TV-FM DX Report 2018.12 2019.01.16 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信

■日本

●地デジ4K8K実験試験局「NHKしばUHFじっけん」(推定)…J28ch帯域(560.22MHz付近〜566.06MHz付近)
 TV-FM DX Report 2018.11に報告した地デジ4K8K実験試験局だが、12月3日に関東総合通信局から本免許が交付され、免許人:日本放送協会、識別信号:NHKしばUHFじっけん、周波数:563.142857MHz / 563.21MHz(実験内容に応じて周波数を切り替える)、出力:1kWとのこと。詳細は「受信以外の情報」参照。
 その後の状況を報告する。
〔フルパワー送信期間〕
◎12月3日 この日本免許が交付され、スケジュールではこの日から「フルパワー送信」となり(出力は前週11月29日(木)までの「第五段階フルパワー送信」と同じと思われる。11月30日(金)はその後の変更で休止となった)、0900〜1800に送信されることになっていたが、1445〜1521, 1535〜1808にRTL-SDRやAR5000A+3で受信チェックした限りでは電波は出ていなかったようで受信出来なかった。
◎12月4日 1205〜1213, 1745〜1801 c/off, S-4。RTL-SDRの560.40MHzの電波強度は1208にPeak -34.5dBFS前後、Floor -38.5dBFS前後、1748にPeak -35.5dBFS前後、Floor -39.7dBFS前後、1759にPeak -35.5dBFS前後、Floor -39.9dBFS前後。第五段階フルパワー送信の11月20日と電波強度はほとんど変化はない。地デジテレビの物理チャンネル28chのアンテナレベルは1210, 1753のチェックで0。
 本免許から出力が判明したが、フルパワー出力1kWにしては意外と電波強度が強かったという印象がした。

●ふちゅうエフエム・ラジオフチューズ…87.4MHz(S) 東京都府中市のコミュニティ放送局
〔試験電波〕
 12月10日, 1521 c/on〜1936, 2213〜2404, SINPO55555。試験電波を初受信。
 1521にc/on、IDが途中から「ただいま試験電波発射中です」とだけ出て、その後音楽と3分〜8分おきにIDが出ていた。IDは1532, 1536, 1544などに女声または男声で次のように出た。
 「JOZZ3CP FM。こちらは87.4メガヘルツ、ふちゅうエフエムです。ただいま試験電波発射中です。繰り返します。JOZZ3CP FM。こちらは87.4メガヘルツ、ふちゅうエフエムです。ただいま試験電波発射中です。」
 これ以降いつ受信しても出ているので24時間出ているのかもしれない。
 ステレオ受信で、ステレオにするとステレオノイズがかすかに出るものの大変良好に受信出来るが、若干音の歪みがある。
 同局公式Twitter、公式Facebookの12月10日に送信アンテナの写真が載っており、この日東京外国語大学にてアンテナ設置作業を行い、試験電波の発射を開始、アンテナは西向きとのこと。
https://twitter.com/RADIOFUCHUES/status/1072031887500042240
https://www.facebook.com/RADIOFUCHUES/posts/1771402992969534
 12月12日, 0315〜0348, SINPO55555。音楽と3分〜4分おきにID。IDの内容は12月10日と同じ。
 12月30日, 1619〜1703, 2344〜2417, SINPO55555。開局日前日。
 1619〜の受信は音楽と2分〜10分おきにIDで、IDの内容は12月10日と同じ。パターンは12月10日と変わっていなかった。
 2344〜の受信は音楽がNon-stopで流れており、1619〜1703の受信時にはあった試験電波のIDが無くなっていた。2400にCanned IDが次のように出ていた。
 「87.4メガヘルツ、ラジオフチューズ」(女声)
 愛称の「ラジオフチューズ」を聞いたのはこれが初めてで、逆にこれ以降呼出名称の「ふちゅうエフエム」は聞けなくなった。
〔開局日〕
 12月31日, 0459〜1809, SINPO55555。この日の1200に開局。
 1158まではNon-stopの音楽(ジャズや古い洋楽)で、0500, 0600, 0700, 0800, 0900, 1000, 1053にCanned ID(12月30日 2400と同内容。女声)が出ていた。
 1158に女声のマイクテストの音声が「ああああ、ああああ」と出て拍手と歓声の音、1159に電話117の時報音声が「正午をお知らせします。午後0時」と出て、1200に開局、Canned ID(12月30日 2400と同内容。女声)が出て、「ラジオフチューズ開局記念特番」となった。
 1200〜1659の「ラジオフチューズ開局記念特番」はトライウッドスタジオからの生放送でメインパーソナリティは高井順子さん。
 高井順子さんよる開局第一声(1200)は次の通り。
 「2018年12月31日正午になりました。ただいまよりラジオフチューズの本放送をスタートします」
 その後の12時台はスタジオ前にお祝いに駆け付けた方々にインタビュー、録音お祝いメッセージ、開局記念特番の内容紹介、リスナーからのメッセージ紹介、番組を制作して下さる方々をゲストに呼んで番組紹介。
 13時台は府中市長への録音インタビュー、番組審議委員会座長や同局代表理事などをゲストに呼んでトークなど。
 14時台は「パブリックアクセス番組ってなんだ」というコーナー。
 15時台はリスナーからのメッセージ紹介の後、ラジオフチューズが目指す多言語多文化共生をテーマにトーク。
 16時台は「ラジオフチューズの音楽を語ろう」をテーマにトーク、お祝いメッセージ、局紹介、エンディングトークで番組終了となった。
 1259, 1331, 1359, 1429, 1459, 1529, 1559, 1641にCanned ID(12月30日 2400と同内容。女声)と同局の番組制作宣伝スポットが出ていた。
 CMはまだ流れておらず、開局後初めて流れたCMは強いて言えば1259の同局の番組制作宣伝スポット。
 開局後初めて流れた音楽は1209の沖縄民謡のたぁばんちゅの「唐船ドーイ」。
 リスナーからのメッセージは府中市内の他、インターネットライブストリーミング放送のリスラジで聞いている茨城県霞ケ浦、長野県から開局の瞬間を聞きに来たリスナーから来ていた。
 その後、1659〜Canned ID、番組制作宣伝スポット、1700〜Non-stopのアフリカ音楽、1759〜Canned ID、番組制作宣伝スポット、1800〜Non-stopの洋楽となった。


[受信以外の情報]

■日本

●東京の地デジ4K8K実験試験局「NHKしばUHFじっけん」に本免許交付
 東京の地デジ4K8K実験試験局 J28chに12月3日関東総合通信局から本免許が交付された。
 概要を抜粋する。
免許人:日本放送協会
識別信号:NHKしばUHFじっけん
周波数及び空中線電力:563.142857MHz / 563.21MHz 1kW ※実験内容に応じて周波数を切り替える
無線設備の設置場所:東京都港区
実験地域:東京都東部、神奈川県北東部、千葉県西部、埼玉県及び茨城県の一部
実験の期間:平成30年12月〜平成31年3月
総務省関東総合通信局 報道資料 2018年12月3日
地上テレビジョン高度化技術に関する研究開発に係る実験試験局の免許《地上放送高度化方式(4K・8K)における都市部の伝搬特性評価》
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/30/1203ho.html

●日本電波塔株式会社が株式会社東京タワーに社名変更
 東京タワーの運営会社である日本電波塔株式会社が2018年12月23日に株式会社東京タワーに社名変更したとのこと。
東京タワーHP 社名変更のお知らせ 2018年12月23日
https://www.tokyotower.co.jp/notification/syamei/index.html

■NHK放送文化研究所 放送研究と調査より

▽2018年12月号
●中国,初の4Kチャンネル放送開始
http://www.nhk.or.jp/bunken/book/monthly/asia/201812.html


[QSL返信情報]

(1) 受信日・受信チャンネル (2) 同封物 (3) 受信報告書作成言語(国内局の場合は日本語のため省略) (4) 返信物 (5) 返信日数

●ふちゅうエフエム(ラジオフチューズ)
(1)2018年12月10日・87.4MHz (2)PFC、82円切手 (4)確認済みPFC(0001)、礼状、本放送開始のビラ、送信アンテナの写真、送信所から見た府中市内の写真 (5)5日
技術担当から返信
封筒記載の住所:〒183-0051 東京都府中市幸町1-32-1 一般社団法人 東京府中FM
1通目の返信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-a0a7.html

●ふちゅうエフエム(ラジオフチューズ)
(1)2018年12月10日・87.4MHz (2)PFC、82円切手 (4)QSLカード(データ記入あり。0001) (5)17日
2通目の返信
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/2-5744.html

●エフエムこうとう・レインボータウンFM
(1)2018年10月16日・88.5MHz (2)82円切手 (4)QSLカード(データ記入あり。0001) (5)70日
新周波数88.5MHzでの受信報告書第1号という意味だろうか。
http://tvfmdx.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/fm-64e2.html


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス SJ=ステーションジングル


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), TECSUN PL-390
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


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