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私の受信音・受信録画保存方法

初版 2008.05.11 UP
最新更新版 2021.07.28 UP


 DX受信音はかつてはカセットテープ、1999年からはMDに保存していましたが、カセットテープやMDはもう過去のもので、HDDの低価格化、PC環境が良くなってきたことから、2007年からは私もDX受信音をPCのHDDに保存するようになりました。

 また、海外TVのDX受信録画は最初は国内用ビデオに無理矢理録画・保存、2002年からはマルチシステムビデオに録画・保存していましたが、マルチシステムビデオデッキが壊れたのをきっかけに、2013年からはアナログビデオキャプチャーカードでPCに取り込み、動画ファイル化したものをHDDに保存しています。

 ご参考までに(参考にならないかもしれませんが・・・)、私の保存方法をご紹介しておきます。

受信音の保存過程

 受信音はリアルタイム受信時はリニアPCMレコーダーに録音し、それをPCに転送して、MP3化して保存しています。

 手順は下記のような感じです。

  1. リアルタイム受信時はリニアPCMレコーダー TASCAM DR-40 VER2-JTASCAM DR-05VER2-JJに録音。
    AR5000A+3、AR5000、ST-SA5ES、ST-SA50ES、TV-R7100J、TV-R7000Jの音声を録音。「My Shack」も参照。
    PCへの直接録音ですとPCの起動が遅かったり、トラブルも多いため、リアルタイム受信時には安定したリニアPCMレコーダーに録音しています。
  2. リニアPCMレコーダーでのリアルタイム録音時には録音開始時刻、各受信局のIDなどが出た時刻をログノートの上部余白部分にメモしておきます。あとで保存録音部分を取り出すのをわかりやすくするためです。
  3. USBケーブルでリニアPCMレコーダーのWAVEファイルをPCに転送。
  4. PCに転送したWAVEファイルをフリーソフトのSoundEngine Freeでカット、編集。
    まずは保存する部分を取り出します。録音解析をしながら、保存する部分の最初と最後にマークを付けて、「ファイル」→「その他の保存」→「マークで分割保存」、あるいは保存する部分をダブルクリックして選択→右クリック→「その他の編集」→「切り抜き」などで取り出します。後者の場合はオリジナル音声ファイルを誤って上書きしないようにすぐに「別名保存」で保存します。
  5. 次にSoundEngine Freeで編集。
    編集とは言っても、「オートマキシマイズ」という機能で音量を増幅、一定にするだけです。
    「オートマキシマイズ」は-18dBを基本に、-16dB~-20dBくらいにしています。
    波形を見て、基本的に波形のピークの多くが-6dBを少し超える程度にし、右端のレベルメーター(グラフが1dB単位になるように右クリック→「-24dB」に設定)でピークの多くが-5dBになるようにしています。フェーディングや隣接局の混信などで-5dBを超えるものはイレギュラーな音として無視しますが、なるべく最大音量が0dBに届かないようにします。
    「解析」も参考にします。
    オーディオの世界ではピークを-6dB以下にすると言われていますが、受信音はフェーディングや隣接局の混信などのイレギュラーな音がありますし、アナウンスが聞き取りやすいようにやや大きめにしています。
    (以前は「オートマキシマイズ」を-16dBを基本に、-14dB~-18dBくらいにしていましたが、これは少し音量が大き過ぎました)。
  6. 編集後のWAVEファイル保存時にファイル名を保存用ファイル名に変更。
    通常の受信音はファイル名を「(受信年月日8桁)_(受信時間4桁)_(周波数)または(テレビチャンネル_音声周波数).mp3」に変更。特集としてまとめる受信音はファイル名を「(トラックナンバー)_(受信年月日8桁)_(受信時間4桁)_(周波数)または(テレビチャンネル_音声周波数).mp3」に変更。冒頭のトラックナンバーはMP3変換後の最後の保存時に付ける。
    すべて半角英数字。
  7. フリーソフトのRazorLame(リンク切れ。アーカイブ)の日本語化ファイル(リンク切れ)でWAVEファイルからMP3ファイルに変換。
    MP3エンコードに使っているLAMEのバージョンはLAME 3.97。
    最初はLame Ivy Frontend Encoder(リンク切れ。Vector)を使っていましたが、ステレオ音のアナウンスの高音部分がカサカサするのでRazorLameに乗り換えました。
    ビットレートは192kbps、ステレオ。CD並みと言われるのは128kbpsですが、実際には若干音質が劣るそうで、192kbpsならMP3としてはほぼ文句のない音質とのことで、私が実際にDX音で試してみても同様に感じました。
    モノラル受信音もリニアPCMレコーダーに録音する時点でステレオで録音しているため、同じ192kbps、ステレオで変換しています。モノラル受信音もステレオで聞いた方が聞きやすいと思います。
    DX音なんかにそんなに高いビットレートは必要ないかも知れませんが、これも物事にこだわり過ぎる私の悪い癖かもしれませんね。
  8. 通常の受信音ファイルは、保存録音用フォルダ>受信年フォルダ>「DX File 20XX」フォルダに保存。
    特集としてまとめる受信音ファイルは、保存録音用フォルダ>受信年フォルダ>適当なフォルダ名に保存。
  9. 保存先はメインPCの増設HDD内の保存録音用フォルダに保存。更にバックアップ用外付けコンパクトHDDにもバックアップ保存。
    HDD2つくらいに保存しておけば、どちらかがトラブっても大丈夫かと思っています。
    CD-RやDVD-Rは劣化して受信音が取り出せなくなったらアウトなので使いません。
過去のカセットテープ、MDの受信音のPC移行化

 以前、昔のカセットテープやMDの受信音をPCに移行、MP3ファイル保存を行った時の過程です。元のカセットやMDは捨てずに保存しておきます。

★カセットテープ

  1. カセットデッキ Victor TD-V515で再生。アンプはPanasonic SA-XR55。
    SA-XR55にはUSB外付けオーディオボードのCREATIVE Sound Blaster Digital Music SXが繋いであり、これでPCに取り込み。
  2. PCでは♪超録 パソコン長時間録音機を使ってWAVE録音。PCの録音入力レベルは最大。
    超録ではLAMEを使ったMP3録音も出来ますが、あとでSoundEngine Freeで音量調整をするのでWAVEで録音。
    この他にもPCで録音する時にはもっぱらこの♪超録を使ってます。フリーだと1時間30分しか連続録音できませんが、結構便利なので有料で購入しました。購入すれば、何時間でも連続録音でき、何台のPCでも利用出来ます。
  3. これ以降は上の「受信音の保存過程」の「4」以降と同じ過程で、MP3ファイル化、保存しました。
  • 手間暇がかかるため、受信音を1つ1つ分割するようなことはせず、SIDE A、SIDE Bを各々1つの音声ファイルとしています。音声カットはSoundEngine Freeでの編集時に「マークで分割保存」でカット。
  • 片面SIDE内に1つでもステレオの受信音がある場合はステレオの音声ファイル、モノラルの受信音しかない場合はモノラルの音声ファイルにしました。超録でのWAVE録音時にステレオかモノラルかを選択して録音。
  • ホワイトノイズの除去は、いくつかのソフトを使ってみましたが、受信音自体に影響が及ぶため行っておらず、オリジナルの音のまま保存しました。
  • 再生に使用するカセットデッキはヘッド部にPC-OCC巻線を使っているVictor TD-V515を使用しました。
    BCL/DX録音にMDデッキは使えるか」にも書いたように、ヘッド部にPC-OCC巻線を使っているカセットデッキは音質が大変良く、廉価機のカセットデッキやラジカセなどと比較すると、特に微小なモノラルのDX音では音質に差が出ます。
    せっかく手間暇をかけてカセットテープの録音をMP3ファイル化して、それを永久保存するのですから、音質が良いのに越したことはありません。
    簡単にカセットテープの録音をMP3ファイル化出来るラジカセなども発売されていますが、そのような機種を私は実際に使ったことがないのではっきりとは言えませんが、カセットデッキ部の音質が必ずしも良いとは思えず、音質を重視するなら再生用のカセットデッキにはヘッド部にPC-OCC巻線を使っているデッキをお勧めします。
    (もちろんこれは物事にこだわり過ぎる私の悪い癖であり、人それぞれ自分の納得出来る方法で行うのが一番なのは言うまでもありません)。

★MD

  1. SONY MD Walkman MZ-RH1でMDのデータをPCに転送、WAVEファイル変換。
    MDのデータをPCに転送、WAVEファイル変換出来るのはこの機種だけらしいです。80分のMDを大体10~15分で転送&WAVEファイル変換まで自動的にやってくれます。この機種は現在生産完了になっており、中古ショップ、ヤフオク、メルカリなどでしか手に入らないようです。
  2. これ以降は上の「受信音の保存過程」の「4」以降と同じ過程で、MP3ファイル化、保存しました。
海外TVの受信録画の保存過程

 PCのアナログビデオキャプチャーカードで録画して、動画ファイル化して保存しています。

  1. リアルタイム受信時はWindows XPデスクトップPCに取り付けてあるアナログビデオキャプチャーカード 玄人志向 SAA7135-STVPCI/Rで録画。SAA7135-STVPCI/RはWindows7以降では動かないため、このWindows XP PCはネットワークには繋がない海外TV録画キャプチャー専用PCとなっています。Windows10で動作するビデオキャプチャーカードにアナログ海外TVを録画する最適なキャプチャーカードは見当たりません。
    キャプチャーソフトはアマレコTV(Windows XP対応のアマレコTV Live アマミキ!Ver2.20b)を使い、AVI動画ファイルとして録画。アマレコTV自体はフリーソフトですが、有料のAMVビデオコーデックを購入しないと画像にロゴが挿入されます。アマレコTVは優秀なソフトだと思ったので、有料のAMVビデオコーデックを購入して使用しています。
    SAA7135-STVPCI/RはマルチテレビやAR5000が繋がっているAVセレクター SONY SB-RX200Sとコンポジット接続で繋いであります。「私のキャプチャーカード紹介 2012」も参照。
  2. リアルタイム録画時には、そのファイルの録画開始時刻、IDなどが出た時刻をログノートの上部余白部分にメモしておきます。あとで保存録音部分を取り出すのをわかりやすくするためです。
  3. AVI動画ファイルを編集・保存するため、メインPCにコピー。
  4. メインPCでAviUtlで不要部分をカット。不要部分をカットしただけの非圧縮ファイル(AVIファイル)と、不要部分をカットした後にAviUtlでH.264コーデックでエンコードした圧縮ファイル(MP4ファイル)の2つを作成します。
    前者の非圧縮ファイルは画質が劣化しませんが、容量が大きく、有料のAMVビデオコーデックがPCに入っていないと再生ができません。
    後者のH.264コーデック圧縮ファイルは容量が小さく、Windows7以降のOSなら標準で再生できますが、少し画質が劣化します。
    アマレコTVで録画した時の画質を維持した前者の非圧縮ファイルをメインとしつつ、多様性を保つため後者の圧縮ファイルも一緒に作成しています。
  5. 非圧縮ファイルはファイル名を「(受信年月日8桁)_(受信時間4桁)_(チャンネル).avi」、圧縮ファイルはファイル名を「(受信年月日8桁)_(受信時間4桁)_(チャンネル).mp4」に変更。すべて半角英数字。
  6. 非圧縮ファイルの受信動画ファイルは、保存録画用フォルダ>受信年フォルダ>「TV-DX File 20XX」フォルダに保存。
    圧縮ファイルの受信動画ファイルは、保存録画用フォルダ(圧縮版)>受信年フォルダ>「TV-DX File 20XX」フォルダに保存。
  7. 保存先は海外TV-DX動画ファイル専用の外付けHDDに保存。同時にもう1個の海外TV-DX動画ファイル専用の外付けHDDにもバックアップ保存。
    HDD2つくらいに保存しておけば、どちらかがトラブっても大丈夫かと思っています。
    アマレコTVでキャプチャーした動画ファイルはファイル容量が大きいので、専用の外付けHDDに保存しています。
  • AviUtlでH.264コーデックでエンコードするやり方は検索してみてください。
過去の海外TVの録画ビデオテープの受信録画内容のPC移行化

 以前、過去の海外TVの録画ビデオテープの受信録画内容をPCに移行、動画ファイル保存を行った時の過程です。元のビデオテープは捨てずに保存しておきます。

  1. マルチビデオ Panasonic NV-FJ630BDで再生。
    各種機器が繋がっているAVセレクター SONY SB-RX200Sを通して、PCに取り付けてあるアナログビデオキャプチャーカード 玄人志向 SAA7135-STVPCI/RでPCに取り込み。
  2. PCではキャプチャーソフトのアマレコTVを使って、AVI動画ファイルとして録画。
  3. AVI動画ファイルを編集・保存するため、メインPCにコピー。
  4. これ以降は上の「海外TVの受信録画の保存過程」の「4」以降と同じ過程で、AVIファイル化、MP4ファイル化、保存しました。
  • 手間暇がかかるため、受信録画を1つ1つ分割するようなことはせず、ビデオテープ1本を1つの動画ファイルにしました。
    元のビデオテープにNTSC、PAL、SECAMの異なるカラー方式の録画があり、それを1つの動画ファイルにしても、すべてカラーで動画ファイル化できます。