430 デジタル6-1、0430〜0530 TESTHD7、0558〜0600 MXTVオープニング、以下通常番組。
0300にc/off。
0310にc/onして再びカラーバー&変調音。
0333にEPGを見ると、0251に見たものと内容が異なっており、091ch 東京MXテレビ1、092ch 東京MXテレビ2があり、表示内容は下記の通り。
0330〜0340 デジタル2-1(※1)・TESTデジタル72(※2)、0340〜0400 TESTHD3、0400〜0410 デジタル4-1(※1)・TESTデジタル92(※2)、0410〜0450 TESTHD5、0450〜0459 TESTHD8、0459〜0500 JOMX、0500〜0558(空白)、0558〜0600 MXTVオープニング、以下略。
※1=東京MXテレビ1の表示番組、※2=東京MXテレビ2の表示番組。他は東京MXテレビ1、東京MXテレビ2共通。
カラーバーは0330,0340,0400,0410で一瞬途切れており、この時にHDとSDを切り替えていたようで、画面のチューナー表示の大きさから、0332のチェックではSD、0340のチェックではHD、0400のチェックではSD、0410のチェックではHDで放送されていると判断した。また、0332,0400のチェックでは092chがあり、同じカラーバー&変調音が流れていたが、0340,0410のチェックでは092chはなかった。
0419にc/off。EPGの内容とは異なり、これ以降0438までチェックしたが出てこなかった。
▽6月30日〔フルデジタル開始前日〕
0330〜0333 c/off,0424〜0427。この日も未明に深夜放送を休止して、試験電波を発射。
同局HP番組表によると0330放送終了で、0330にチェックすると、真黒画面&無音で、0333 c/off。
0424にチェックすると、スクロールするフルワイド画面のカラーバー&変調音が出ていた。EPGは091ch 東京MXテレビ1、092ch 東京MXテレビ2があったが、この時間の内容は空白だった。
2355〜翌日0002 c/offにも受信。
ヘッドラインニュースの後、2358〜7月1日からフルデジタルスタートのCM、2359〜放送終了画面&アナウンス、翌日0000〜真黒画面&無音、0002 c/off。
●群馬テレビ ぐんまテレビデジタルテレビジョン…J19ch
●放送大学(前橋。推定)…J28ch
引き続き、これらの局の地上デジタル放送をモニターし、詳細は別のコンテンツにまとめて報告した。
☆地上デジタル放送 試験電波〜本放送モニター(2006年6月)
◆Eスポによる受信
■中華人民共和国
●不明中国TV−生活娯楽…C1ch(C)
6月3日,0950〜1004+,映像・音声共。画面左上に常時局ロゴがあり、ロゴの右下に「生活娱乐」と文字があった。ロゴは昨年ロゴの右下に「公共」と表示していた局のものと同じで、系統名が変更になったのだろうか。
●寧波電台交通音楽頻道音楽之声…93.9MHz(S)
6月3日,1710〜1713。1710にDJのIDが「…是FM九十三点九、寧波電台交通音楽頻道音楽之声的……」と出た。寧波電台交通音楽頻道HPのページ
< http://www.nbradio.com/node2/nbdtjj/yyt/hdhg/userobject1ai39926.html > に寧波電台交通音楽頻道音楽之声が8日に正式放送開始とあるが(何年何月の8日なのかは不明)、同波がこれだろうか。
●浙江電台新聞台…97.4(S)
6月3日,1724〜1733。1727にDJのIDが「……浙江電台新聞台……」、1732にCannedタイトルコールが「……浙江電台新聞台。ワンチャン
ツーシンワン。……浙江電台新聞台。ワンチャン ツーシンワン」と出た。浙江電台新聞総合頻道から改称。1724にパラで88.0MHz(S)も受信。
●紹興電台新聞綜合頻率…96.0MHz(S)
6月3日,1728〜1731。1730にCanned IDが「您現在収聴的是紹興電台新聞綜合頻率。調頻九十六兆赫、中波七三八千赫。新聞七三八。全新……」と出た。やはり、以前、紹興市越城広播電台が出ていた同波は同局に吸収されたようだ。
●杭州新聞広播…89.0MHz(S)
6月3日,1740にCanned IDが「……。調頻八九、杭州新聞広播、音楽節目。……」と出た。杭州電台新聞総合頻率から改称。
●浙江衛視…C1ch
6月3日,2020〜2040,映像・音声共。常時画面左上に局ロゴ、右下に「浙江卫视」と文字があった。2030まで「新聞聯播節目」で(多分、中央電視台-1の中継)、その後、2032などのスポットで音声で「……浙江衛視……」と出ていた。現在、この系統は浙江衛視と称しているようだ。
●不明中国FM…96.2MHz(S)
6月11日,1257〜1315。蒙古語放送。1300まで男性トークプロで、最後の1259にDJのIDが「トーイン
アルディン アラジオ ネフトルレギーン ホロノース ヤリジバイン」と出た。1300からは女性のトークプロ(ニュース?)で、冒頭の1300にID(?)が「オダハディン
アルディン アラジオ……」と出た。このトークプロ中では各項目の冒頭で「オダハディン
アルディン アラジオ……」という言葉が出てきたが、これはIDではないように思えた。その後、1309にCanned
IDが「オダハディン アルディン アラジオ …… ヤリジバイン。オダハディン
アルディン アラジオ ホロー ヤリジバイン。……」と出た。遼寧・内蒙古自治区東部方面がオープン。
「オダハディン〜」は赤峰人民広播電台のIDであり、1300〜は赤峰人民広播電台の番組で間違いない。「トーイン〜」はどこの局のIDか不明。当方HP掲示板にて福永光洋さんから1259のIDは中央人民広播電台ではないかとのアドバイスを頂いた。今のところ、不明局としておきたい。
→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2
●ハンチン人民広播電台…88.2MHz(S)
6月11日,1259〜1301。1259にIDが「ハンチン人民広播電台。……電台」と出た。もう1局混信しており、こちらは1300にCanned IDが「……人民広播電台……。調頻八十八点二、中波幺幺四三」と出ていた。遼寧・内蒙古自治区東部方面がオープン。
→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2
●赤峰人民広播電台…98.9MHz(S)
6月11日,1318〜1322。蒙古語放送。上記の96.2MHzとパラ。
6月17日,1455〜1508,(S)。蒙古語放送。1500にCanned IDが「オダハディン
アルディン アラジオ ホロー ヤリジバイン。オダハディン アルディン アラジオ
ホロー ヤリジバイン。……」と出た。1506にパラで106.6MHz(S)も受信。昨年98.9MHzで受信した蒙古語局は同局だったと思われる。
→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2
●トンリャオ人民広播電台…97.2MHz(S)
6月11日,1329〜1334。1330にIDが「トンリャオ人民広播電台」と出た。CMで「トンリャオ市」が頻出。
6月17日,1455〜1505,(S)。1500にIDが「您現在収聴到的是中波七零二千赫、調頻九十七点二兆赫、トンリャオ人民広播電台、トンリャオ之声。……」、1502にDJのIDが「這里是トンリャオ人民広播電台、トンリャオ之声。……」と出た。
両日共、遼寧・内蒙古自治区東部方面のオープンで、通遼人民広播電台かと思われるが、両日共、同時に90.4MHzで不明局が受信出来ており、90.4MHzからのQSYかどうかは不明。
→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2
●廊坊人民広播電台長書頻道…100.3MHz
6月24日,1003〜1005。1003にCanned IDが「……。ランファン人民広播電台チャンシュ頻道。……」と出た。
→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2
●ルーフーホー電台チャオチョン広播…100.4MHz(S)
6月24日,1026〜1036。1033にCanned IDが「……。這里是FM一零零点四、FM九十九点五、ルーフーホー電台チャオチョン広播。歓迎継続収聴」と出た。「チャオチョン広播」は「交通広播」のようにも聞こえる。北京・河北・遼寧方面がオープン。
→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2
●中央人民広播電台経済之声…88.1MHz
6月24日,1241〜1243。11670kHzとパラ。黒竜江・吉林方面がオープン。
●中央人民広播電台音楽之声…100.9MHz(M)
6月24日,1258〜1301。1300にCanned IDが「中央人民広播電台音楽之声」、「Music radio、音楽之声……」と出た。黒竜江・吉林方面がオープン。
●長春文芸広播電台…99.6MHz
6月24日,1259〜1301。1259にCanned IDが「長春文芸広播電台。調頻九十九点六兆赫。調頻九十九点六兆赫。長春文芸広播電台。長春文芸広播電台。……。FM九十九点六兆赫。……」と出て、1300にDJのIDが「……是長春文芸広播電台、調頻九十九点六兆赫」と出た。昨年は周波数がはっきりしていなかったが、99.6MHzで間違いない。
※「→Follow Up Cf. TV-FM DX Report 2007.11-2」とあるものは録音の聞き取り結果を「TV-FM DX Report 2007.11-2」に掲載してある(2007.11.25追記)
[受信以外の情報]
■NHK放送文化研究所 放送研究と調査 放送界の動きより
▽2006年5月号
●豪アナログTVの停波終了時期,2012年末まで4年延期
▽2006年6月号
●韓国,京仁放送が社名をラジオ仁川に変更
http://www.nhk.or.jp/bunken/book/houken_back.html
(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順
All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : ICOM IC-R7000, ICOM IC-R8500, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), SONY ICF-SW55, TV tuner for Japan ( For reception of local TV stations )
TV set : SONY KV-AR142M80 ( Multi system ), TV set for Japan ( For reception of local TV stations )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : Panasonic NV-FJ630 ( Multi system ), JVC HR-S5980AH ( Multi system ), SONY SLV-ED100 ( Multi system ), HDD/DVD recorder for Japan ( For reception of local TV stations )
ANT : CREATE CLP5130-1, TV antenna for Japan ( For reception of local TV stations )
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES )
Option - TV/FM adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, IC-R8500 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )
情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。