TV-FM DX Report 2022.02 2022.02.15 UP


[受信以外の情報]

■日本

●地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験(地デジ4K8K実験試験局)の電波発射スケジュール続報
 TV-FM DX Report 2021.12に報告した以降、地デジ高度化実験受信対策センターのサイトに掲載されている地上デジタル放送の高度化(4K・8K)に向けた実証実験の電波発射スケジュールで、1~3月のスケジュールが下記の通り追加・修正されている。2022年2月10日閲覧。
 土日祝日は除く。下記スケジュールで該当する祝日は2月11日(金)、2月23日(水)、3月21日(月)。
◎東京都港区 UHF28チャンネル(560~566MHz)
2月14日(月)~3月11日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎名古屋市昭和区 UHF35チャンネル(602~608MHz)
1月11日(火)~1月25日(火)、2月15日(火)~2月25日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎愛知県弥富市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
1月11日(火)~1月25日(火)、2月15日(火)~2月25日(金) 10W(定格出力) 1000~1800
◎三重県津市 UHF25チャンネル(542~548MHz)
3月9日(水)~3月25日(金) 30W(定格出力) 1000~1800
◎三重県伊勢市 UHF25チャンネル(542~548MHz)、UHF35チャンネル(602~608MHz)
日程が決まり次第お知らせ
◎大阪府東大阪市 UHF19チャンネル(506~512MHz)
1月11日(火)~1月21日(金) 1kW(定格出力) 1000~1800
◎福岡市早良区 UHF51チャンネル(698~704MHz)
1月11日(火)~3月31日(木) 1kW(定格出力) 1000~1800
地デジ高度化実験受信対策センター
http://tvkoudoka.jp/
地デジ高度化実験受信対策センター 電波発射のスケジュール
http://tvkoudoka.jp/schedule.html

●NHKのテレビ・ラジオの過去の番組表
 NHKアーカイブス < https://www.nhk.or.jp/archives/ > がNHKのテレビ、ラジオ各系統の過去の番組表を公開している。過去受信の解析の参考になるかもしれない。
NHKクロニクル
https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
 系統によって掲載日が異なる。2022年2月15日現在。
総合 1953年1月1日~2021年9月8日
教育/Eテレ 1959年1月10日~2021年9月8日
衛星第1/BS1 1984年5月12日~2021年9月8日
衛星第2 1986年12月25日~2012年4月18日
衛星ハイビジョン・BSプレミアム 1997年1月1日~2021年9月8日
BS4K・BS8K 2018年12月1日~2021年9月8日
ラジオ第1 1992年4月1日~2021年9月8日
ラジオ第2 1992年4月1日~2021年9月8日
FM 1992年4月1日~2021年9月8日
デジタル携帯 2010年1月25日~2021年9月8日
 最も古いものではNHK総合の1953年1月1日の番組表を見ることができ、「NHKテレビジョン実験放送番組」などと書かれている。
https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/?date=1953-01-01&channel=0

■フィリピン

●AMBSは2月14日開局予定だったが……
 AMBS(Advanced Media Broadcasting System, Inc.)の公式Facebook"AMBS Network" < https://www.facebook.com/AMBSNetworkPH > の2月10日0846の投稿 < https://www.facebook.com/AMBSNetworkPH/posts/111524288115518 > によると、Test BroadcatをChannel 2(アナログ)とChannel 16(デジタル)で2022年2月14日の0800~2300にスタートすると書いてある。
 しかし、AMBSの放送愛好者が作ったらしいFacebook"AMBS Channel 2"の2月14日1512の投稿 < https://www.facebook.com/groups/294959395952306/posts/299883282126584 > によると、Channel 2とChannel 16はまだ出ていないとのこと。

■インド

●インドの地上アナログテレビ放送は2022年3月31日までに停波予定(戦略的な場所にある約50台の地上波アナログテレビ送信機を除く)
 インドの公共テレビ局Doordarshanと公共ラジオ局All India Radioを運営する公共放送機関Prasar Bharatiの公式サイトに掲載されている情報放送省のプレスリリースによると、Prasar Bharatiは地上アナログテレビ放送を段階的に廃止してきたが、戦略的な場所にある約50台の地上波アナログテレビ送信機を除き、2022年3月31日までに残りの地上波アナログ送信機を段階的に撤去するとのこと。インドでは地上テレビ放送は商業放送が認められておらず、Doordarshanが独占しているため、Doordarshanの地上アナログテレビ放送の停波=インドの地上アナログテレビ放送の停波ということになる。

 上記の情報放送省のプレスリリースをDeepL翻訳日本語訳で引用する。理解しやすいように一部の単語は原文の単語をそのまま記した。
 Broadcast Reforms by Prasar Bharati to pave way for new technologies new content opportunities
 (原文英語をDeepL翻訳日本語訳)
 Prasar Bharatiによる放送改革は新しい技術、新しいコンテンツ機会への道を開くものです
 ここ数年、DoordarshanとAll India Radioで放送改革を進めているPrasar Bharatiは地上波アナログTV送信機などの旧式の放送技術を速やかに廃止し、新しい技術や新しいコンテンツ機会へのパラダイムシフトに道を開いています。
 このたび、一部のメディアで誤報があったことを受け、Prasar Bharatiは旧式の地上波アナログテレビ送信機を段階的に廃止する放送改革措置が誤って伝えられていることを明らかにしました。最近、DD SilcharやDD Kalaburagiなどに関する誤った報道が目についた。Prasar BharatiはこれらのDDセンターはYouTubeやソーシャルメディアを通じてのデジタルメディアでの存在感を維持する以外に、それぞれの州専用のDoordarshanの衛星チャンネルで放送するための番組コンテンツを引き続き作成することを明らかにした。例えばDD SilcharとDD Kalaburagiで制作された番組コンテンツはそれぞれDD AssamとDD Chandanaで放送されることになる。
 地上波アナログテレビは時代遅れの技術であり、これを段階的に廃止することは、電力への無駄な支出を減らすだけでなく、5Gなどの新しい技術に貴重な電波を利用できるようになるため、公益と国益の双方にかなう。これまでのところ、全アナログ送信機の約70%が段階的に廃止されている。残りは労働力の再配置のための適切な措置が取られることを確認しながら段階的に廃止されている。戦略的な場所にある約50台の地上波アナログテレビ送信機を除き、Prasar Bharatiは2022年3月31日までに残りの旧式のアナログ送信機を段階的に撤去する予定である。
 ATT(=Analog TV Transmitters)フェーズアウトとリソースの合理化のタイムライン

段階的に廃止されるATTの数 周波数帯域の解放 IEBR支出削減/年額
2017~2018 306 VHF 7MHz、
UHF 8MHz
年間約100億ルピーの
運営費削減を実現
2018~2019 468
2019~2020 6
2020~2021 46
2021~2022 412
2021年10月まで:152
2021年12月まで:109
2022年3月まで:151

 また、Prasar BharatiはIIT KanpurとMoUを締結し、5G放送などの新しい標準に準拠した地上デジタル放送の次世代放送ソリューション/ロードマップを開発し、Direct to Mobile放送などの新しいアプリケーションや人工知能アルゴリズムの使用による新しいコンテンツ機会を創出することに取り組んでいる。
 DD FreeDish DTHを通じて、DD Assamやいくつかの民間チャンネルを含むすべてのDoordarshanチャンネルがPrasar Bharatiによってインド全域で月額料金不要で視聴できるようになった。DD FreeDish DTHのチャンネルを「無料放送モード」で受信するためのセットトップボックスは1回限りの投資として一般市場で購入することができ、教育チャンネルを含む120以上の無料放送テレビチャンネルや、Akashvaniの40以上の衛星ラジオチャンネルを利用できる。
Saurabh Singh
Ministry of Information & Broadcasting(情報放送省) 2021年10月9日
https://pib.gov.in/PressReleaseIframePage.aspx?PRID=1762343
https://prasarbharati.gov.in/wp-content/uploads/2021/10/PressRelease-1762343.pdf

 TV-FM DX Report 2021.01に報告したように、2017年2月2日の現地ニュース報道では、インド電気通信規制庁(原文:The Telecom Regulatory Authority of India)(TRAI)のDTT(地上デジタルTV)タイムラインでは第1段階(メトロ都市)が2019年12月31日に、第2段階(人口が100万人を超える都市)が2021年12月31日までに、第3段階(インドの残りの地域)が2023年12月31日までに完了する予定になっていた。

■NHK放送文化研究所 放送研究と調査より

▽2021年10月号
●スイス,FM放送終了期日を2024年末に延期
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/monthly/europe/202110.html
▽2021年11月号
●韓国KBS,災害専門チャンネルを新設し他局と災害放送コンテンツ共有へ
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/monthly/asia/202111.html
▽2021年12月号
●インド,2022年3月に地上テレビのデジタル化を完了へ
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/monthly/asia/202112.html


(S)=ステレオ受信 (M)=モノラル送信 (C)=カラー受像
TV受信周波数:映像周波数/音声周波数の順

主な略語・用語
s/on=放送開始(sign on) s/off=放送終了(sign off)
c/on=電波送信開始(carrier on) c/off=電波停波(carrier off)
f/in=フェードイン(fade in) f/out=フェードアウト(fade out)
b/out=block out(他局の電波に潰されること)
ID=局名告知アナウンス Canned ID=録音されたID SJ=ステーションジングル
主持人=中国の放送の番組Host


All received and reported by "Konsu"
in Tokyo, JAPAN
with
RX : AOR AR5000A+3, AOR AR5000, SONY ST-SA50ES ( For Japan ), SONY ST-SA5ES ( For Europe ), KENWOOD KT-6040 ( For Europe ), SONY ICF-SW7600GR
TV set : JVC CX-60ME(K) ( For overseas ), SONY KV-AR142M80 ( Multi system )
TV converter : HS PUBLICATIONS D-100<DE-LUXE>
ANT : CREATE CLP5130-1
Booster : Nippon Antenna VTR-331-SP ( For ST-SA50ES, ST-SA5ES, KT-6040 )
Option - TV/FM Adapter : ICOM TV-R7000J, ICOM TV-R7100J ( For recovery of FM stereo of AR5000A+3, AR5000 )
Option - Text display unit : SONY CTD-S100 ( For recovery of FM multiplex telecasting of ST-SA50ES )

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