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Eスポ一口メモ
初版 2010.05.23 UP
最新更新日 2021.08.16 UP
ここでは私が経験したEスポに関することを羅列していきます。「なぜそうなるか」といった原因は全くわかりませんし、説明も出来ません。ただ、こうなるのは長年の経験で言えることです。
当地東京西部での受信経験を元に記載しています。他の地域では状況が異なる場合があります。
ここで書いている「FM帯」や「FM」とは日本FMバンド、西欧FMバンド、米国FMバンドを合わせた76.0~108.0MHzのFMを指します。ロシアFMバンド(65.9~74.0MHz)のFMのことはその都度明記しています。
※ロシアFMバンドのロシアFMは西欧FMバンドへのQSYが進んでおり、2021年8月現在、ロシア極東地域では数波しか残っていません。ここではEスポの入感状況をわかりやすく伝えるためにロシアFMバンドにロシアFMが多数出ていた頃の受信経験を基に記載しています。
- EスポでFM帯が入感するのは朝8時台~夜20時台頃までが多い。
- FM帯の入感地域は受信地点から1000~2000kmの範囲内と言われているが、実際に頻繁に入感する地域は約800~約2200kmの範囲内である。
- ごく稀に600km前後の広島、島根、高知、青森のFM、更にEスポシーズン中に1回あるかないかの超ごく稀に500km前後の岡山、秋田、岩手のFMが受信出来ることがある。
これらはその時のEスポ入感全時間中でこれらの短距離地域だけが入感することは無く、九州や北海道の良く入感する地域からEスポ入感地域が移動して入感する。
- FM帯のEスポ入感地域は移動することが多く、中国の江蘇省→浙江省、江蘇省→山東省→遼寧省など様々な移動パターンがあり、韓国→中国の山東省→韓国のように行ったり来たりしたり、稀に入感地域がほとんど移動しないこともある。
- Eスポは周波数が低いほど入感しやすく、中国のFMは107MHz台よりも87MHz台、日本のFMは89MHz台より76MHz台、ロシアのFMは西欧FMバンドよりロシアFMバンド(65.9MHz~74.0MHz)のFMの方が入感しやすい。
- 40~70MHz台のLow chの海外TVは周波数が低いためFMより入感しやすく、更に映像信号は音声信号より出力が大きいため、中国方式のC1~C4ch、ロシア方式のR1~R3ch、アメリカ方式のA2~A5ch(韓国・フィリピンで使用)、西欧方式(タイ・マレーシアで使用)の映像周波数はEスポ入感のパイロット周波数として利用出来る。詳しい周波数は「世界の地上アナログテレビ放送方式」を参照。
例えば、C1~C3chの中国TVの映像信号や音声が良好に入感し、更にC4ch映像信号まで入感してくると、中国FMの入感が大いに期待出来る。
※ただし、各国の地上アナログテレビ放送は「世界の地上アナログテレビ放送方式」に記載したように終了したため、2021年8月現在、これらの周波数はパイロット周波数として利用出来なくなってしまった。北朝鮮の地上アナログテレビ放送は平壌以外は出力が低いらしく、パイロット周波数として役に立たない。
- 西南方面の中国の浙江省・福建省、台湾などのFMはEスポシーズン初期の5月中旬~5月下旬に入感しやすい。
- 時々Eスポのマルチホイップで2200km以上遠方の中国東南沿岸地域(広東省・広西壮族自治区・海南省)、フィリピン、ベトナム、タイ、ブルネイ、グアム、北マリアナ諸島(サイパン)などのFMが受信出来ることがある。
これらの超遠方地域は5月中旬~6月上旬のEスポシーズン初期に入感しやすい。 この地域を狙うならEスポシーズン初期にワッチに力を入れると良い。
- FMの良く入感する地域の大オープンが終わって全てフェードアウトした後、1時間くらい経ってから、ポツンと単独や数波でとんでもない遠方のFMがEスポのマルチホイップで入感することがある。このパターンでは中国内陸部のFMが入感することが多い。
大オープンが終わっても油断出来ないのがEスポの面白くも疲れる点である。
- 太陽活動とEスポ活動は反比例しており、太陽黒点数(サンスポットナンバー)が少なく、太陽活動が活発でない時期はEスポで良好に受信出来る機会が多く、Eスポの大オープンが多い。
逆に太陽黒点数が多く、太陽活動が活発な時期はEスポで良好に受信出来る機会が少なく、Eスポの大オープンが少ない。極端な年はEスポシーズン中に大オープンが1回しか無かった年もある。