TV-FM DX Report 2021.02 2021.03.02 UP


[受信情報]

◆グランドウェーブによる受信

■日本

●かわごえエフエム・ラジオ川越・FMラジオ川越…88.7MHz(S) 埼玉県川越市のコミュニティ放送局。試験電波、開局日、本放送を受信モニターした。録音を含む受信モニター。3月1日の受信内容も便宜上、当ページで紹介する。
〔試験電波〕
 2月11日, 1822 c/on~1957, SINPO45454。試験電波を初受信。
 1822にc/on、音楽が流れ始め、その後は音楽と5~6分おきにIDで、IDは1826, 1832, 1837などに女声で次のように出た。どういう訳かIDの音量が小さかった。
 「JOZZ3CX FM。こちらはかわごえエフエムです。川越市脇田町より周波数88.7メガヘルツ、送信出力10ワットで試験電波を発出中です。こちらはかわごえエフエムです」
 IDで局名は「かわごえエフエム」と告知しており、呼出名称の「こえどエフエム」や愛称の「ラジオ川越」は告知していない。
 1823~1828の間、1854~1855の間は1秒未満~数秒程度の停波が数回ずつあった。
 電波は比較的強く、ステレオチューナー SONY ST-SA50ESでステレオで聞くと少しステレオノイズが出る程度で比較的良好。
 2月12日~2月14日, 2月12日0944~0955, 1322~1330, 1807~1817, 2月13日1148~1155, 1712~1722, 2月14日1103~1114, SINPO45454。音楽と5~6分おきにID(2月11日と同じID)。IDの音量は小さいまま。2月12日0947~0948の間は1秒未満の停波が数回あった。
 2月15日, 1739~1849, SINPO45454。音楽と8分おきにIDで、IDは1747, 1755, 1803などに女声で次のように出た。
 「JOZZ3CX FM。こちらはかわごえエフエムです。川越市脇田町より周波数88.7メガヘルツ、送信出力10ワットで試験電波を送信中です。こちらはかわごえエフエムです」
 IDの音量が上がって正常な音量になっており、またIDの「~試験電波を発出中です」の部分が「~試験電波を送信中です」に変わった。
 埼玉県入間市のエフエム茶笛(FMチャッピー)のパーソナリティなどをされている大野ひろみさんのTwitterの2月15日1734のツイート < https://twitter.com/hiromin_ohno/status/1361232285408788488 > によると、このIDのアナウンスは大野さんが担当されているとのこと。また、大野さんの2月15日1800のツイート < https://twitter.com/hiromin_ohno/status/1361238927026257925 > に「今日から2/28午前10:00までの期間限定だよ!」と書かれていることから、IDはこの日から変わったと思われる。
 この日からST-SA50ESのステレオ受信ではマルチパスによると思われる音割れが出るようになった。
 2月16日~2月17日, 2月16日, 1104~1121, 2月17日, 1715~1727, SINPO45454。音楽と8分おきにID(2月15日と同じID)。
 2月27日(開局日前日), 1030~1120, 2257~2515, SINPO45454。音楽と4~10分おきにID(2月15日と同じID)で、IDは1030, 1034, 1042など、2300, 2304, 2312などに出た。
 この日(気付き)からはST-SA50ESのステレオ受信でのマルチパスによると思われる音割れが無くなっていた。局側で何か調整をしたようにも思える。
〔開局日〕
 2月28日, 0300~2625, SINPO45454。この日の1000に開局。
 0557までは試験電波。音楽と4~10分おきにID(2月15日と同じID)で、IDは0304, 0310, 0314, ……(略)…… 0533, 0543, 0549に出た。
 0557に呼出符号(コールサイン)を含むIDが女声で次のように出た。
 「JOZZ3CX FM。こちらはかわごえエフエムです。川越市脇田町より周波数88.7メガヘルツ、送信出力10ワットで電波を送信中です」
 その後、音楽が流れ、0600にはIDが女声で次のように出た。
 「お聞きの放送はラジオ川越です。周波数88.7メガヘルツで送信中です」
 この後は0600~1000まで音楽と12~19分おきにID(0600と同じID)で、IDは0618, 0631, 0650,……(略)…… 0927, 0939, 0958に出た。
 そして1000に開局。1000~1024は株式会社小江戸FM代表取締役・埼玉県知事・川越市長出演の対談開局特番(番組名の告知は無かったが、公式Facebookのタイムテーブルによると番組名は「ラジオ川越オープニング特別対談」)となった。
 この開局特番はMCがラジオ川越放送局長の加藤さんで、ラジオ川越代表取締役の挨拶、埼玉県知事と川越市長の開局にあたってのリスナーへの一言の後、代表取締役によるコミュミティFM立ち上げの経緯の話、知事と市長によるFMラジオの存在意義の話等々だった。対談とは言うものの、MCから代表取締役、知事、市長に各々話を振って答えてもらう形式で番組を進行していた。
 開局第一声は次の通り(2月28日1000)
 「コミュニティFM ラジオ川越をお聴きの皆様おはようございます。本日2月28日コミュミティFM ラジオ川越の開局にあたりましてお二人のスペシャルゲストと株式会社小江戸FMの代表取締役 間中繁孝を対談させて頂きます。それではお客様を紹介させて頂きます。まずは埼玉県知事 大野元裕様です。(略)」
 その後、次のように続いた。Non-stop音楽の時間帯は番組名の告知が無かったため、公式Facebookタイムテーブルの番組名を参考までに付した。
1024~音楽
1030~「あや先生の歯ッピークリニック」(提供:あやクリニック歯科・皮ふ科。番組の最後の1043にCM:あやクリニック歯科・皮ふ科)
1044~音楽
1045~「おおいし先生とよしぬま先生のプログラミング研究室」
1059~SJ"... Radio Kawagoe"(女声)
1100~「榎並理事長の川越まちゼミラヂオ」
1115~「夢カナ川越2021」
1130~Non-stop音楽:80年代洋楽のジャズバージョン(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「JAZZ&80's MUSIC PART1」)
1200~「埼玉150周年記念事業パートナーKKTown プレゼンツ まゆみんの埼玉を歌って語る令和サンデープレミアム」
1227~音楽
1229~SJ(1059と同じSJ)
1230~「フジップリンビジネス通信」
1300~Non-stop音楽:古い洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「アメリカンポップスミュージック」)
1330~ID「お聞きの放送はラジオ川越です。周波数88.7メガヘルツです」(子供の女声)
1330~Non-stop音楽:80年代洋楽のジャズバージョン(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「JAZZ&80's MUSIC PART2」)
1400~ID(1330と同内容のID。子供の女声)
1400~Non-stop音楽:80年代邦楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:1400~1500「オールスター80's BEST HIT PART1」)
1502~ID「お聞きの放送はラジオ川越です。周波数88.7メガヘルツで送信中です」(女声)
1502~Non-stop音楽:80年代邦楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:1500~1600「オールスター80's BEST HIT PART2」)
1600~「らっくのハロプロラッシュ」
1658~音楽
1700~「小川和政の釣りバカ仕事人」
1729~音楽
1730~ID(1502と同じID)
1730~Non-stop音楽:The Beatlesの曲(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「The Beatles特集」)
1830~ID(1502と同じID)
1830~Non-stop音楽:最近の(?)ラップ洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「オールディーズ特集」。公式Facebookタイムテーブルの番組名と実際に流れている音楽のジャンルが異なっていた)
1930~「ラジオ de ストリートピアノ」(生放送。冒頭で「生放送はどうも我々だけだそうだ」と言っていた。公式Facebookタイムテーブルでもこの番組のみ「【生放送】」と書かれている)
2000~「かわくりのらじお」
2029~SJ(1059と同じSJ)
2030~Non-stop音楽:Princess Princessの曲(公式Facebookタイムテーブルの番組名:2030~2100「PRINCESS PRINCESS PART1」、2100~2130「PRINCESS PRINCESS PART2」。2100に番組の切れ目無し)
2133~SJ(1059と同じSJ)
2134~Non-stop音楽:ダンス系洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:2130~2230「DANCE DANCE MUSIC!!」)
2237~ID(1502と同じID)
2237~Non-stop音楽:最近の(?)洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:2230~2330「NOW NOW MUSIC!!」)
2330~「川越ドラムラジオ」
2400~「小江戸ギター天国」
2429~音楽、ID(1502と同じID)
2430~「ミッドナイトヘビーロック」(番組名は公式Facebookタイムテーブルでは「ミッドナイトタウンロック」となっているが実際に放送で告知していた番組名は「ミッドナイトヘビーロック」だった)
2530~ID(1502と同じID)
2530~Non-stop音楽:洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:2530~2630「R&B Classic PART1」)
 開局日の生放送は1930~2000の「ラジオ de ストリートピアノ」だけのようで、これ以外は録音番組らしく、生ワイド番組で開局をお祭り騒ぎするような演出は無かった。
 1030~1044の「あや先生の歯ッピークリニック」にのみ提供が付いており、CMは同番組の最後に提供スポンサーのCMが流れただけで、これ以外にCMは流れていなかった。開局して初めて流れたCMは1043のあやクリニック歯科・皮ふ科。
 開局して初めて流れた曲は1031のOfficial髭男dismの「Universe」。
〔開局日翌日〕
 3月1日, 0450~1110, SINPO45454。
 放送内容は次の通り。Non-stop音楽の時間帯は番組名の告知が無かったため、公式Facebookタイムテーブルの番組名を参考までに付した。
0559まで Non-stop音楽:イージーリスニング音楽。0451, 0504, 0522, 0535, 0554にID(2月28日1502と同内容のID。女声)。
     (公式Facebookタイムテーブルの番組名:0430~0530「R&B Classic PART3」、0530~0600「Orgel Best Selection PART2」。0530に番組の切れ目や音楽ジャンルの変化無し。公式Facebookタイムテーブルの番組名と実際に流れている音楽のジャンルが異なっていた。その後公開された公式サイトの週間タイムテーブルでは0330~0600が「Call sign & BGM」となっており実際の放送内容と一致している)
0559~呼出符号を含むID(2月28日0557と同じID。後述参照)
0600~「ましろい画用紙」
0629~SJ(2月28日1059と同じSJ)
0630~「Taonの血液型占い」
0640~ID(2月28日1330と同内容のID。子供の女声)
0640~Non-stop音楽:洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「朝に聴きたい 洋楽BEST」)
0730~「魔女メソン 今週のラッキーフォーチュン占い」
0745~Non-stop音楽:洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:0745~0825「Best of LOVE songs Part1」)
0824~ID(2月28日1330と同内容のID。子供の女声)
0824~Non-stop音楽:洋楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:0825~0900「Best of LOVE songs Part2」)
09:00~生ワイド番組「ラジオ川越 Kawagoe Live スカッと 朝カツ」
     ・パーソナリティ:諏訪しおりさん
     ・脇田町にあるラジオ川越のスタジオより生放送
     ・主なコーナー:「Kawagoe Live Information」(お天気、電車情報、道路状況)、「県内のニュース」、「ラジ川 ここが推し店」など
     ・0959 Canned ID「88.7メガヘルツ、FMラジオ川越」(女声)
     ・1000 Canned ID「FM88.7メガヘルツ……」(女声。途中で音がフェードアウトして消えた)
1058~Canned ID(0959と同じID)
1059~ラジオ川越の局紹介スポット、Canned ID「FM88.7メガヘルツ、ラジオ川越」(女声)
1100~Non-stop音楽:映画音楽(公式Facebookタイムテーブルの番組名:「映画 サウンドトラック特集 Part1」)
 この日は受信した限りではCMは無かった。
 局名は開局以降は、3月1日0559の呼出符号を含むID以外は、主に「ラジオ川越」と言っており、「FMラジオ川越」「ラジ川」と言っている時もある。
 3月1日0559の呼出符号を含むID(2月28日0557と同じID)では局名を「かわごえエフエム」と言っている。公式Facebookタイムテーブルや公式サイト週間タイムテーブルを見ると0600が1日の放送の切れ目になっているので、このIDが1日の放送のジャンクション時のIDと思われる。
 こう見ると「かわごえエフエム」が呼出名称のように思えるが、2020年10月7日交付の関東総合通信局報道資料の予備免許では呼出名称は「こえどエフエム」となっている。なぜ試験電波時も含めて呼出名称の「こえどエフエム」を告知せず、「かわごえエフエム」という名称を用いているのかは不明。
 番組はNon-stop音楽については確認しようがないが、少なくともそれ以外は受信した限りでは全て自局制作番組のようだった。
 メッセージやリクエストの宛先はTwitterにハッシュタグを付けてつぶやき、番組TwitterアカウントへリプライやDM、パーソナリティのホームページやブログのメールアドレス、ラジオ川越ホームページのメールアドレスなど番組によってまちまちである。
 タイムテーブルは当初は公式サイトに無く、公式Facebookに2月28日開局日のタイムテーブルが2021年2月27日1706 < https://www.facebook.com/radiokawagoe/posts/239627357870914 > に、3月1日のタイムテーブルが2021年3月1日0001 < https://www.facebook.com/radiokawagoe/posts/240560667777583 > に公開された。
 その後、3月2日1805現在、公式サイトに週間タイムテーブルがPDFファイル < https://radiokawagoe.com/wp-content/uploads/2021/03/time-table20210302.pdf > で公開されているのに気付いた。
 YouTube公式チャンネルには開局日の昼間から放送済みの番組の動画が次々とアップされており、2月28日1000~1024の開局特番の動画 < https://www.youtube.com/watch?v=OP79azf6Qd4 > もアップされている。
公式サイト、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeチャンネル
https://radiokawagoe.com/
https://twitter.com/radiokawagoe
https://www.facebook.com/radiokawagoe
https://www.instagram.com/radiokawagoe/
https://www.youtube.com/channel/UCAyp331z0mP0K4hoxOOrUeQ
関東総合通信局 報道資料 2020年10月7日
埼玉県川越市のコミュニティ放送局に予備免許
https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/2020/1007ho.html


[受信以外の情報]

■日本

●地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験(地デジ4K8K実験試験局)の電波発射スケジュール続報
 TV-FM DX Report 2021.01に報告した以降、地デジ高度化実験受信対策センターのサイトに掲載されている地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験の電波発射スケジュールで、2月~4月のスケジュールが下記の通り追加・修正されている。2021年2月15日閲覧。
 土日祝日は除く。下記スケジュールで該当する祝日は2月11日(木)。
◎東京都港区 UHF28チャンネル(560~566MHz)
2月1日(月)~2月18日(木)、2月26日(金)~3月5日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎名古屋市昭和区 UHF35チャンネル(602~608MHz)
2月4日(木)、2月16日(火)~2月18日(木)、2月24日(水)~4月9日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎愛知県弥富市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
3月16日(火)~3月26日(金) 10W(定格出力) 25ch 1000~1800
◎三重県津市 UHF25チャンネル(542~548MHz)
3月1日(月)~3月5日(金) 10W(減力) 1000~1800
3月8日(月)~4月9日(金) 30W(定格出力) 1000~1800
◎三重県伊勢市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
3月10日(水)~3月26日(金) 30W(定格出力) 35ch 1000~1800
3月29日(月)~4月9日(金) 30W(定格出力) 25ch 1000~1800
◎大阪府東大阪市 UHF19チャンネル(506~512MHz)
当面は電波発射の予定無し。日程が決まり次第お知らせ。
◎福岡市早良区 UHF51チャンネル(698~704MHz)
3月8日(月)~3月19日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html

■NHK放送文化研究所 放送研究と調査より

▽2021年1月号
●中国,全国の4K放送が5チャンネルに増加
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/monthly/asia/202101.html


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス SJ=ステーションジングル


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, ICOM IC-R7000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), SONY ICF-SW7600GR
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
TV recorder : KUROUTOSHIKOU SAA7135-STVPCI/R ( Capture board )
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of IC-R7000, AR5000A+3 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

情報を転載・引用する際には「WEST TOKYO TV-FM DX」の"こんす"の情報である旨を明記して下さい。


Logs 2021.02>


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